blinc beauty no.34 人気急上昇のBLANCを知りたい!(後編)
ファッション小物としてのアイウェア BLANC を知りたい!
女性をキレイに見せるアイウェアを提案するblinc beauty。今回は、このところ、店頭に入荷するたびにすぐに出て行く人気の日本ブランド BLANC |ブランを紹介します。ブリンク女性スタッフ・長尾もとっても好きなブランドなので、思いきってデザイナーの渡辺利幸さんを直撃インタビュー。前編に引き続き、後編です。
長尾:大事だと言っていたブランドの雰囲気は、どうやって作っていますか?
渡辺:デザインからしてファッション性が高いブランドもあると思うんですけど、ブランドの雰囲気というと、デザインだけでもないだろうと思うんです。コンセプトを掲げてというよりは、どんなお客様が好むかも含めて、時間をかけて雰囲気ができていくような、そういうブランドになりたいですね。
長尾:渡辺さん、性格的にも、そういうことを考えるのが好きそうですね。
渡辺:一人っ子なので、ひとりであれこれ考えるのは普通かもしれないですね。でも真剣にというよりは、ぼんやりですよ。20年近く接客をやっていたので、人の心理はよく考えるようになったかもしれない。
長尾:私もまだ10年くらいですけど、おっしゃること、よくわかります。
渡辺:人と話すときに、こういう言葉を掛けた方がいいかなとか、どうやったら響くかなとか。
長尾:相手にひっかかかるポイントを考えてというところは、BLANCのちょっとしたデザインや色展開に生かされている感じがしますね。でも、ファッションには、いろいろなアイテムあるのになぜアイウェアが魅力的に見えたんですか?
BLANC | ブラン
PRODUCT NAME:BM001
COLOR:(上)CLR GRY (下) BROWN
PRICE:32,400yen (w/tax)
なぜファッションからアイウェアに?
渡辺:バイヤー時代として、もののセールスポイントを伝える作業をしてきたので基本的にものは好きなんですよね。ただ、ゼロの状態から創造するのは苦手。でき上がったものに対して好き、嫌いは、はっきりわかるんですけどね。
福井出身で鯖江から車で15分くらいのところに実家があるんです。バイヤーの仕事を辞めたときに、地元にも顔を出せる環境になりたかったのもあって、メガネを意識するようになりました。もともとメガネはファッションの一部と思っていたので、それならば、これまでの経験も活かせるかなと。まずは、3型だけ作ってスタートしました。買い付け先で、別のバイヤーさんに見てもらったりしてショップに置いてもらいながら、少しずつ始めていった感じです。2年目に6型に増えた時に、ロンドンのメンズブランド[ Casely-Hayford ]からランウェイショーでサングラスを使わせてもらえないかというお話をいただいたり。パリのボンマルシェのバイヤーの目に止まったり。ファッション業界の方に気に入ってもらって、いまにいたります。
BLANC | ブラン
PRODUCT NAME:BM003
COLOR:(上)B.GRN (下)
PRICE:32,400yen (w/tax)
長尾:今シーズンも、ファッションのトレンドが香る秋らしい色のバリエーションですね。
渡辺:毎シーズン、色の出し方には気を使っていますね。クリアレンズで秋の色というのが今シーズンの特徴。ビール瓶のようでエスプレッソのようでもあるボトルブラウンやボトルグリーンのような色もぜひ掛けてみて欲しいですね。べっこうのような柄物も好きですけど、モード感をまとわせるなら単色の方が表現しやすいと思っていて、単色で綺麗な色は意識しています。テンプルエンドに色があることで単色でもアクセントがあるから、思い切った色展開ができているのかもしれないです。
BLANC | ブラン
PRODUCT NAME:(上) B0013 SUN
COLOR:CHAMPAGNE
PRICE:27,000yen (w/tax)
BLANC | ブラン
PRODUCT NAME:(中) B0016
COLOR:L.GRY.HAZEL
PRICE:27,000yen (w/tax)
BLANC | ブラン
PRODUCT NAME:(下) BM005
COLOR:MOCHA
PRICE:36,720yen (w/tax)
BLANCは、ファッション性の高い色展開が魅力
長尾:他のブランドに比べて、BLANCは、色展開が多いことも嬉しいポイントですよ。
渡辺:色展開、こだわってますね。一番人気は、やっぱり黒とかべっこうなんですけど、BLANCに期待されているのは「こんな色、他になかったよね」ということでもあると思うんです。変わった色はいくらでも作れるけど、顔の上にくることを考えつつ、突飛になりすぎない、ありそうでなかった色にしたいですね。
長尾:生地メーカーさんにない色もありますよね。
渡辺:ゼロからオリジナルで作ってもらった生地もあります。一昨年からスタートし、定番になりつつあるヘーゼルがそれですね。
長尾:すっごいかわいいですね。綺麗。大人に掛けて欲しいです。この系統の色は、これまで出回っていたものだともう少し派手なものが多かったような。
渡辺:既存の色に、ちょっとだけ透明感とコーヒーを足したような色味を出したくて。生地屋さんには何度か作り直してもらいました。
長尾:こだわった色なんですね。
渡辺:美味しそうな色が多いでしょ。色の名前もヘーゼルとかシャンパンとか。
長尾:ゆったりくつろぐ時間に掛けているイメージ!? 渡辺さんは、アイウェアはどういうものであってほしいですか?
アイウェアはファッション小物です!
渡辺:アイウェアは……、あくまでもファッション小物であって欲しいですね。今日のファッションがこうだからメガネはこうでありたい、自然とそうなっていくといいなと。クローゼットの前で靴やかばんと同じように、TPOも考えて掛け替えるものの一つになって欲しいですよね。いまはまだ、ファッションは変わってもメガネは同じという人も多いですけど「メガネも変えようよ!」って思います。
長尾:シーズンごとにメガネやサングラスを変える人と、長く同じものをかける人、両方いますよね。
渡辺:僕は、自分を演出するために変えていっても面白いなって思いますけどね。
長尾:接客していても、普段は掛けないものをおすすめしてお客様のスタイルを壊すというのは大変でもあり、やりがいでもあり。
渡辺:その壊していくことが定着していくと、メガネはちゃんとファッション小物になるんだと思います。本当にそうなって欲しい。これは、アパレルにいた僕は、ずっと言い続けなくてはいけないことだと思っています。
長尾:そうしてください! 今日はありがとうございました。
BLANCのサングラスやメガネは、ただいま、店頭にずらり揃っています。
ありそうでなかったアイウェア、ぜひ掛けてみてくださいね。
Text&Edit:Saiko Ena
POSTED BY blinc AT 2:22 PM
TAGS: BLANC