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受験勉強は「明視域」で差をつけろ!!

□受験勉強は「明視域」で差をつけろ!!

最近「学生の近視が増加した」ということでその原因を「スマホ」や「ゲーム」に求めるニュースが話題になりました。
しかし明視域の考え方からすればそれは「スマホやゲームのせい」だけではなく「視力測定の誤解のせい」と言わざるを得ないのです。

受験シーズン。
学生の皆さんが人より能率的に勉強ができるかもしれない?

今回はそんな「眼と眼鏡の運用方法」に関わる話をしていきます。

□まずは視力の距離を気にしよう。

視力測定って何を測っているかご存じですか?
「視力でしょう?」と答えていただけると思うのですが、それでは不正確です。
実は一般に学校で測られているのは「遠方視力」というもので、書いて字の如く、遠くを見る時の視力を測っています。
もちろん「近方視力」を測る学校もありますが、一般に「眼鏡作ってきてね」の烙印を押されるのは、この「遠方視力」の結果です。
ここでの遠くとは、主に5m以上先を言います。

この検査では、そこにピントが合っているか? を調べているので「視力がでないから眼鏡を作った方が良いですよ」と言うのは
あくまで「5mにはピントが合っていないので、遠くを見るときは眼鏡が必要ですよ」と言うことなのです。

□明視域を思い出して!

眼と眼鏡を運用する上で、最も大切なのは「明視域」
裸眼や眼鏡に関わらず、視力が良く出る一番遠い距離を「遠点」
一番近い距離を「近点」と呼びその間を「明視域」と言います。

眼は「遠点」で物を見る時もっともリラックスし、逆に「遠点」より近くを見ようとするとどんどん疲労し、その疲労が最大になるのが「近点」です。

長時間何かを注視する場合は「遠点」が、作業する距離に近いほど、疲労しにくくなります。
たとえば40cmにあるPC画面を注視する作業を考えたとき「遠点4m」と、「遠点40cm」の状態であれば、当然「遠点40cm」の方が眼精疲労が起きにくいのです。



□机までの距離 黒板までの距離

「S -2.00D」という近視のお子さんは「50cmに遠点がある明視域」を持っているわけですが、この子がわざわざ「遠点」を「5m」に合わせて机に向かうメリットはなんでしょう?
そう、ありません。
ただ眼の負担を増やしているだけです。

視力測定の成績が悪かったからと言って、つねに遠く用の眼鏡をかけるのは誤り。という場合もあるのです。
もちろん、黒板のような遠くにあるものが見えない時には、かけるべきです。

裸眼も眼鏡もTPOに合わせて使い分けをする必要があるのです。



□視力測定の成績がよかった子も要注意!

視力測定の成績が良かった「眼が良い」とされるお子さんは「裸眼の遠点」が5mに近いわけですから、机にに向かって勉強している時には、大きな負担を眼にかけている可能性があります。
「近視=目が悪い」が間違いであるのと同じく
「視力が良い=何の問題もない」ではないのです。

□余計な近視を引き起こすことにも!

裸眼でも眼鏡でも「注視する距離」より、「遠点」が遠い状態で作業を続けると、眼に負担をかけ、筋肉を凝り固まらせ、最終的に余計な近視を引き起こすことがあります。
これを「仮性近視」と呼んだりします。



□勉強に集中するときは「遠点」を「近く」に合わせよう。

視力測定で成績の良い状態が、机の上の作業に負担を与える事はご理解いただけたでしょうか?
見る事に疲れれば当然、勉強の効率も下がります。

その休憩にとゲームやスマホで遊ぶと、気持ちは休まりますが、眼はまったく休んでいません。

せめて気持ちが緊張する勉強中だけでも、眼を休ませてあげる。
そんな明視域の合わせ方を是非、ご検討されてはいかがでしょうか?



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