CRAFT×TECHNOLOGY―日本製ヴィンテージフレーム『櫻印』×KODAKの偏光レンズ
『櫻印』は、とある東京の眼鏡店で20本だけ発見されたヴィンテージのメガネです。
製造は『K.TANAKA.OPTICIAN.CO.』、ブランド名は『櫻印(もしくはSAKURA SPECTACLE)』ですが、詳細が不明で、製造した会社もブランドも、おそらく現在は存在しないものです。
こちらはダテメガネとしてかけても雰囲気があるのですが、今回は機能性に優れたKODAKの偏光レンズを入れて、アップデートしました。
レンズカラーは4色
偏光レンズは、反射光をより効果的にカットしてくれるため、同色のサングラスレンズと比べると、よりクリアな視界を確保できます。少しスモーキーな渋みのあるカラーも特徴です。また、カラーによってレンズの機能が変わります。
BRAND: 櫻印/SAKURA SPECTACLE
COLOR: BLACK/HORIZON BLUE
PRICE: 45,360yen(w/tax)
【ホライゾンブルー】
早朝や夕暮れ時に使用しやすく、この季節は涼やかな視界を得られます。写真撮影などのロケーションでも使用しやすいレンズです。
BRAND: 櫻印/SAKURA SPECTACLE
COLOR: BLACK/OLIVE GREEN
PRICE: 45,360yen(w/tax)
【オリーブグリーン】
黄色の色調はコントラストが強調されるため、ゴルフなどスポーツシーンやアウトドアシーンでも、対象をはっきりと捉えることができます。また、曇天時や霧の中など、視認性が低い状況でも使いやすいレンズです。
BRAND: 櫻印/SAKURA SPECTACLE
COLOR: BLACK/CRIMSON PINK
PRICE: 45,360yen(w/tax)
【クリムゾンピンク】
オリーブグリーンと同じく、コントラスト性能が高いレンズ。雪上やオフロードなど、見て捉える対象の多い環境下で真価を発揮しやすいカラーのため、マラソンランナーや、スキーヤー、自転車やバイクを使用するライダーにも好まれています。
BRAND: 櫻印/SAKURA SPECTACLE
COLOR: BLACK/TENDER GRAY
PRICE: 45,360yen(w/tax)
【テンダーグレー】
光の三原色=赤・青・緑をニュートラルに捉えられるカラー。シーンを問わずオールラウウンドに対応できます。タウンユースでも効果が分かりやすく、墨黒のようなカラーも美しいレンズです。
レンズカラーはこの中からお選びいただく以外にも、ご自分で好きなカラーを選んで入れていただくこともできます。
ヴィンテージらしいディテールが詰まったフレーム
『櫻印』には『セル巻』『縄手』『一山(いちやま)』と、ヴィンテージらしいディテールが詰まっています。
【セル巻】
メタルフレームの上に、黒のセルロイドを巻きつけています。現在主流のアセテートとはまた異なる質感・光沢が美しいです。
【縄手】
ケーブルテンプルとも呼ばれるこのテンプルは、明治時代以降の日本はもちろん、欧米でも金属製のメガネによく見られたスタイルで、耳の後ろで固定するため外れにくいのが特徴です。
【一山】
鼻の側面に固定するノーズパットがなく、鼻梁にブリッジをのせるため、スッキリとした見た目になります。一山にもセルロイドが巻かれているのは、当店では珍しいデザインです。
『櫻印』のこだわり
デッドストックのため、包装されていた紙袋もまちまちで、じっくり見ているうちに、袋の裏に以下の記述を発見しました。
『【櫻印】
レンズはドイツから原料を仕入れ、最新の機械を用いて熟練の職人が作りました。
その度数は正確なものです。(※)
フレームの品質も優良で、日本第一とも言われる良品です。
外国製品と比較しても、勝るとも決して劣らないものです。』
※実際のフレームには当時のレンズではなく、KODAKの新しい偏光レンズが入ります。
今でこそ日本製のメガネは世界トップクラスの品質を誇りますが、一般的に海外製の方が質がよいとされていた時代に、「品質も誇れるメガネを作っている」という櫻印のこだわり、意気込みが感じられます。
今回入荷したフレームは、パッと見は全て同じように見えるのですが、微妙にディテールや、レンズの玉型が異なるものもあります。ぜひ店頭でお気に入りの1本を見つけてください。
Photo: Kota Takakuwa
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