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イタリア映画に見る、眼鏡選びのススメ。

皆さまは、どういうきっかけで眼鏡を「欲しい」と思いますか?
友達がかけていた。雑誌に載っていた。物が見づらくなった。
人によってそれぞれだと思いますが、僕は好きな映画を観ている時、登場人物の眼鏡姿や、俳優、アーティストの愛用品を知ると同じものが欲しくなってしまいます。
それをかけたからといって僕がジョニー・デップやブラッド・ピットになれる訳でないのは分かっているのですが、好きな映画の世界を切り取って持ち歩いているような、自分だけのこだわりと満足感に浸れるところに堪らなくグッときてしまうのです。
今回は、僕の敬愛するイタリア映画の中から印象に残っている3つのシーンと、それにまつわるフレームをご紹介します。こんな風に眼鏡やサングラスをかけられたらなあと憧れる3人でもあります。Marcello Mastroianni(マルチェロ・マストロヤンニ)

まずは「甘い生活」、「プレタポルテ」など多くの主演作を持つ名優、マルチェロ・マストロヤンニ。フェリーニの名作「8 1/2」で登場する、つば広の帽子を被って黒縁眼鏡をかけているシーンは世の映画ファンにあまりにも有名です。

L.G.R|エルジーアール
PRODUCT NAME : KANGO
COLOR : 32
PRICE: 41,040yen (w/tax)重厚感のあるいわゆる典型的なウェリントンとは違い、この L.G.R のフレームのようにレンズとレンズを繋ぐブリッジ部分が滑らかに下に落ちて、そこから目尻にかけて徐々に上がっていく色気のあるレンズシェイプは、劇中でマストロヤンニが演じる色男の映画監督、グイドのキャラクターにとてもマッチしています。


Federico Fellini(フェデリコ・フェリーニ)

不朽の名作を数々世に残した監督フェデリコ・フェリーニ。彼が掛けていたのは、イタリアを代表するアイウェアブランド「PERSOL(ペルソール)」のサングラスでした。
この絵は映画「カビリアの夜」で重要なシーンの撮影が終わり、妻であり女優のジュリエッタ・マシーナが感極まって監督のフェリーニに抱きつくところ。フェリーニがかけているサングラスの弦には、ペルソールのアイコンであるシルバーアローがハッキリと輝いています。

PERSOL|ペルソール
PRODUCT NAME : 3056S
COLOR : 958/71
PRICE: 33,480yen (w/tax)イタリアでは老若男女問わずペルソールをかけている姿がよく見られるそうで、同じく国中で愛された巨匠・フェリーニがペルソールを選んだのにも何か運命的なものを感じてしまいます。

Carlo Ponti(カルロ・ポンティ)

先述したフェリーニ監督の「道」や、マストロヤンニ主演の「ひまわり」「昨日・今日・明日」など、その生涯で名だたる作品を手がけてきた映画プロデューサー、カルロ・ポンティ。妻である女優、ソフィア・ローレンと共に寄り添いながらにこやかな表情をしています。

FOCA|フォカ
PRODUCT NAME : 8091
COLOR : 2506
PRICE: 21,600yen (w/tax)

彼がかけているサングラスは、例えばこの「FOCA(フォカ)」のような北イタリアのファクトリーブランドが作る眼鏡に近いものを感じます。シンプルなスクエアタイプですが、顔に収まる程よいサイズ感や無骨すぎない丸みのあるラインが絶妙。カルロ・ポンティはそれを何の気なしにかけているように見えて、実は完璧にこなれた佇まいにしているのが流石です。

皆様も、心に残る映画や作品があると思います。そのワンシーンを思い出して、眼鏡選びのきっかけにしたら、永く愛用する一本が見つかるかもしれません。
ブリンクでは、そんな眼鏡のご案内もいたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。

Photo: Toshiyuki Araoka
Illustration:Mai Nagao
Text: Naoto Yazawa

POSTED BY blinc AT 6:47 PM

TAGS: L.G.R, Persol, ペルソール, FOCA