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EYEVAN 7285 | アイヴァン 7285 デザインチームの本音に迫る 前編

ブリンクスタッフの矢澤が、EYEVAN 7285|アイヴァン 7285のデザインチームと対談しました。
日本が世界に誇る眼鏡の産地、福井県鯖江市のものづくりとともに進化するEYEVAN 7285|アイヴァン7285 デザインチームのこだわりと本音に迫ります。

ブリンクスタッフ 矢澤(以下・矢):のものづくりには、いつもびっくりさせられます。最新の7thコレクションも、これまで以上に、ディテールにこだわっていますね。どんなところに、特に力をいれましたか?

EYEVANデザインチーム(以下・E):今期はゴーグルやカメラのレンズフードのような立体的なフォルム、日本古来の唐草柄、ギミック性のあるディテールなど、さまざまな異なる要素を複合させ、それぞれのモデルのデザインに落とし込みました。

矢:今回のコレクションに合わせて製作されたムービーも素晴らしいですね。

E:ありがとうございます。

矢:EYEVAN 7285|アイヴァン 7285が生まれる福井県鯖江市の他の産業のことから、ストーリーがはじまるのが新鮮でした。産地の自然や風土を知ることで、アイヴァンの緻密なものづくりのこだわりのルーツがどこにあるのか、よく伝わってきました。

E:ブランドの認知度が世界各国で上がり、海外から様々な質問を受けるようになりました。
眼鏡だけではなく、さまざまなプロダクトに共通することだと思いますが、商品のデザインや品質といった目に見える部分だけではなく、その生産背景や日本の文化自体に興味が高まっているのを感じ、今回のムービーを製作することになりました。

矢:ムービーの中で紹介されていた黒龍酒造、岩野平三郎製紙所、龍泉刃物とアイヴァンのものづくりに共通するところはどんなところだと思いますか?

E:鯖江の眼鏡は、農作業のできない冬場の仕事として発展してきました。同様に酒づくりや和紙づくりも、気温の低い冬場に作業の最盛期を迎えることから、眼鏡づくりとの共通点が少なくないと感じました。

矢:どれも、雪深き北陸であったからこそ、生まれた冬の時期の産業だったのですね。

E:そうなんです。今回の撮影で多くの職人さんたちに会うことができましたが、品質を少しでも向上させたいという姿勢はどの産業でも同じでした。
福井には、世界に誇れる産業が多いですが、ひょっとしたらモノづくりへの真摯な姿勢は県民性も関係しているのかもしれません。

矢:地域的な背景を理解できることもそうですが、眼鏡作りの工程が、これほど細部まで公開されたムービーは、あまり見たことがないような気がします。

E:そうですね。決して海外だけに向けたムービーではありませんが、この機会に鯖江の眼鏡づくりを多くの方に正しく伝えるため、普段は撮影許可の取れない工場を含め、10か所以上で特別に撮影させてもらいました。

矢:EYEVAN 7285|アイヴァン7285は、もともと、デザインやディティールの作り込みに定評のあるブランドです。
僕は、仕事柄、たくさんの眼鏡を見ていますが、作り込みの緻密さは、さすがですね。
正直、ここまで緻密だと、展示会などでは、気づかれないこともあるのではないかと勝手に心配してしまうのですが……。

E:ぜひ見てほしいディテールは、いろいろありますね。たとえば、今期のキーモデルである[800]、[801]のスライドテンプルのレール部分に配されたドット柄です。
見た目の美しさと共に、テンプルの伸縮時に、ヴィンテージのジッパーのようなジャリッとした感触が手に残るように設計しました。

写真上:モデル[800]
写真下:モデル[801]

矢:ジャリッとした感触ですか……。マニアックですが、僕も服が好きなので、おっしゃることは、分かります。(笑)

E:このドット柄には、同時に、スライドの位置を固定する際のグリップ力を高めるという機能的な効果も備わりました。

矢:なるほど。ディテールのこだわりが、機能性にもつながっているというのは、日本のブランドらしいのではないでしょうか。素晴らしいですね。

後編は、EYEVAN7285デザインチームと工場の妥協のないものづくりの本音に迫ります。

Edit:Saiko Ena

POSTED BY blinc AT 6:00 PM

TAGS: アイヴァン 7285, EYEVAN 7285