SAVILE ROW|サヴィル ロウのパント型とラウンド型が入荷しました
早くも2月も残すところ、わずか2日となりましたが、本日、月曜日は定休日です。
明日、2月28日(火)は、12時より営業します。
ちょうどサヴィル ロウの眼鏡が入荷しましたので、ご紹介いたします。
今回の入荷は、定番のパント型の他に少し上級者向けのラウンド型も入っております。
(もちろん、カスタムメイドのオーダーも常時受け付けております。)
SAVILE ROW | サヴィル ロウ
PRODUCT NAME:OSRC8 ,OSRC5 ,OSRC1 (左上,右上,下)
PRICE: 42,660 yen(w/ tax) ,48,600yen(w/ tax) ,42,660yen(w/ tax) (左上,右上,下)
サヴィル ロウというと、ジョン・レノンが掛けたメタルの丸眼鏡の印象が強い方も多いと思います。実際、ジョン・レノンが掛けたのは、パントという形で、上部が少し潰れて、下部が緩くとがったレモンのような形です。(正確にはラウンドではありません。)このパントも含めて、みんなが丸眼鏡と呼んでいるのです。
今回は、知っているようで知らないイギリスの伝統的な眼鏡、サヴィル ロウの魅力をいくつかご紹介します。
イギリスの保険制度 NHSにより無償で支給
された時代
サヴィル ロウの工場、アルガワークスが立ち上がったのは、1932年のことです。
イギリスの保険制度 NHSにより、国民が申請すれば無償で眼鏡をもらえた時代がありました。
アルガワークスも50年代から70年代まで、その保険制度のNHSがメインの取引先でした。
80年代に入り、眼鏡の無償配給制度はなくなりました。サヴィル ロウのパントは、
その保険制度のNHSの代表的な形を今もなお作り続けているのです。
たいていデザインのほとんどは長い歴史をかけて淘汰されていきます。
淘汰されずに残っているデザインは、何か意味があります。
昔のモデルの復刻はよくある話ですが、ずっと何十年も作り続けている眼鏡は少ないです。
それは、長い間のなかで世代が掛ける人びとが変わっても、人々に愛されて必要とされているからです。
参考記事
SAVILE ROW|サヴィル ロウ 入荷のお知らせ(http://blinc.co.jp/blinc/journal/latest-arrivals/6688/)
SAVILE ROW | サヴィル ロウ のメタルフレームが入荷しました!!(http://blinc.co.jp/blinc/journal/5791/)
(*上記は過去に入荷時のブログ記事ですので、今回の入荷内容とは多少のズレあります。)
高価な素材 ロールドゴールド
サヴィルロウの眼鏡の特徴の1つに素材があります。
世界的に珍しくロールドゴールドという素材を、フロントのリム、ブリッジ、テンプルなどに使用しています。普通、メッキは金ではなく金色の塗料を0.1から1ミクロンの厚みに塗ります。サヴィルロウのロールドゴールドは、一番外側に24金を0.5ミクロン、その下の層には、8ミクロンから10ミクロンの14金を巻いて、それを細く伸ばして眼鏡の素材にしています。シルバーのフレームは一番外側をゴールドの代わりにロジウムを使用しています。もともとは、古くから宝飾業界で使われた技法です。サヴィルロウは、素材自体がとても高価なものだったのです。その質感の違いは、手に取っていただけると感じていただけると思います。
参考記事
クラッシック好きにはたまらない、伝統的な製法「ロールドゴールド」。(http://blinc.co.jp/blinc/journal/3897/)
イギリスのモノ作りに惹かれる理由
イギリスの素晴らしいと思うところは、「眼鏡をかける人々」も「眼鏡を作る人たち」も、古いもの、伝統的なものにすごく絶対的なリスペクトがあると思います。サヴィルロウの工場に行くと、勤務暦40年とか30年のベテランの職人がいます。1本の眼鏡が出来上がるまでに約130もの工程があり、彼らが働き始めた時と同じ工程で、何十年も変わらない同じデザインの眼鏡を作り続けています。イギリスのモノ作りは、「使ってくれる人がいるから作り続けるし、また逆に作り続けてくれるから使い続ける。」というお互いのリスペクトの関係の上に成り立っています。おそらく、この状況は今後も変わらないと思うのです。
今でも、1本1本職人の手で作っている為、カスタムメイドで自分だけの1本をイギリスの工房で作ることが出来ます。オーダーで作っても価格がそれほど変わらないのもサヴィルロウの魅力です。ただし、製作期間は、約2ヶ月です。
参考記事
SAVILE ROW|サヴィル ロウ でビスポークの眼鏡をあつらえてみませんか?(前編)(http://blinc.co.jp/blinc/journal/6892/)
SAVILE ROW|サヴィル ロウ でビスポークの眼鏡をあつらえてみませんか?(後編)(http://blinc.co.jp/blinc/journal/6940/)
私的な理由で発注したSAVELE ROW|サヴィル ロウの「Bowed Hockey Sides」(http://blinc.co.jp/blinc/journal/4150/)
今回は、イギリスの伝統的な眼鏡、サヴィル ロウの魅力についてご紹介いたしました。
以前にブリンク外苑前のショップマネージャーの矢澤が、サヴィルロウの含めイギリスのブランドの魅力を対談形式でご紹介しております。ご興味のある方は、ぜひご覧ください。
Photo & Text Toshiyuki Araoka
参考記事
対談 | Barbour 崎野将吾さん × blinc 矢澤直人(前編)(http://blinc.co.jp/blinc/journal/3290/)
対談 | Barbour 崎野将吾さん × blinc 矢澤直人(後編)(http://blinc.co.jp/blinc/journal/3302/)
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POSTED BY blinc AT 9:45 AM
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