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OLIVER GOLDSMITH 100周年モデル入荷 ― 100年の旅を経て、原点のラウンドへ ―

こんにちは。
ブリンク外苑前の渡辺です。

最近、古いものに惹かれる理由って何だろうと考えることがあります。
古い万年筆や懐中時計、革靴なんかもそうですが、単純に「昔のものだから格好良い」では片付かない魅力があります。

少し不便なところがあったとしても、なぜか心が動く。
きっとそこには、時間を積み重ねたものだけが持つ空気みたいなものがあるんだと思います。

そして今回入荷した眼鏡たちも、まさにそんなコレクションでした。

2026年。
英国を代表するアイウェアブランド、OLIVER GOLDSMITH(オリバー ゴールドスミス)が創業100周年を迎えました。

「100年」

眼鏡の世界で考えても、なかなか途方もない時間ですね。

1919年、フィリップ・オリバー・ゴールドスミスはロンドンで眼鏡会社のセールスマンとして働いていました。

当時、眼鏡はまだ医療器具の延長線上にあり、「選ぶ楽しさ」や「装うもの」という感覚はほとんどありませんでした。

もっと良いものを。

もっと美しいものを。

そう考えたフィリップは1926年、ロンドンのポーランドストリートでブランドを立ち上げます。

最初に作られていたのは、職人がハンドメイドで仕上げる本鼈甲の眼鏡。
その後、息子チャールズが加わり、ブランドはさらに面白くなっていきます。

鮮やかなカラー。

大胆なシェイプ。

サングラスをファッションとして成立させる試み。

今では当たり前になった「眼鏡を楽しむ」という文化を、まだ誰も考えていなかった時代から生み出していたブランドです。

オードリー・ヘプバーン、ジョン・レノン、マイケル・ケイン、グレース・ケリー。

時代を象徴する人たちが、その眼鏡を自然と選んでいたのも、なんだか納得してしまいます。

そして100周年。

記念モデルですから、特別に派手なものを作ることもできたはずです。
でも、オリバー ゴールドスミスが選んだのは、一度原点へ戻ることでした。

ブランドが始まった1926年へ。

今回の100周年モデルは、創業当時のアーカイブを限定復刻したコレクションです。
当時は本鼈甲で作られていたモデルを、現代の技術と素材によってアップデートしています。
100年前の空気をそのまま残しながら、いまの日常へ落とし込んでいます。

これが、もう本当に良いんです。

そして今回特に惹かれたのは、この「丸いかたち」でした。

眼鏡の歴史を辿ると、その始まりもまた丸眼鏡だったそうです。

顔の形に合わせたデザインが生まれる前、眼鏡は視力を補うための道具として生まれ、とてもシンプルな構造をしていました。

だから自然と、最も合理的な「丸」というかたちになっていった。
つまりラウンドというのは、ただのクラシックなデザインではなく、眼鏡の原点そのものだったりします。

100周年という節目に、ブランドが最初のラウンドへ帰ってきた。
なんだかそれが、とても自然なことのようにも感じました。

しかも今回は100周年仕様。
専用レザーケース、大判の眼鏡拭き、一本ずつ付属する封蝋を模したタグ。
こういう細かいところまで抜かりがないんですよね。

限定コレクションならではの所有欲もしっかり満たしてくれますし、大事に取っておきたくなるやつです。

ELFIN

王道のクラシックラウンド。
100年前のデザインなのに、今かけても驚くほど自然です。
余計な装飾がないからこそ、ラウンドそのものの美しさが際立っています。



特に個人的に惹かれたのが、このブリッジのアーチの描き方。
妙に色っぽくて、たまらないですね。

丸眼鏡というと少し構えてしまう方もいるかもしれません。
でもまずは、かけてみて欲しいです。
かけた瞬間に「あ、これか」とハマる感覚があります。

内側には100周年を記念した刻印も入っています。
100年という時間の中の、ちょうど今に立ち会えたような気分になる一本です。

流行を超えて残るものって、結局こういうものなのかもしれませんね。
そう思わせてくれる丸眼鏡です。

PRODUCT NAME : ELFIN⁠
COLOR : Nero Vintage Horn / Dark Tortoiseshell / Nero
PRICE : ¥60,500-(w/tax)

PORTSMOUTH

ややドロップしたラウンドシェイプに、縄手のディテールが印象的なモデル。
ELFINより少しクセがありますが、そのクセがとても良いんです。

これは、かけるというより「身につける」。
古い万年筆や機械式時計のように、使うほど愛着が増していくタイプだと思います。

ヨロイ部分の装飾的でありながら、どこか控えめなところも良い。

テンプル外側には彫金が施され、この繊細な縄手に上品な存在感を与えています。
縄手という構造まで含めて、このクラシックさが完成しています。

眼鏡を外して置いた時でさえ、ハッとさせられるような美しさを放つ一本です。
縄手ならではの魅力って、こういうところにもある気がします。
かけた時にずれにくいのも嬉しいポイントです。

PRODUCT NAME : PORTSMOUTH
COLOR : Whiskey / Dark Tortoiseshell / Nero
PRICE : ¥71,500-(w/tax)

100年かけて積み上げたものを持ちながら、戻ってきたのは最初のかたち。
これから先へ向かうために、一度原点へ戻る。

その最初の一歩が「ラウンド」だったというのが、なんともオリバー ゴールドスミスらしいなと思いました。

ぜひ店頭で、この100年の重みをかけてみてください。
もしかすると、眼鏡の原点みたいなものが少し感じられるかもしれません。

ブリンク外苑前でお待ちしております。

text : Shin Watanabe
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