フレームカラーも眼鏡選びの醍醐味!〜寄りで見る眼鏡コラム〜
こんにちはブリンクベースの田代です!
いつもブログを読んでいただきありがとうございます!
普段はブランドの新作やイベントなどをデザインや背景のことを書かせていただくことが多いですが、今回は少しマニアックです。フレーム選びの魅力の一つでもあるフレームの「色」に絞ってお話ししていきたいと思います。
まず基礎的な話ですが、セルフレームに使われているプラスチックはほとんどが「アセテート」という素材が使われています。具体的なメーカーで言うと、MAZZUCCHELLI(マツケリ)やタキロン、ダイセルなどが有名ですね。
マツケリ社は1849年にイタリアで創業され、元々は鼈甲やホーンを取り扱う素材屋でした。その後1920年代に世界初の人工プラスチックであるセルロイド開発し1950年代にはセルロイドの可燃性問題を改良したアセテートを開発し、現在も多くの眼鏡にマツケリ社のアセテートが使われています。
そんなマツケリ社では毎年約300色ほどの新色がリリースされ、ラインナップ数で言うと数万色もあるそうです。
このようにアセテートメーカーがラインナップしている多い数の色からブランドは新作のフレームなどに使う色を選び、そして製造されて、店頭に並んでるんですね。
なので我々でもいまだに初めて見るようなアセテートの色もありますし、色によって同じデザインでも見た目の印象が変わるなど、「この形は決まりで、この色かこの色でどっちにしようかなー」なんてことは接客させていただく中でも日常茶飯事です。
定番としては黒やデミ柄(鼈甲柄)やクリア系という形分類されることが多いですが、例えばデミ柄などブラウン系の柄物は一見似たような色でも、意外とそれぞれに個性があって比べ甲斐があります。
例えば、先日入荷した〈Garrett Leight California Optical_CYPLUS_Cherry Wood〉や〈NTS_No.3_イエロー茶ササ〉を比べても似たような笹柄でもよく比べてみてください。
〈Garrett Leight California Optical_CYPLUS_Cherry Wood〉
〈NTS_No.3_イエロー茶ササ〉
生地の濃淡やノーズの内側やリム線上に出る柄の層など、筋の緩急にそれぞれ特徴がありますよね。また光に当てた時の透け感なども発色の美しさを十二分に感じられます。
眼鏡を「引き」ではなく「寄り」で見ることで感じられる美しさがまさにここにあります!!
またベッコウ柄の中でも〈Grapes&Celadon_GC006〉で展開されている02のデミカラーがとても美しいです。少し赤みの強いブラウンデミはまるで日光の眩しさで目を閉じた時に瞼の裏に透けてくる光のような深さを感じさせてくれます。
〈Grapes&Celadon_GC006_002〉
〈CUBITTS_Gower_Dune〉個人的にとても好きな色です。Duneとは「砂丘」という意味があり、文字通り砂丘の陰影のような生地ですよね。この生地を眺めていると「惑星」の表面ようなランダムな動きのある印象もあって吸い込まれそうな幻想的な柄だなと思います。
〈CUBITTS_Gower_Dune〉
今回は眼鏡選びの魅力の一つでもあるフレームの「色」に絞ってお話しさせていただきました。この記事を読んだ皆さまが次眼鏡屋に行く時、今より少しでも眼鏡選びを楽しんでもらえるかと思います!
是非ご自身の眼鏡も近寄って見てみてください!今までにはなかった魅力を感じられるかも!
Text:Junichi Tashiro
〈ご紹介したフレームはこちら〉
Brand:Garrett Leight California Optical
Brand:Grapes & Celadon
Model:GC006
Color:02
Price:¥47,300-(w/tax)