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偉大な父の職人像を追いかける。YOSHINORI AOYAMAのデザイナー青山嘉道氏が語る「青山眼鏡の歴史」と「美しい眼鏡の追求」-後編-

2023年11月からブリンク外苑前にて取り扱いがスタートした「YOSHINORI AOYAMA」

デザイナーの青山嘉道氏は、青山眼鏡という歴史の長いセルフレーム専門工場で生まれ育ったため、工場の目線からものづくりをしている稀有な立ち位置のデザイナーです。
前編では青山さんのバックボーンについてお話していただきました。
是非こちらもご一読いただければ幸いです。

ブログの前編はこちらから

後編ではYOSHINORI AOYAMAを始めてみて、感じたことを伺いました。

 

---実際にメタルフレームを作ってみて、セルフレームとの違いってありましたか?

 

本当にまるで違ったんですよ!
まず、描く線の質が全く違いました!
リム線を巻いてる限りにおいて、描いた線が玉型の形に直結するんだなと衝撃を受けました!

玉型が綺麗でないと成り立たないんですよ。
正直、僕はもう少しヘタウマでも良いと思ってたんです。笑

それこそセルフレームの時って、僕の中では玉型の意匠は3番目とか4番目くらいの優先事項だったんです。もちろん重要ですが。
よっぽどのことがない限り、0.1mmくらいの差は気にしなかったのが正直なところです。
そのくらい、「いい加減」が「良い加減」に転じてくれるんだと思います。

でもメタルはそういうわけにはいきません。
描いた線がダイレクトに出てくるので、誤魔化しが一切効かないんです。
「繊細さの質が全く違う」というのがやってみての感想ですかね。
そこが面白く、今は玉型ばっかり描いています!笑

 

 ---青山さんの作るメタルフレームは正直イメージつかなかったのですが、できたものを見せてもらったときにfactory900とは全く別のブランドだなって感じがしました!

 


まるっきり別だと思います。
ただ、デザインのフィロソフィーは何一つ変わってないんです。
根本にあるのは僕の理想である「美しい眼鏡を作りたい」そこに尽きます。
なので、僕の中では表現の仕方は違えど、実は一緒なんです。

 それこそ、今までfactory900を手に取ったことがない方にも見ていただきたいなと思います。

実際、お店に立たせてもらって、いろいろな方にかけてもらったんですが、面白いことに成り立つんですよね。

図形的なデザインで見るとダイナミックデザインですが、この線の細さゆえに全然やりすぎじゃなく、丁度良い。

もちろん、単体で見るとやばいなと思う方が多いと思います。
でもかけると意外と…。まさに狙い通りです。

違和感が違和感で済むのが良いんだと思いました。
これをセルフレームでやろうとすると、おそらくやりすぎ感が出てしまいます。
それこそ、シチュエーションによってかけられないっていう時が多いのが日本の現状じゃないですか?
仕事の時はデザインが落ち着いたものじゃないとかけられないとか。
でも今回のコレクションは、かけられそうなところがおもしろいかなと思いました! 

 

---YOSHINORI AOYAMAの眼鏡は、どんな人にかけてもらいたいですか? 

 

昔からよく聞かれることですが、実はその答えは僕は持ってないと思います。これをかけこなしてくれる方に届けばいいなと思っています。
実際、似合う似合わないって定義がないんです。
もちろんセオリーはありますが、セオリー無視しても似合う人っているんですよ。
本当に似合うって表現難しいですよね。

似合う=馴染むではないと思います。

僕の似合う論だと、図形的な似合う。
サイズ感的な似合う。
時代感的な似合う。
シチュエーション的な似合う。と言ったような似合い方があると思います。

たとえば、20年くらい前に流行った天地の浅い眼鏡も、眼鏡自体何一つ変わってないのに似合わくなったかな?って感じるのは、心が変わったのもありますよね。

多数派なのか少数派なのかとかでも見え方が変わると思います。
でもどんな状況であっても、かけた人の心が動くことが僕は一番幸せです。

このYOSHINORI AOYAMAというブランドが、かけた人の心を動かし、新しい多数派を作れるベクトルの様な存在になってくれれば嬉しいです!

なので、手に取ってくれた方に問いかけていると言った方が正しいかもしれないです。
こういうのどうですか?いいと思いますか?と言った様な感じですね。

 

 ---最後に、YOSHINORI AOYAMAを始めたことで、心境に変化はありましたか?

 

やっててとても楽しいんです!
0から勉強して物を作り出す楽しみを改めて感じました。
もう一つ面白いところが、セルフレームのデザインとしっかり行き来するんです。
メタル始めてから2年くらい経つのですが、もう学ぶことだらけでまだまだ成長できると思いました。

セルフレーム作りで学んできたことをメタルに応用したり、メタルフレーム作りで学んだことをセルフレームに応用するとどうなるか?と試している毎日です。

どちらのブランドにとっても「良い相乗効果」を感じています。

YOSHINORI AOYAMAを始めたことで、自分自身の理想とする、「美しい眼鏡」の更なる追求ができると確信しています!

 

ブリンク外苑前ではYOSHINORI AOYAMAのファーストコレクションを取り揃えております。

是非、青山さんが追求し続ける「美しい眼鏡」を体感してみてはいかがでしょうか? 

 

text : Shin Watanabe

blinc|ブリンク外苑前
〒107-0062 東京都港区南青山2-27-20 植村ビル 1F
南青山3丁目交差点から30メートル,東京メトロ銀座線 外苑前駅 1a 出口より徒歩2分
営業時間 : 12時 〜20時(土日祝日は11時 〜20時)
定休日 : 月曜日 (月曜日が祝日の場合は、営業。翌火曜日が休み)
Tel : 03-5775-7525