リベットひとつにもこだわるアイウエア SPECTACULARS|スペクタクラーズ(前編)
ブリンク外苑前で、「メイド イン U.S.A.」のメガネとしてご紹介してきたSPECTACULARS|スペクタクラーズ。
このブランドは、2004年にニューヨークのFabulous Fanny’s(ファビュラス ファニーズ)というアイウエアショップから生まれています。もともとファビュラス ファニーズは、ニューヨークの6アベニューの24丁目から25丁目にかけて、毎週末に開催されるチェルシーフリーマーケットに1980年代から出店していた名物のヴィンテージ専門眼鏡店でした。
その後、同店は、2001年にニューヨークのグリニッジヴィレッジに実店舗を構え、アメリカのテレビドラマ、映画、ブロードウエイミュージカルなど、約35年以上に渡り、彼らのアンティークやヴィンテージのメガネが多く使われ、多大な影響を与えました。
そのアンティークやヴィンテージのメガネを熟知した彼らが、2004年に自分たちのショップだけの為に作った小さなコレクションがスペクタクラーズです。細部までのこだわりは、アメリカのクラッシックなエッセンスがたっぷりと詰まっています。
スペクタクラーズのこだわりは、ウェブサイトの内容からも伝わってきます。
メガネの数あるパーツの中からたった1か所のヒンジ(丁番)のつくりについて紹介するのに、まるまる1ページも割いているのです。
ほぼ直訳ですが、文字量と丁寧な説明から、彼らの情熱を感じていただければ幸いです。
(スペクタクラーズのウェブサイトより)
【タイトル】私たちは、今でも最高級のピンリベットヒンジとワイヤーテンプルコアを使ってメガネを手作りしています。
“リベット(鋲)”は私たちの日常生活の中で大きな役割を果たしています。気づかれていませんが、リベットは多くの日常的なものの支柱として機能しています。皆さんの誰もが1本はデニムを持っているはずです。
あなたのデニムのポケットは、これまでに破れたり裂けたりしたことがありますか?おそらくないはずです。ポケットを保護しているボタンは“リベット”です。目立ちませんが、これほど不可欠なものもそうありません。
リベットはいつまでも同じ状態を保ってくれる留め具です。取り付けられたリベットにはヘッドがついているので、他の接続器具よりも優れた張力とせん断荷重を支えることができます。対照的に、ボルトとネジは一時的にかかるテンションを支えてくれます。
リベットは腕時計のような小さくて複雑なものから地球で最大の建築物を支えることまで、すべてに使われています。金属製のリベットは、眼鏡やサングラスを取り付けるために独自の方法ではめ込まれています。これは単純な構造ですが、非常に効果的で耐久性があります。
眼鏡の製造がはじまってから、最もよく壊れる箇所はテンプル(つる)でした。1921年頃、ニューヨークでは自身の足跡を残したいと夢見ていたアメリカ人、ジョン・オクニアンスキが、眼鏡のフレームの構造を強化するピンリベットシステムを使ったヒンジの特許を取得しました。この新しい発明は、AO(アメリカンオプティカル)、B&L(ボシュロム)のようなアメリカの巨大な眼鏡を製造する企業に成功をもたらしました。
オクニアンスキヒンジは、Bradford、Fairway、Saratogaなど、アメリカの人気のあるアイウエアのデザインに採用されてきました。かの有名なRay-banのウェイファーラーもかつてはピンリベットヒンジを使って生産されていました。
アメリカのオリジナリティに忠実であり続けるブランドは、スペクタクラーズだけです。
―ここまでがウェブサイトに掲載されているテキストです。
これほどまでにアメリカの生み出したディテールを称え、こだわるブランドが、他にあるでしょうか?ちなみに、” John Oknianski Hinge”と検索すると、Google Patentsに特許番号 US1395593Aとして1921年に承認された特許の内容が掲載されています。
https://patents.google.com/patent/US1395593A/en
ぜひ店頭でお手に取って、細部にわたって再現されたメイド イン U.S.A.のこだわりをご覧ください。明日は今回入荷したモデルの一部をご紹介します。
SPECTACULARSについてご紹介した過去のブログもぜひご覧ください。
眼鏡視点で見る、古き良き時代の映画「アメリカン グラフィティ」
http://blinc.co.jp/brands/spectaclars/blinc-spectaclars/4968/
「メイド イン U.S.A.」アメリカのヴィンテージスタイルを継承するSPECTACULARS|スペクタクラーズ再入荷
http://blinc.co.jp/brands/spectaclars/blinc-spectaclars/2779/
blinc|ブリンク外苑前
〒107-0062 東京都港区南青山2-27-20 植村ビル 1F
南青山3丁目交差点から30メートル,東京メトロ銀座線 外苑前駅 1a 出口より徒歩2分
営業時間 : 12時 〜20時(土日祝日は11時 〜20時)
定休日 : 月曜日 (月曜日が祝日の場合は、営業。翌火曜日が休み)
Tel : 03-5775-7525
POSTED BY blinc AT 6:47 PM
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