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オタクのメガネ御託 視力に騙されるな!ピントの距離を知れ!

「視力詐欺に騙されるな!」

どうも、メガネなんでもそうだんじょ所長の丹羽です。

突然ですが、皆さん眼鏡の視力はどのくらいに合わせていますでしょうか?

「1.2 」「1.0」「0.6」「0.8」

そういう数字で、記憶されているのではないかと思います。

ではその視力は、「何メートル」に合わせていますか?
もし、今「えっ、何メートルかなんて知らないよ?」と思ったあなた。

それは、「視力詐欺」に会っているかもしれませんよ〜。

今回は、そんなお話です。

(この写真は、丹羽所長にピントが合っており、手前のガイドマップはボケて見ます。)

□ 眼とカメラは、ピントが大事

カメラで綺麗にピントが合う距離を「焦点距離」と言います。

そして眼や眼鏡にも同じく、「焦点距離」があります。

一般に「眼が良い」と言われている人は、5m以上先の遠くから33cmの近くまでピントが合うとされています。

(この写真は、約30センチくらいのところにあるガイドマップにピントが合った状態。丹羽所長の顔も奥のクリスマスツリーもボケます。)

この人が、5mより先を見ている時に目にかかる負担は「0」で、

33cmを見るときにかかる負担は「3」とされています。

この単位は「D(ディオプター)」呼ばれます。

この「D」は、眼や眼鏡の度数と同じ単位です。

お気づきの方もいるかもしれませんが、この「D」は簡単な計算で導けます。

33cmを見るときに必要な負担が、「3」というのを計算式にすると、

1÷0.33(m)=3D
となるわけです。

(この写真は、手前のガイドマップはボケていますが、丹羽所長の顔も若干ボヤケています。奥にあるクリマスツリーが遠くにあるわりにハッキリと見えます。)

5mより先と言うのは、無限の彼方(∞)まで続きますので計算式は?

1÷∞(m)=0
となります。

この「D」と言うのが、眼にかかる負担とピントの合う距離の両方を表しているのです。

(この写真は、ガイドマップを約2mのところでピントがあった状態。奥の景色はボケます。)

□ 突然ですが問題です!

【問題1】眼の良い人がテレビを見ている時の負担は、何Dでしょうか?

テレビは2mと離れて見るのが良いそうですから、2mで考えましょう。

1÷2(m)=0.5(D)
テレビを見ている間ずっと「0.5D」の負担がかかり続けます。

【問題2】 眼の良い人がスマホを見ている時の負担は何Dでしょうか?

スマホは、結構至近距離でみることの多いガジェットなので25cmとしましょう。

1÷0.25(m)=4(D)
スマホを見ている間ずっと「4D」の負担がかかり続けます。

見る距離が近くなるほど眼にかかる負担が大きくなるのが解りますね。

(この写真は、負担を「0」のように遠くにピントが合わせると、2メートルにあるガイドマップもボヤケます。)

この負担が「0」のピントから、負担が限界MAX(マックス)のピントまでの領域を「明視域(めいしいき)」と呼びます。

この「明視域」と言うのが眼鏡を作る時に最も重要になります。



□ 「眼が良い」の概念を変える「明視域(めいしいき)」

最初に出てきた一般に眼の良い人の明視域は、

5m以上先〜33cm

近くを見るほど眼の負担が増え、33cmで限界を迎えます。
ここで一般に「眼が悪い」と言われる人の明視域を一例あげてみます。

1.3mから20cm

この人は、1.3mより遠くはあまり見えない人です。

(この写真は、約30センチくらいのところにあるガイドマップにピントが合った状態。背景は完全にボケています。)

ではこの「眼の良い人」と「眼の悪い人」が一日中デスクワークをした時を考えてみましょう。

もし机の上の作業が1.3m以内で済むとしたら。

「眼の良い人」は終日眼に負担がかかりますが「眼の悪い人」はほとんどノーダメージで1日を終えます。

現代人の生活を考えると、「本当に良い眼」がどちらなのか解らなくなりますね。

実は本当の意味で「眼が良い」と言うのは「生活に適した明視域を持っている状態」のことなのです。

 

ですから本当の意味で「眼を良くする眼鏡」と言うのは「明視域を適切に保つ眼鏡」のことなのです。



□ 視力という言葉に騙されるな!

眼鏡を作る時に「強い眼鏡は、疲れるので視力を0.8くらいに抑えますね」などと言われたことはありませんか?
この「視力0.8」と言うのが「何m」くらいかと言うと……

残念ながら全く解りません。
どうやって「視力」を抑えて「明視域」を調整できるのか不思議なくらいです

「明視域」を表せるのは「D」だけです。
「本当に良い眼」を実現する「適切な明視域」を持つ眼鏡を作るには、

ということなのです!

ご自分のメガネの明視域について気になる方は、メガネなんでもそうだんじょ所長の丹羽までお気軽にご相談ください! お待ちしております!

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