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GOUV/AU(グーヴォ)の魅力(後編)眼鏡づくりとその歴史について 

前編に続き、後編でもGOUV/AU(グーヴォ)の魅力についてお話させていただきますが、まだご覧になっていない方は、前編をぜひご覧ください。
( 前編のURL http://blinc.co.jp/blinc/journal/12763/)

後編では、前半の部分をGOUV/AU(グーヴォ)の製品の魅力について、後半の部分にGOUV/AU(グーヴォ)を作る会社、「Gouverneur Audigier(グーヴェルヌール・オードジェー)」の140年以上の歴史をまとめさせていただきました。

まず、GOUV/AU(グーヴォ)は、デザイン自体は昔からの流れを継承していますので、クラシックそのものです。ただクラシックなデザインだけというと、そうではないところにGOUV/AU(グーヴォ)の最大の魅力があるのです。

創業数百年という老舗の和菓子屋さんが、ずっと人気の店であり続けることが出来る背景には、基本的な味を変えずに、時代の流れに合わせて少しずつ改良を加え続けているからという話があります。考えてみたら、数百年前の人の味覚と今の味覚も違うだろうし、当時は技術的には実現出来なかった技法も、努力の結果出来るようになったということもあるはずです。

水鳥のように水面下で、絶え間ない努力を続けているからこそ、長く続くのです。 水面下での足をバタバタさせている様子を説明するのは、なんだかすごくヤボな気もしますが、説明しないとGOUV/AU(グーヴォ)の魅力が伝わらなさそうなので説明させていただきます。

かけてみると、思った以上にとにかくすごくかけ心地が良いことが分かります。

特にパッと目に付くのは、「Z」の字のように二段階に折れ曲がったテンプル(ツル)の形状です。これは、イギリスではBOW TEMPLEという呼び方をしますが、フランスでも自然と生まれてきた形状だと思われます。

どういうメリットがあるのかというと、フロントフレームの幅に対して、テンプル(ツル)が二段階に外側に開く為、顔幅が広くなりゆとりが出来ます。

顔の大きい人はこれを付けることで楽になるし、逆に顔幅が普通でもフロントフレームを小さくしたいニーズも満たしてくれます。
機能的には、二段階に曲がっているところが「バネの役割」を果たして、サイドから包み込むような優しいかけ心地になっています。
尚かつ、太さを変え、形状を丸い部分とフラットな部分を設けることにより、バネ性に強弱を与えています。これは、単なる装飾ではなく機能なのです。

そもそも、このGOUV/AU(グーヴォ)を作る「Gouverneur Audigier(グーヴェルヌール・オードジェー)」という会社自体が、フランスで縄手(ケーブルテンプル)を発明したと言われているくらい、快適にかけるという機能性を重視しています。

フロントとテンプル(ツル)を繋いでいるジョイント部分を丁番と言いますが、丁番をロー付けしているのではなく、一体型の削り出しで作られています。スパルタ丁番と呼ばれ、かなり高い精度が要求される作りをしています。見た目もすっきりして美しいのですし、ロー付けの工程を減らすことで、何よりもロー離れのリスクも減らせます。

おまけにネジは普通のネジではなく、ネジ山が星形をしているので、専用のドライバーで締めます。プラスネジよりもトルクが分散されるので、締め上げる時にも楽です。ネジ山を崩ししたり、痛めつける心配も要りません。

次に外見の話をすると、フロントフレームに巻かれたブラウン系のセル巻きの色ですが、マーブル状になっているところが、何とも言えない品の良さを感じます。

こちらは、パント型ですが、これも黒のマーブルになっているところが、一筋縄ではいかないセンスの良さを感じます。
サイドのテンプル(ツル)の高さも、真ん中よりも少し上にあるところがポイントです。高過ぎず、低過ぎないバランスが最高です。
また、それに対してノーズパッドの位置が、下のほうにあります。かけると重心がグッと上がり、眉との相性も良いです。

GOUV/AU(グーヴォ)のコレクションは、ラウンドやパントなど色々とありますが、このTRAPEZEというカタチですが、上がスクエアで、下が多角形という面白いデザインをしています。顔の頬のあたりに、シャープで直線的なカットが入ているのが特徴的です。
珍しいカタチですが、ラウンドやパントをすでにお持ちの方には、ぜひチャレンジして欲しいカタチです。

GOUV/AU|グーヴォ
PRODUCT NAME : ROUND WINDSOR
COLOR: GLOLD N HORN
PRICE:55,000yen (w/tax)

GOUV/AU|グーヴォ
PRODUCT NAME : PANTOS WINDSOR
COLOR: SILVER D HORN
PRICE:55,000yen (w/tax)

GOUV/AU|グーヴォ
PRODUCT NAME : TRAPEZE
COLOR: SILVER
PRICE:46,200yen (w/tax)

このGOUV/AU(グーヴォ)とハイエンドなコレクションのGouverneur (グーヴェルヌール)の2つのラインを作っているAudigier(グーヴェルヌール オードジェー)の140年以上ある歴史を以下にまとめてみました。

Gouverneur Audigier(グーヴェルヌール オードジェー)の歴史

1878年
クレメント・グ-ヴェルヌールは、1878年に自分の名前を冠した会社「クレメント・グ-ヴェルヌール」を設立し、フランスのジュラ地方の中心地、モレ地区のレピュブリック通り66番地に工場を構えました。スイスと国境を接するこの地域は、時計製造と宝石細工の長い伝統があります。
精密なハンドクラフトの伝統を、アイウェア産業にも応用したいと考えました。

1905年
1905年、義理の息子、マキシム・オードジェーがやってきたことで、社名を「Gouverneur Audigier(グーヴェルヌール・オードジェー)」に改めました。
そして、現在もコレクションに加えられている「ケーブルテンプル(縄手)」の発明し、当時のアイウエアに進化をもたらしました。この「ケーブルテンプル(縄手)」を作る機械は、社外秘とされ、秘密を打ち明ける夫のいない未婚の女性だけが操作をすることが許されました。

1914年
1914年、経営は多角化を余儀なくされました。コルセットの留め金や髪留め、大砲のピンに点火するための棒「ラフ」など、螺旋状の針金のようなものは、何でもねじりました。そして第一次世界大戦後、工場では、ノーズクリップやテンプルの製造が続けられました。

1930年
1930年、エミール・ボワソーが入社し、この地域の伝統的な手作業と技術革新を融合させ、実用性と快適性、スタイリッシュなデザインの眼鏡を生み出しました。

1965年
1950年代のプラスチックブームの後、1965年、フランソワーズ・モレル・モテは、創業者で曾祖父のクレメント・グーヴェルヌール、祖父カミーユ・グーヴェルヌールの足跡をたどり、Gouverneur Audigier(グーヴェルヌール・オードジェー)」は、原点であるメタル眼鏡の製造に立ち返りました。フランス国内はもとより、国際的にも前例のない規模で会社を発展させました。

2014年に、136年間、家族経営を行ってきたGouverneur Audigier(グーヴェルヌール・オードジェー)」は、フランソワーズ・モレル・モテが高齢により、同じジュラ地方出身のフィリップ・ジロに引き継がれました。

そして、今でも「Gouverneur Audigier(グーヴェルヌール・オードジェー)」では、その伝統ある眼鏡づくりが続いています。

店頭では、他にも多くのバリエーションのGOUV/AU(グーヴォ)が並んでおります。
ぜひ、お気軽にお越し頂き、お試しください。

まだご覧になっていない方は、前編も下記のURLからぜひご覧ください。
http://blinc.co.jp/blinc/journal/12763/

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POSTED BY blinc AT 6:47 PM

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