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【裏側レポ】MEGANEROCK雨田さんと歩んだ「Vector022」誕生の道のり

こんにちは。
ブリンクベーススタッフの正道です。

先日のブログでもお知らせさせていただいた通り、9月12日(土)〜27日(日)の期間、「MEGANE ROCK」の新作モデル含むトランクショーを両店で開催いたします!
実に9年ぶりとなる本イベント、私も今から楽しみで仕方がありません。

今回のブログでは、このイベントを心待ちにしてくださっている皆様の気分を少しでも盛り上げられるよう、正道が「イベント開催に至るまでの歩み」を裏側レポとしてまとめてみました。

少し長くなりましたが、お仕事の合間や隙間時間にちょこっと読んでいただけると嬉しいです。

−始まりは、4月のある日のモーニングから

今回のプロジェクトの第一歩は、4月26日。今後のイベントに向けたミーティングを兼ねて開催した、雨田さんとのモーニング会でした。

私にとって、この日が雨田さんとのまさに「初対面」。
「眼鏡のデザインから製造までを、鯖江でたった一人で完結させている職人」
そう聞くと、皆様はどんな人物を想像しますか?

「四六時中眼鏡のことを考えていて、寡黙で頑固、いつも険しい顔をしている……」
そんな職人像をイメージする方も少なくないはずです。正直に明かすと、私自身もまさにそのイメージを抱いていたため、お会いする直前までド緊張していました。

しかし、実際に現れた雨田さんは、驚くほど気さくでエネルギッシュ!
曇りのない大きな笑顔と、鹿児島弁の力強くも柔らかいアクセントがとても印象的な方でした。

特に驚いたのはそのバイタリティ。なんとこの日、雨田さんは宿泊先のホテルからカフェまで「4時間かけて徒歩で向かおうとしていた」のだそう!(途中で時間が足りなくなり、悔しそうにタクシーに乗ったというお茶目な一面も)。

初回のモーニングは終始ラフで和やかな雰囲気に包まれ、製造の裏話からプライベートまでたっぷりお話を伺うことができました。

◎鯖江の希少な存在:デザインから製造までを一貫して行う職人は、鯖江全体でも雨田さんを含めてわずか7人ほどしかいないこと
◎親しみやすいプライベート:奥様が作る「牛すじカレー」が大好物なこと
◎お茶目な酒豪の一面:お酒が大好きで、飲むと決めた日は「浴びるほど」飲んでしまうこと

お話を聞けば聞くほど、雨田さんという「人間そのもの」のファンになってしまい、この素敵な魅力をイベントを通して一人でも多くの方にお伝えしたい!と心から感じた素晴らしい時間でした。

モーニング会での集合写真。右端が雨田さん。

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【雨田さん’s ミニプロフィールまとめ】
好きな食べ物:カレー(奥様が作る牛すじカレーが大好き)
好きなスポーツ:サッカー(雨田さん自身も、息子さんもサッカー少年)
好きなこと:お酒を飲むこと(THE九州男児らしくお酒好き。ただし、翌日への持ち越し率は高めなのだとか…笑)
趣味:ランニング(息子さんのサッカー送迎時のルーティーン。マラソン大会にも出場予定)
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−言葉のキャッチボールから生まれたアイデア

モーニング会を終え、話題はいよいよ「今回の新作モデル制作」という実践的なフェーズへ。
とはいえ、机を挟んで形式的なプレゼンをするような企画会議ではなく、肩の力を抜いた対話のなかから、今回の特別なモデルは生まれていきました。

雨田さんから投げかけられたのは、「どんなフレームを作りたいか」という製品としての質問ではなく、「今、どんな眼鏡をかけたいか」という問いかけるような一言でした。

雨田さんが眼鏡作りにおいて常に意識しているのは、単に市場で「売れるもの」を作ることではなく、「自分自身が本気でイイと思えるもの」を追求すること。

聞けば昔から、映画の一場面や古い写真に映る魅力的な人物がかけている眼鏡に惹かれてきたのだと言います。雨田さんが見つめているのは、眼鏡の造形そのものだけではありません。それ以上に、それを纏う人の空気感、生き方、バックボーンにある物語全体を捉えようとしているのです。

工業製品のように均一で綺麗に整理整頓されたものよりも、どこか少し汚れていたり、使い込まれて透けていたり、無頓着だったり……。そうした「人間らしいリアルな質感」にこそ憧れを抱くのだそう。

だからこそ、生み出されるMEGANE ROCKのフレームには、手仕事だからこそ宿る絶妙なクラフト感と「無造作な美しさ」が確かに存在しています。

「作ったものが、かけた人の生活に寄り添い、ゆっくりと長く愛されてほしい」
そんな想いを持つ雨田さんだからこそ、削り出される一本一本が唯一無二の個性を放つのだと深く納得させられました。

こうして重なり合う対話の末、私たちが辿り着いた答え。
それが今回の新作「ラウンド・キャットアイ」です。


−8月末、実際に鯖江の工房へ

8月末、私たちは完成間近のフレームに会うため、実際に鯖江にある雨田さんの工房を訪ねました。

足を踏み入れると、メガネ作りの道具や素材、雨田さんの趣味に関するグッズが立ち並ぶ雑多な空間でありながら、不思議な統一感と居心地の良さに包まれます。

色とりどりの工具たちは、図らずも無機質な工房の差し色に。

ラジコンカーやCDプレイヤーなどの懐かしいものたちも。

雨田さんが意図して作り上げたというよりも、日々の手仕事と積み重なる歴史が創り出したその空間全体が、まさに雨田さんの追求する「無造作な美しさ」そのものを表現しているように感じられました。

