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眼鏡と自転車の接点。

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眼鏡と自転車。

その共通点は、フレームとパーツで完結し機能を持つ道具であるということ。

今回、お店がご近所ということもあって、「自転車と」あらゆるライフスタイルをつなぐコミュニティ&スペース、「RATIO &C(レシオ・アンドシー)」ストアマネージャーの伊丹さんにブリンクの矢澤直人がお話をうかがいました。

話は早速、カスタムオーダーの話題に。

矢澤:「RATIO &C」さんでは、このお店のみで展開するカスタムオーダーのシティバイク「BRIDGESTONE NEOCOT」を扱っていますね。ブリンクにもカスタムオーダーの眼鏡「サヴィルロウ」があるので、僕は勝手に親近感を感じているんです。

伊丹:「BRIDGESTONE NEOCOT」は、1980年代後半に弊社ブリヂストンの技術者が開発した伝説のフレームで、自転車好きの方の間ではいまでも人気のもの。うちだけで扱う特別なモデルです。

矢澤:カスタムオーダーで気をつけることはどんなことですか?

伊丹:お客さまがどんな目的でその自転車を買うのかということでしょうか。

矢澤:具体的には?

伊丹:自転車の場合、どう使いたいかによって、まずハンドルの形が影響してきます。街乗り用なのか、スーツ姿で通勤に使うのか、ロードバイクとして乗ることを楽しむのか。まずそういったことを聞きますね。

矢澤:眼鏡もそうです。カジュアルな格好に合わせるのか、ビジネスの場でかけるのかでフレームの素材や大きさが決まってきます。こちらは、自転車よりもオンとオフが関係するかもしれません。

伊丹:それは意外です。眼鏡はシーンによって掛けかえるのが一般的なんですか?

矢澤:最近はファッションアイテムとしての認識も上がってきているので、よりかける場面や場所に合わせた眼鏡選びが必要になっているかもしれません。シーンに合わせていくつか持っている方も多くなってきました。

伊丹:眼鏡も自転車も、目的が大事なんですね。「BRIDGESTONE NEOCOT」は、自転車に対してある程度知識のある人が選んでいく事が多いので、何を選んだら正解かというのをある程度わかっているお客さまが多いんです。だけど、その使い方が本当にその方のライフスタイルにあっているのかというのを、僕のほうでも一緒に考えるようにしています。長く使えるものを選ぶお手伝いをしたいですからね。

矢澤:眼鏡もそうですね。お客さまによっては、このサイズの眼鏡が欲しいとある程度決めた上でお店にいらっしゃるかたもいますが、実際には、もうすこし大きめのほうがカジュアルに楽にかけられますとか、小さめのほうがかちっとした仕事の場面でもかけやすいですよとかアドバイスをさせていただいています。



カスタムオーダーの面白さ。

矢澤:眼鏡というのは、そもそもが視力を矯正するものなので、ある意味どれもカスタムオーダーという性質を持っています。とくにサヴィルロウは、もともと1930年代に創業したロンドンの歴史ある眼鏡工房なんですが、イギリス政府が40年代に国営医療保険制度を制定した時に医療品として国民に配布した眼鏡がブランドの始まりなんです。だから、フレームの大きさやツルの長さなど、どんな人にも合うようなサイズや長さが用意され、その人に合わせてカスタマイズできるようになっていました。

伊丹:そうなんですか。歴史が古いですね。自転車の場合は、フレーム自体を体に合わせるものなので、ツールドフランスの選手などが使う競技用の自転車では、体に合わせてフレームサイズを選択し、各種パーツをアッセンブル、細かなセッティングを行うのが通例です。そのように体にあった自転車を作るという文化は、もともとあったわけですが、それが一般的になったのは、どちらかというと、メッセンジャーという職業が生まれて、ロードバイクを街中で乗るようになった影響も大きいかもしれません。

矢澤:それはカスタムオーダーですか?

伊丹:そうですね。詳細にサイズを合わせてというより、用途に合わせてパーツを選び、色を変えるなど自分好みに作っていく。そういう意味では、眼鏡と自転車はものとしての特性が似ている気がしますね。メインのパーツがあって、そこに必要なものを加えていくんだけど、必要最小限のパーツで機能を果たすというところが似ています。自転車も最近は、ファッションとしてとらえられるようになりましたし。

矢澤:自転車も最近は、すごくおしゃれだと思うんですけど、大前提として「乗る」という機能がありますよね。メガネも最近、やっとファッションアイテムとして定着してきましたが、もともとは、視力矯正という機能が前提としてある。道具としての機能はしっかり持った上で、そこにカスタマイズして好みのテイストをのせていくのは、いいことだなと思います。

伊丹:自転車も気持ちよく走れることや、使いたい用途にあっているというのがベースですね。その上でお客さまが希望するファッショナブルなものを提案できているか、ということは気をつけています。

ものを通してコミュニティをつくる。

伊丹:僕はもともとインテリアの仕事をしていて、その後、デザイン家電から自転車と扱うものは変わりましたけどずっとものに関わってきたんですね。その中でも、自転車は究極というか、造形美や無駄のなさが、ものとして面白いなと思うんです。

矢澤:このお店では、自転車以外に、自転車にまつわる本や、タオルやスリッパ、洋服なんかも置いていてカフェもある。それはなぜですか?

伊丹:うちの母体であるブリヂストンは、自転車でも日本で歴史のある会社でもあり、ちょっとおこがましいですけど、自転車文化の裾野を広げたいという気持ちがあるんですよね。カフェだと思って入ってきていただいて、ふと自転車に興味を持ってもらうということが起こるといいなと。カフェを併設したのは、ロンドンにこういった店を見たのがきっかけでした。

矢澤:ロンドンの自転車事情はどんなかんじなんですか?

伊丹:ロンドンは、いま世界で一番の自転車先進都市なんですよ。2012年のロンドンオリンピクの時に市長が環境政策の目玉として、自転車政策を推進したんです。自転車道路をロンドンじゅうに作ったり、自転車を購入した人に補助を出したりする政策で推進していきました。それまでは、自転車に乗る人はあんまりいなかったんですが、街を整備したことで、ビジネスマンが通勤に使うようになった。街がそうなると、自転車で行きやすい場所にあったり、駐輪しやすいお店が増えて……とお店の傾向も変わって行きました。

矢澤:ものから始まった文化が街を変えていくんですね。「RATIO &C」さんとは、お店の場所も近いのでこれからもぜひ宜しくお願いいたします。今日はありがとうございました。

RATIO &C(レシオ・アンドシー)

東京都渋谷区神宮前3-1-26
http://ratio-c.jp/

Text&Edit:Saiko Ena



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POSTED BY blinc AT 5:58 PM

TAGS: SAVILE ROW, サヴィル ロウ