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オタクのメガネ御託  スターのレンズカラーの選び方

社内でも「視力測定オタク」と言われ、少し浮いた異色の存在の丹羽慶一と申します。
レンズや測定に関して、日頃、皆さんにぜひお伝えしたいことについて、
今後はこの場を借りてご紹介させていただきます。
いつものブログの内容と異なりますが、お付き合いいただければ幸いです。
メガネなんでもそうだんじょ所長 丹羽慶一

ハリウッドスターやロックスターは、どうやって眼鏡のレンズカラーを選ぶでしょうか?
最近、ハリウッドスターが、カメラの前で青い色眼鏡をかけているのが目に付きました。
カリブで海賊をしていたあの人や機械の鎧で世界を守っていた鉄人も、度々カメラの前で青い眼鏡をかけています。
青色レンズは、白眼と黒眼のコントラストを引き立て男性の顔をセクシーに演出します。
そのせいかハリウッドスターで青色レンズの眼鏡をかけている人は少なくありませんね。
ところでロックスターは、どうでしょう?

ロックスターは、青色レンズの眼鏡がお嫌い?
調べてみると、ステージで青色レンズの眼鏡をかけている歌手をほとんど見ないことに気がつきました。
ネットで画像検索をしても、ほとんど青色レンズの眼鏡をかけている画像を見ませんでした。
なぜロックスターは、青が嫌いなのでしょうか?
どうやらそうでもないらしくライブ会場の画像を見ると、どこの会場でも青い光が使われています。
むしろ赤や黄色は演出の差し色であり、メインはほとんど青い光です。
「青い光」ここに答えを感じて一つ推論をたててみました。

青い星は暗闇で際立つ
人は、暗いところから明るいところに出ると数分で明るさに慣れることができるのですが、逆に明るいところから暗いところに入ると、完全に慣れるまでに一時間ほどかかります。
人の眼は、基本的には明るい所向きにできているのです。
そして人の眼は、昼間の明るい時間は赤色に敏感で、夜暗くなると青色に敏感になります。
これは、空からの光に含まれる色が関係していると言われています。
薄暗い所で薄赤いレンズを通すと敏感な青と強調された赤があいまってコントラストがあがり細かい文字などが、読みやすくなるそうです。
そういうレンズも販売されています。

意外と機能美を優先している?
屋内のライブ会場は概ね暗いと思います。
その暗い中でステージを観客にわかりやすく明るさを提供するには、青い光はとても有効です。
暗いところで人間の眼は青に敏感になるので、青い光は観客にとってスターを文字通り一等星のごとく輝かせます。
しかし、ながら照らされている歌手たちはどうでしょうか?
ただでさえ敏感な青い光を浴びせられるのですから、眩しくてやってられないかもしれないですね。
そこで必要なのは、赤を含むカラーを通し青い光を通さないサングラスです。
それをかけると青白い光が緩和しステージでのパフォーマンスを眩しさに邪魔されなくなるのではないでしょうか?

再び画像検索をしてみるとクリムゾンピンクやピンク、赤茶やオレンジ、黄色と青を通さないサングラスをステージでかけている歌手の姿はすぐに見つかりました。
ひょっとすると、そんなことなのかもしれませんね。

時に破天荒なロックスターも眼に入る光に対してはセオリーを守っているのかもしれない。
ハリウッドスターとロックスター、同じスターでも、レンズカラー選びに違いがあるのです!
そう思うとちょっと面白くないですか?

text Keiichi Niwa

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