新入社員の新井くんのイギリス眼鏡放浪記①
ブリンク ベースに今年の春に新卒で入社した新井くんは、学生の頃から週末はうちの店でアルバイトとして働いていました。
新井くんは、「バカ」が付くほど大の眼鏡好きで、昼休憩もスマホで眼鏡のサイトばかり見ているほど、眼鏡が大好きです。社内では、新井くんは「眼鏡バカ」として通っています。
また、新井くんは、学生生活のほとんどは眼鏡に捧げました。
ゼミでの研究テーマは、「メガネ産業の国際比較」。
卒論のテーマももちろん眼鏡で、「イギリスと日本のメガネ産業の追及」だったそうです。
新井くんが、就職活動中にうちの会社に連絡をくれて、初めて会った時に、
「こんな眼鏡バカの若者は、まず見たことがない!」と衝撃を受けました。
こんな眼鏡バカと一緒に働いたら、毎日が楽しいだろうなと思いました。
そして、新井くんにお願いだからうちの店で働いてくれないかと僕が懇願して入社してもらったのです。
その眼鏡バカの新井くんが学生時代に実際に体験したイギリスでの眼鏡放浪記をブログにまとめてもらいました。
ぜひ、ご一読いただけましたら幸いです。(店主 荒岡俊行)
欧州のアイウェアカルチャーの真価を求め一人メガネ旅へ
ヨーロッパのアイウェアカルチャーをもっと知りたい!!もっと見たい!!!
その想いを抑えきれず、2年前の夏に約2ヶ月弱、バックパッカーとして欧州のメガネ産地やデザイナーを訪ねました。
そんな中、メガネに限らず、私たちがこんなにも英国カルチャーに惹かれる理由はどこにあるのだろうか。
そんな想いを胸にイギリスを訪れたのでした。
アルガワークスにアポなし突撃訪問
思い立つと良くも悪くも深く考えず、まず行動に移ってしまう私は、日本を発つ前にメールで工場内の見学を交渉するも断られ、入れる保証は全くない中アルガワークスへ赴きました。
退勤する職人達に懇願するも勿論断れ続け、そして数分間玄関前に座り込んでいるところを救ってくれたのが、他でもない、英国のメガネ史を語る上で外すことのできないローレンス・ジェンキン氏だったのです。
(ローレンス・ジェンキン氏の過去の関連記事 http://blinc.co.jp/blinc/brands/lawrence_jenkin_spectacle_makaer/)
イギリスのものづくりの真髄がここにある
彼は英語がままならない私に分かりやすく丁寧に、一日かけて工場内を案内してくださりさらに自ら、一から一本のフレームを作って見せたのです。
それまでに数回、日本を代表するメガネ産地である福井県鯖江市を訪れていた私にとって、その製造工程のギャップに圧倒されました。
工場にもよりますが、最新の設備と技法により精密に作り上げる福井県に対して、アルガワークス内は1932年以降、設備や製造方法、製造しているフレームデザインさえも何も進化していないのです。
おまけに周辺の工場はコンクリート製へ建て替えが進んでいる中、アルガワークスはまるで化石のように、当時のレンガ造りのまま稼働しています。
まさにそこにイギリスのものづくりの真髄があると確信しました。
他国に比べ、職人の手に実際に触れている時間が長く、機能性から生まれたシンプルなデザインが特徴の英国プロダクトは飽きが来ることなく、伝統と歴史を重んじる国民性により永久的に愛され続けているです。
サヴィルロウとジョンレノンについてはまた次回のブログで触れたいと思います。
因みにこの時ローレンス氏の口から、
「Do you know Toshi,blinc?」
この言葉がなければ、今このブログを書いている自分はいません。
私と荒岡を繋いだまさに人生の転換点となったアルガワークス訪問でした。
ここまで2年前のメガネ旅について書いてきましたが、今回はひとまずこの辺で。
続きが気になる方がいらっしゃれば、是非ブリンク ベースでお待ちしております!
ルッテン_でコーヒーを飲みながらお話するのもいいですね!笑
次回からは数回に分けてイギリスブランドを紹介しますのでお楽しみに!(新井慧斗)
text&photo Keito Arai
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新入社員の新井くんのイギリス眼鏡放浪記②
念願のナイツブリッジにある名店、カトラー アンド グロスへ
http://blinc.co.jp/blincvase/archives/8102
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