Megane GENTS & 美女 Chika Higashi | ひがしちか
今回の『Megane GENTS & 美女』は日傘作家・デザイナーのひがしちかさんにお話を伺いました。ひがしさんは2010年に1点物の日傘屋としてCoci la elle(コシラエル)を立ち上げ、清澄白河にアトリエ兼ショップ、今年4月には代官山に2号店を出店、同春にはビジュアル・ブック『かさ』を発売するなど精力的に活躍されています。
ビジュアル・ブック『かさ』
何気ない日々の感情や風景を拾い上げて生まれる色彩や絵柄、ユーモアを織り交ぜた
斬新な表現によって生まれる傘たち。
ブランド名でもある手仕事への敬意を込めた言葉、『拵える(こしらえる)』という世界がたくさん詰まった1冊です。
ひがしさんは、お会いしてみると、カラフルな作品と同じように、お話をしながら表情がくるくるかわる、とてもお茶目でチャーミングな女性でした。
世の中にたくさんのものがあふれる時代に、1点物の日傘屋をスタートした経緯や、ひがしさんの眼鏡選びについてお伺いしていきます。ぜひ、ご覧ください。
[ 余談ですが ]
ひがしさんのお話はご紹介したい事が沢山あったのですが、文字数の関係でいろいろなお話をカットしてしまいました…。ブログで少しだけご紹介します。
<聞き手>
コシラエルの雨傘は「3月の雨」など、月がタイトルになっているものがあって、誕生月のものを贈ったりするのも楽しそうですね。ひがしさんは1年中で、好きな雨が降る時期はあるのでしょうか?
<ひがしさん>
うーん…。ないです(笑)。
<聞き手>
そうなんですね(笑)。
<ひがしさん>
ちなみに、『3月の雨』は、アントニオ・カルロス・ジョビンという方の曲のタイトルなんです。とってもいい曲で、歌詞を調べてみたらまたすごくよかったんですよ。
12か月の12本の傘が作りたいなと思って、1月~12月の雨の歌を探していたときに見つけたんです。ジョビンはブラジル音楽を代表する作曲家で、すでに亡くなっている人なんですけど、この歌の歌詞から選んだ言葉をタイトルに雨傘シリーズをつくりました。
「木の枝、石ころ、行き止まり
切り株の腰かけ 少しだけひとりぼっち・・・」
散文というか、ただ単語が並んでいるような曲で、エリス・レジーナという女性歌手との歌のかけあいもすごくよくって、その歌をカラオケで歌いたいと思って練習したんです。
<聞き手>
ポルトガル語ですよね!?
<ひがしさん>
そうなんです。外国の中学生の女の子がYoutubeにアップしているものを見つけて、それがすっごく素敵で、私も歌いたいと思って、ポルトガル語で歌いたいと思いながら調べていたら、だんだん歌詞が素晴らしいことに気がついて、この傘のシリーズができました。
雨は、いつの雨でも好きですね。
<聞き手>
雨って歌の題名にもよく入っていますし、抒情的ですよね。
<ひがしさん>
そうそう。
<聞き手>
カラオケで『3月の雨』は歌われたんですか?
<ひがしさん>
ううん、歌ってないです(笑)。
菊池成孔さんが歌詞の解説をされていて、ラジオでお話されているものもYoutubeで聞くことができました。テキストに起こされているのも、探せば見つかると思います。
いろんな方がこの曲を歌っていますが、私はアントニオ・カルロス・ジョビンとエリス・レジーナの歌った歌が好きです。くせになっちゃうの。
<聞き手>
ひがしさんがそんなにおっしゃるなら、これは聞いてみないとですね!
-この後、壁にかかっていた能面にまつわるお話もしてくださり、ひがしさんの好奇心と、くるくる変わるチャーミングな表情に、終始引き込まれてしまいました。ひがしさんがお話してくださった能面のお話が気になる方は、ショップで高桑にお尋ねください。
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