コンテンツへスキップ

【I.ENOMOTO】構築された自由さーI.ENOMOTOの新作4型が入荷しました

5月からブリンクベースにて再始動しました榎本郁也氏がデザイナーと務めるI.ENOMOTOから新作が入荷いたしました。

I.ENOMOTOが表現する金属とセル、直線と曲線、規則と逸脱は、どこか「正しい」のに、説明しきれない違和感がある。I.ENOMOTOの眼鏡が放つ魅力の正体は、その構築性の中に織り込まれた“自由”にあるのかもしれません。

今回は、それぞれに異なるシェイプを持ちながら、I.ENOMOTOらしい構築された新作モデルの特徴をご紹介します。


IE027

パントシェイプをベースとしながらも、IE025からの系譜とも言えるランダムなレンズラインやフレーム構成。一見するとクラウンパント型のIE011にも通じる面影がありますが、重心のずらし方やバランスの崩し方には、より自由なニュアンスが含まれています。

「まとまり」と「違和感」がせめぎあう、不思議なシルエット。サイズは44.8-25とやや小ぶりで、顔なじみも良好です。


IE028

IE027同様、レンズシェイプとフレーム設計には独特の不規則性を感じさせつつ、こちらはブランド史上最大級のサイズ感(54.2-21.6)を誇るウェリントン型。

フロントリムの前方にかけて施された大胆なカッティングにより、剛性を感じさせるフォルムに“動き”が宿ります。抑揚と張りのある面構成が美しい一本。


IE029

43.7-23.8というコンパクトなサイズ感は、まさにI.ENOMOTOの原点的シェイプ。
今作では、新たに開発されたテンプルデザインを採用。途中から厚みを増すセルモダンの構造により、見た目の印象以上に高い装用性を実現しています。

フロントデザインはブロウラインが真っ直ぐに伸びており、構築的なラインが際立つバランス。メタルのソリッド感とセルの温かみを両立した一本です。


IE030

I.ENOMOTOといえば、チタンとベータチタンを駆使したミニマルな金属フレームの印象が強いかもしれません。ですが、今回のIE030はセルフレームだからこそ表現できる「クラシックの再構築」。

ブリッジは凹凸のないフラットな構成で、縦に2つ並んだカシメピンがヴィンテージな空気感を漂わせます。太く、直線的なテンプルも特徴的ですが、中央に設けられたくぼみにより重量バランスが調整され、掛け心地にも優れています。


まとめ

今回の新作4型に通底するのは、「構築された自由さ」。
整っているようでどこか崩れている。常識的な形状の中に潜む、微かなねじれや不均衡。けれどそのすべてが計算され、理屈では説明できない“かっこよさ”を生み出しています。

道具としての眼鏡。造形としての眼鏡。
そのどちらにも応えるI.ENOMOTOの、今の気分を体現したセルシリーズ。ぜひ店頭で手に取って、ご体感ください。

 

Text:Junichi Tashiro

blincvase | ブリンクベース
〒107-0061 東京都港区北青山3-5-16 1F
営業時間:12:00~20:00
定休日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日が定休日)