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Vol.22_2016.9.11

Yumika Yoshida 吉田裕美佳

今回の『Megane GENTS & 美女』 は、インテリアデザイナーの吉田裕美佳さんにお話を伺いました。

吉田さんが所属するFLOOAT, Inc. は情報キュレーションサービスを提供するGunosyや、『@cosme』の企画運営会社istyleなど、成長を続ける企業のオフィスデザインを数多く手がけています。

また、ハーマンミラー・アジアパシフィック主催の「Liveable Office Award 2015」では、コマーシャルビジネスワークスペースデザイン部門優勝、ならびに、ピープルズ・チョイス賞を受賞し、近頃オランダの出版社FRAMEで発行された『THE OTHER OFFICE 2 - Creative Workplace Design』でも事例が紹介されるなど、世界的にも注目を集めています。

噂では、吉田さんが手がけたオフィスは、働く人のモチベーションが向上するしかけがあり、売上実績にも表れるとか。

吉田さんはどんなことを心がけてデザインをされているのでしょうか?

そして、メガネ選びのポイントは…?

ぜひ、ご覧ください。

 

<聞き手>

吉田さんにはブリンクでもメガネをお求めいただいて、ありがとうございます!来店されたきっかけはどなたかのご紹介ですか?

 

<吉田さん>

実は、どんな眼鏡が似合うか自分では判らなくて、探していました。ブリンクで購入したメガネは夫が昨年の誕生日に買ってくれたもので、アイヴァン 7285をお勧めのブランドとして選んでくれました。アイヴァン+αの候補の中から、最終的に荒岡さんに見たてていただきました。

ayame | アヤメ

PRODUCT NAME:  MANRAY

COLOR: G

 

<聞き手>

その節は、ありがとうございました!今日も吉田さんにお似合いになりそうなメガネをお持ちしましたので、1本ずつかけていただきながらお話を伺います。このメガネは鼻にあたる部分のパーツも一体になっているんです。日本のayameというブランドのものです。福井で生産しています。

 

<吉田さん>

これはキレイですね!かけ心地もすごくいいです。

 

<聞き手>

メタルのラインが1本線でつながっていて、アクセサリーのような。前から見てもノーズパッドが見えないつくりになっています。合金とベータチタンを採用していて弾力性があるので、かけた時、こめかみにテンプルの圧がかかる感じが少ないですよね。

さて、お仕事のお話から伺いたいのですが、インテリアデザイナーのお仕事を志したきっかけを教えていただけますか?

 

<吉田さん>

難しい質問ですね…(笑)。

私は小さい頃から物作りが好きで、物作りを仕事にしたかったんです。私の父と兄も建築をやっていまして、これ以上建物はいいんじゃないかと思って、インテリアデザインの仕事を志しました。最初に入った会社が、インテリアの中でもオフィスの設計を主に扱っていたのですが、それが面白くて、それから今までずっとオフィス設計を続けています。

 

<聞き手>

ご家族のお仕事の影響もあったんですね。

物作り、手を動かすことが小さい頃からお好きだったんですか?

 

<吉田さん>

自分で手を動かして物を作るというより、自分が想像したものが形になるって奇跡的なことだな、そんなことが仕事になったらすごいなと思っていました。ほかでは、なかなか出来ないですよね。

 

<聞き手>

僕は子供の頃からずっとスポーツをやっていたので、考えたこともありませんでした(笑)。

インテリアデザインの面白さはどんなところですか?

 

<吉田さん>

今の仕事はオフィスのデザインがメインですが、作るたびにお客様が変わり、要求も変わってくるので、自分の色を出していくというより、毎回違うものにチャレンジ出来るところがすごく面白いです。

 

<聞き手>

クライアントに合わせて提案するということですよね。

 

<吉田さん>

はい。他にも、クライアントのスタッフの方々が、今までデザインに興味がなかったのが、オフィスを見て興味を持ってくださったりすることがあって、デザインのプロセスや成果物を通じて人の行動を変えることができ、考え方を変えることができるところも面白いです。

 

<聞き手>

YoutubeGunosyさんのオフィスについて紹介した動画を拝見したのですが、その中でインタビューを受けているスタッフの方が、オフィスで導入したしくみについて「ステップヒル」など専門的な言葉を使ってお話をされていたのが印象的でした。スタッフの方がオフィスに興味を持っていらっしゃるのが伝わってきました。

Savile Row | サヴィル ロウ

PRODUCT NAME: PARKER

COLOR: AUTUMN LEAF

 

<吉田さん>

それは嬉しいです!店舗は100%完成させないといけないですけど、オフィスは8割、9割でよいと思っています。あとは自分達でつくってもらうための「余白」を作るのも自分達の仕事のうちです。

余白がないと、自分達で作っていく意識や愛着を持ってもらえないので。

 

<聞き手>

会社に来たいと思えるような場所だといいですよね!

以前吉田さんが紹介されているWebの記事で、「その会社のらしさがにじみ出るようなオフィスづくりを目指す」とおっしゃっているのを拝見したのですが、会社ごとの「らしさ」を見極めるポイントはありますか?

 

<吉田さん>

見極めるポイントはありません(笑)。時間をかけて、話すしかないです。

だいたいお仕事をいただくのはコンペが多いのですが、コンペをやるような会社だとオフィスの完成までに1年くらいはかかります。1年間毎週のように打ち合わせするので、コンペでは「相性がいいところと組むのがいい」っていうお話をしています。それで私たちがダメだったらそれで断っていただいていいですし、「だからすごくいっぱいお話しましょう」ってお伝えします。

クライアントとコミュニケーションをとらせていただく中で、「らしさ」を探っていきます。

相手に「らしさって何ですか?」って聞いて、簡単に答えが出てくるものではないので。

 

<聞き手>

話を重ねていくうちに見極めていかれるのですね。会話の中から「らしさ」が自然に出たり…。

 

<吉田さん>

そうですね。オフィスが完成した時に、クライアントのお取引先の方が来て、「ぽいね」って言われるのが1番いいなぁと思っています。そう言われるとお客様も「ぽいって言われたんだよ!」と喜んでくださいます。

 

<聞き手>

吉田さんの設計されたオフィスに伺った事があるのですが、すごく天高のあるところで、働いている方がイキイキしていて、いい気の流れを感じました。気の流れは意識されていますか?

