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「80年代のイタリアのヴィンテージ」が入荷しました。

掘り出し物をたくさん見つけてしまいました。
先日、イタリアに「ある目当ての眼鏡」を求めて行ってきました。ヴェネチアから海側とは反対の山側に向かって北上し、車で約1時間半くらい行けば、眼鏡の産地があります。この辺りでは、イタリアの「80年代」のファクトリーブランドなどのデッドストックの眼鏡やサングラスが眠っているのではないかと長年のバイヤーをしている勘が働きました。あってもなくても、とりあえず行ってみたところ、掘り出し物をたくさん見つけてしまいました。

「デザインの多様化」が加速して行った「80年代」
ここ最近の眼鏡のトレンドは「クラシック」、「60年代」や「70年代」をデザインリソースにするものが多いです。一般的に「クラシック」と呼ばれるのは、ざっくりと70年代よりも前の時代ものです。
過去を振り返ってみますと、時代の大きなうねりの中で、少しづつ変化を遂げて行ったクラシックですが、「80年代」を境にデザインの傾向が大きく変っていったような気がします。ある意味クラシックのデザインは、デザインが出尽くした70年代で、すでに一度完成されてしまったのだと思います。実際、80年代に入り、張りつめたものが弾けるかのように、「クラシック」を継承したデザイン以外にも、シンプルを極めた「ミニマリズムの眼鏡」、逆に装飾的な要素の多い「デコラティブな眼鏡」が登場し、「デザインの多様化」が加速して行ったのだと思います。そう考えると、クラシックのデザインをリソースとする眼鏡のデザインが、定番となった現在は、デザインが多様化した「80年代の弾け方」にも似ていると思うのです。シンプルなメタルフレームでも、もう少し「ひとひねり」欲しいとなると、程よくデコラティブな「80年代のイタリアのヴィンテージ」が、ドンピシャで当てはまります。70年代に生まれた僕が、これを「80年代のヴィンテージ」と呼ぶには少し抵抗はありますが、そろそろ「80年代」のものを「ヴィンテージ」と呼ぶ年代になって来たのだと思います。あと10年も寝かせれば、立派な「ヴィンテージ」と呼ばれるかもしれません。

クラシックな眼鏡の「次」となる1つの答え
クラシックな眼鏡の「次」のデザインを探している方は、多いと思います。洗練されて美しくまとまったクラシックではなく、少し「アクセント」を加えたくなる「もの足りなさ」を感じているのでしたら、その「次」のいくつかの答えの1つとして、ぜひ「80年代のイタリアのヴィンテージ」をおすすめします。「80年代のイタリアのデッドストックの眼鏡」は、価値が無いものと思われているせいか、幸運にも今のヴィンテージ市場では今のところは価格もあまり高くないのです。実際、今回に入荷したフレームの多くは、税抜きで18,000円くらいから2万円代後半くらいです。ヴィンテージの眼鏡やサングラスは、「価値」が上がれば「価格」もすぐに上がってしまいます。この「80年代のイタリアのヴィンテージ」は、今のトレンドからすると新鮮で、ちょうど今の気分に合っているような気がします。

一点ものが多いので、気になる方はなるべく早めにお店にお越しください。

Photo: Kota Takakuwa
Text: Toshiyuki Araoka









POSTED BY blinc AT 6:00 PM

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