そんな工房の中で、本題である新作モデル「Vector022」(ラウンド・キャットアイ)は完成間近を迎えていました。

職人の手による最終工程「仕上げの磨き」をじっと待つフレームたちが、ずらりと並ぶ光景はまさに圧巻の一言です。

一本ずつ、磨かれるのを待つフロント部分。

テンプルも同じく。クリア生地と張り合わせのテンプルは、フロントよりも柄がはっきりと主張します。

ここで、本作「Vector022」の造形を紐解くべく、雨田さんに今回のデザインのポイントを伺いました。


実際に作業している場面も間近で見せていただきました。

雨田さん:「初めは王道の“THE キャットアイ”を描いていたんだけど、なんだか納得がいかなくて。そこで色んな猫の写真を見てみたんだよね。そしたら丸顔だったり垂れ目だったり、色んな顔の猫がいる。シュッとしている猫のイメージは自分の中の固定概念かもしれない、と気づいたんだ。だから単にフレームの端を吊り上げるのではなく、レンズシェイプや細部の仕掛けで『吊っている雰囲気』を表現できないか探っていったんだよね。」

雨田さんが目指したのは、猫たちの多様な表情から着想を得た、掛ける人の性別や年齢を問わずしっくりと馴染むキャットアイでした。

ベースとなる玉型(レンズの形)は、クラシカルで柔らかな表情を作る「ラウンド」を少し捻ったようなアクセントを加えたシェイプに。


そして特徴的なブロウライン(目元の上部ライン)は、単に端を吊り上げるのではなく、ブリッジ(中央の繋ぎ目)の位置をあえて低く設定する、そして合口を斜めに削り落とすという緻密な計算がなされています。


この高低差と繊細な削りが生み出すラインによって、相対的に洗練された「キャットアイ」らしさが美しく浮かび上がってくるのです。

・ラウンドの持つ「優しさとクラシック感」
・キャットアイの持つ「引き締まったエッジと知性」

一見すると相反するこのふたつの要素を、雨田さんの手仕事によって絶妙な調和で併せ持つ本モデル。

掛けてみると、驚くほどすっきりと顔に馴染むのに、どこかミステリアスで色気を感じさせます。ただの定番クラシックでは終わらない、すれ違った人が思わず振り返ってしまうような「気になる存在」へと昇華された仕上がりです。

【雨田さんコメント】
『少し意地悪で、どこか愛嬌がある。
 ポテっとしてるけど、キリッともしてる。
そしてほんの少しの色気。
そんな絶妙なCAT EYEが仕上がりました!』

雨田さんのモノづくりに対する美学、そして情熱がしっかりと宿ったこの「Vector022」。
今回は私たちブリンクメンバーのエッセンスも加わった特別なモデルです。
ぜひイベント期間中に店頭で手に取り、実際に顔に乗せて、その独特の空気感を体感してみていただけると嬉しいです。


さて、イベント開催まで残すところあと数日となりました!

今回のトランクショーは、既にMEGANE ROCKファンの方も、初めてMEGANE ROCKに興味を持っていただいた方も、どなたでも心から楽しめるイベントになるよう準備を進めております。

さらに、イベント初頭には雨田さんご本人が店頭に立ってくださいます!

 [雨田さん 在店スケジュール]
日時:9月12日(土)・13日(日)
※12日(土)は17時からブリンク外苑前にてレセプションパーティーを開催予定!
もちろん雨田さんにもご参加いただきます!

ものづくりに対する熱い想いや、気さくで魅力あふれる人柄に直接触れられる大変貴重な機会です。ぜひこの2日間を狙ってご来店いただき、雨田さんとの会話もお楽しみください!

皆様どうかお気軽に、ふらっとご来店くださいね。
スタッフ一同、心よりお待ちしております!

text:Rio Shodo

【MEGANEROCK TRUNK SHOW】

開催期間:2026年9月12日(土)~  2026年9月27日(日)
会場:ブリンク外苑前・ブリンクベース同時開催
営業時間:12:00~20:00

デザイナー雨田氏 在店日:
9月12日(土)ブリンク外苑前
9月13日(日)ブリンクベース

レセプションパーティー :  
9月12日(土)17時20時  @ブリンク外苑前 
どなたでもご参加いただけます。

期間中の休業日:2026/9/14、9/24

blinc|ブリンク外苑前
〒107-0062 東京都港区南青山2-27-20 1F
営業時間:12:00〜20:00
定休日:月曜(祝日の場合は翌火曜が休み)
TEL:03-5775-7525
URL: https://blinc.co.jp/blogs/blinc

blinc vase |ブリンク ベース
〒107-0061 東京都港区北青山3-5-16 1F
営業時間:12:00〜20:00
定休日:月曜(祝日の場合は翌火曜が休み)
TEL:03-3401-2835
URL: https://blinc.co.jp/blogs/blinc-vase