<吉田さん>

そうですね。気の流れや空間のあき具合、動線はすごく意識をしています。日本のオフィス設計は最近盛り上がっては来ましたが、まだ表面的なところが多くて。エントランスだけかっこよくしていればよくて、ワークスペースは二の次みたいなところがまだまだあったりするのですが、レイアウトの工夫次第でお金をかけなくてもできることがあるので、人のどん詰まりがないように、ぐるぐるまわるように考えて作ります。

 

<聞き手>

吉田さんはオフィスで使う家具もデザインされていますが、デザインして作るものと既存のものを導入するのと、採りいれる時のバランスはあるんですか?

 

<吉田さん>

基本的にプロダクトは役割・機能があってデザインされているので、空間目的に合うプロダクトを選ぶようにしています。また、リプロダクト(意匠権のきれたデザインを正規ではないメーカーが生産した物)は使わないようにしています。オフィスの設計は、普通は最後にオフィス家具をあてこむことが多いんですが、ある程度最初の設計の段階からこの空間にはこのプロダクトだなっていうのを想定してやっているので、あまり自分でデザインした造作を多く提案する方ではないです。

逆にいいプロダクトを買ってもらって、その次に移転する時にも持って行ってもらうことを考えています。造作はあまり持って行けないので。

 

<聞き手>

次のオフィスのことも考えてデザインされているのですね。

吉田さんは、これからどんな空間をデザインしてみたいですか?

MYKITA | マイキータ

PRODUCT NAME: ELLERY

COLOR: 236

 

<吉田さん>

空港です!昔から空港が好きで。空港と本屋はぜったいやってみたいですね。

 

<聞き手>

空港って確かにワクワクしますよね。どこかに行けるっていう気がして。

空港にかき立てられる要素って何なんですかね…?

 

<吉田さん>

もともと飛行機が好きだったというのもあって、訳もなく空港に飛行機が飛ぶのを見に行ったりしていたこともあります。空間自体もワクワクするし、いろんな人が利用していて、人によってはただ通りすぎるだけのところだけだったりしますよね。でも何かその人の印象に残るものが作れたら、面白いと思います。

 

<聞き手>

吉田さんにとっていい空間とはどういう空間ですか?

 

<吉田さん>

いい空間とは、使う人が自慢できる空間だと思います。

使っている人が満足するのが一番なので、ほかの人がどう評価しようが、『そこにいる人が自慢できる空間』がいい空間だと思います。

 

<聞き手>

先ほどのオフィスづくりのお話とリンクしますね!

最後にこちらの記事の中で、お知らせしていただくことがあれば。何かございますか?

<吉田さん>

カレーキットのことでお願いします!このキットは『HOW TO WRAP_ 』という、現代に適した “包み方” を考えるギフトのための新しいブランドから『HOW TO WRAP_curry』として2016年から展開をスタートしました。(写真のカレーキットのパッケージは製品になる前のものです。)

917日(土)、18日(日)は長野県上田市で開催される「あたらしい人、街、文化の交流」を旗印とした蚤の市イベント『Loppis Ueda』にも『HOW TO WRAP_ 』としてカレーで出店する予定です。

 

<聞き手>

カレー!いいですね。僕は、朝昼晩1週間カレーでもいいくらいです。

こちらは吉田さんが考案されたんですか?

 

<吉田さん>

はい。以前からオリジナルのカレーを作ってみたいという思いがあり、2年間くらい作ってはスタッフのみんなに食べてもらっていました。これは、20分で本格スパイスカレーが食べられるキットです。

ペーストを鍋に入れて、あの瓶2杯分のお水を入れて、ちょっとあっためたら鶏のぶつ切り300グラムぐらいを入れて、15分~20分くらいぐつぐつ煮ます。最後の5分前くらいに他のフライパンに油を熱したところに、もう1瓶のパウダースパイスを入れて、香りを出して混ぜたら出来上がりです!これからの季節にもピッタリです。

 

<聞き手>

時短で本格的なものが作れるっていうのが魅力的ですね!

お話を伺っただけでも、美味しそうです…。

 

<吉田さん>

今度また、カレーを食べに来てください!

 

―今回吉田さんにお話を伺って、オフィスデザインは『余白を残す』ことが大切だとおっしゃっていたことが印象的でした。私たちはメガネというプロダクトデザインを扱っていて、それは完成された『物』ではありますが、お客様によりメガネに愛着をもっていただける、使う方の介在できる『余白のような体験』をお店でご提供できないか、考えていきたいと思います。

吉田さん、貴重なお話をありがとうございました!(高桑)

Yumika Yoshidaスタイリング写真

[ スタイリング ]

アイウェア :
ayame | アヤメ MANRAY col. G
カーディガン :
A.P.C.
カットソー :
MARGARET HOWELL:
パンツ :
CELINE

Yumika Yoshida
吉田裕美佳

FLOOAT, Inc. Design Director
株式会社FLOOAT デザインディレクター

FLOOAT, INC.
http://www.flooat.jp/
HOW TO WRAP_
http://howtowrap.net/
Loppis Ueda
http://loppisueda.jp/

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