Skip to content

I.ENOMOTO|デザイナー榎本郁也氏がI.ENOMOTOを通して”伝えたい”こと(後編)

2月29日(土)から開催している、I.ENOMOTO|アイ.エノモトのPOP UP SHOP。



今回はPOP UP SHOPの開催を前にデザイナーの榎本郁也さんにブリンク外苑前のショップにお越しいただき、ご自身のブランドやメガネのデザインについてお話を伺いました。その後編です。
前編はこちらから→(http://blinc.co.jp/blinc/journal/11484/)



榎本さんが良いと感じる物に共通していることは?



榎本:そのプロダクトにとって、最適な本物の素材を使用し、伝統的な製法を踏襲しているものって大体良いなって思いますね。



榎本:なんか奇を衒うわけでもなく、シンプルにこれがベストという事を確信して感じられますし、例えばヴィンテージカーとかも、その時代のベストな製法とデザインを持って作られていて、物によっては現代にも残り続けていますよね。



田代:確かに当時の最適な技術で作られていたものって、後世でもちゃんと評価されているものが多い気がします。



榎本:メガネは人間の持ち合わせている機能の延長ですし、「機能」って「ストレスを和らげる」ためにあるものだと考えているので、着用して起き得るネガティヴな事を防げるようなものをデザインすることは大事にしていますね。

ブランドコンセプトでもあり、今回のPOP UP SHOPのタイトルでもある「視る器械」の意味合いとは?



田代:今回POP UP SHOP「視る器械」を開催しますが、このコンセプトはどういう意味ですか?



榎本:機能を持ったプロダクトを「器械」としていて、ストレスを感じないようなもの、そういう機能的な意味が重なり合ったものがメガネだと思っています。



榎本:デザインって何のためにあるのって言ったら、その人の考え方に方向性を与えるものだと思っています。例えば、とあるメガネを掛けたことで、その人がポジティブな行動をしたり、考えたりとか、僕のするデザインはそういうアクションに関わってくる「器械」とか「装置」であって欲しいということです。



田代:正直意外でした。「視る器械」って文字だけを見た時に「モノ」のイメージが強かったのですが、榎本さんの意味合いとしては、メガネを掛けた人がどう行動するかとか、感情、目に見えない「コト」に関する事だったのですね。



榎本:メガネは見る物でもあるし、見られる事でもあるから、両方の意味合いはありますけど、自分としては感情や心の方の意味合いを意識していますね。

POP UP SHOPを通して



田代:POP UP SHOPと通して、初めてI.ENOMOTOを見る方もいらっしゃると思いますけど、どういう風に見て欲しいとかありますか?



榎本:そうですね、「フラット」に見て欲しいですね。直感的に、誰がデザインしているとかではなく。メガネを掛けた時にその人自身がどう感じるかを楽しんでいただければ、それで十分ですね。



榎本:自分を表現するツールとして、その人の個性を引き出すものとして、こんなメガネもあるんだと発見してもらえたらとも思います。メガネで全てが変わるわけではないですけど、メガネってその人の服装とか髪型とか、変化するきっかけを与えてくれる物でもありますからね。



田代:確かにそういう意味でも、その人にとって何かを働きかける「器械」になりますね。榎本さんはある意味、心の職人ですね。

アビエーター型をベースにポストン型の要素を加えたデザイン

程よく個性の立ったデザインですが、フロント下部をスッキリさせることでスッと顔に馴染むディティールに注目のモデル。

I.ENOMOTO |アイ.エノモト
PRODUCT NAME :IE007
COLOR:GP
PRICE:55,000yen (w/tax)

「視る器械」I.ENOMOTO|アイ.エノモト POP UP SHOP at blinc
期間 2/29(土)~3/8(日)

http://blinc.co.jp/blinc/journal/11411/

I.ENOMOTO
ブランドコンセプト
「視る器械」

眼鏡をそれぞれ機能的な意味を持つパーツの集合体として捉える。
アート、工業デザイン、ファッションデザインと視覚矯正技術の交差点。

デザイナー
榎本 郁也
東京生まれ。
武蔵野美術大学を卒業後、福井県のフレームメーカー CHARMANT inc. でデザイナーとして勤務後独立。
デザインオフィス ONLYGOODFORMS 設立。

シグネチャーブランド I.ENOMOTO|アイ.エノモト を 2017年にスタートしました。

ハイレベルの工学的で機能的なデザインは装用者の快適性を高め長期間の使用に耐えます。
全ての I.ENOMOTOの眼鏡フレームは福井県鯖江市の100年を超える歴史を持つ工場にてハンドメイドで製作されています。

日本で精製された高品質なチタン素材、ミネラルガラスレンズ、それに植物由来のプラスチックであるアセテート素材が使われます。

フレームを彩る高品質高強度なメッキ、IP(PVD)または電着塗装は全てニッケルレス仕様、アレルギーフリーとなっています。



blinc|ブリンク外苑前
〒107-0062 東京都港区南青山2-27-20 植村ビル 1F
南青山3丁目交差点から30メートル,東京メトロ銀座線 外苑前駅 1a 出口より徒歩2分

営業時間 : 12時 〜20時(土日祝日は11時 〜20時)
定休日 : 月曜日 (月曜日が祝日の場合は、営業。翌火曜日が休み)
Tel : 03-5775-7525



POSTED BY blinc AT 6:00 PM

TAGS: I.ENOMOTO, アイ.エノモト