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Vol.18 2014.7.20

Ryuhei Koboshi 小法師 隆平 / Hideto Moriyama 森山 秀人

 今回の『Megane GENTS & 美女』は、独自性の高いデザイナーで多くの方を魅了するブランド、NuGgETS(ナゲッツ)のデザイナー小法師 隆平さんとBobby Sings Standard,(ボビー シングス スタンダード)のデザイナー 森山 秀人さんを迎え、お二人のコラボレーションアイテムについてお伺いさせて頂きました。

アイテムのお話はもちろんのこと、お二人のデザインに対する考えやデザイナーになられた理由など、多岐に渡る必見の内容となっております。 ぜひ、皆様、ご覧ください。

(小法師さんの着用アイテム) ハット : Borsalino  シャツ : NuGgETS / Dolman Sleeve Shirt / Wine Red / ¥24,840(税込)  パンツ : NuGgETS  / 5Poket Pants / Black / ¥16,200円(税込)  メガネ : Maison Martin Margiela

 

<編集者>

「まず、お二人の出会いからコラボレーションに至るまでの経緯をお伺いさせて頂けますか?」

 

 

<小法師さん>

「ある編集者の紹介で、うちの展示会にお越し頂いたのが初めてだったと思います」

 

 

<森山さん>

「その方から、“すごく良いブランドがあるので、一緒にいきましょう”と誘われて、ナゲッツのセカンドシーズンの展示会に伺いました」

 

 

<編集者>

「現在までコラボレーションは何回くらいされているのでしょうか?」

 

 

<小法師さん>

「今回はアイウェアでありませんが、今回発表するアイテムを含めると4弾目です。 今まで発表したアイウェアでは、森山さんが展開しているコレクションを基本にフレームをマットに仕上げたもの、トリコロール、ウッド柄など面白いカラーに変えて作りました。」

 

 

<編集者>

「いつもコラボレーションされる時は、どのようにミーティングをしてアイテムを作られるのですか?」

 

 

<小法師さん>

「二人で提案しながら進めていくことが多いです。 トリコロールを作った時は、森山さんからの提案で“ナゲッツのイメージカラーを見つけました”と連絡を頂きまして」

 

 

<森山さん>

「小法師さんとのアイテム作りは、すごく面白いので、ついつい提案したくなってしまうのですよね(笑)」

 

 

<編集者>

「それは、両者のモチベーションが高い理想的なかたちですね!」

 

 

<小法師さん>

「じつは、僕が常に心掛けていることがあります。コラボレーションで物作りをする時は、相手に敬意を払いながら、相手の長所をいかした形で、ナゲッツらしいアイテムを作ることにしています。 つまり相手の良い点を損なわないことを前提に考え、そこにうちのブランドの色をつけるようなイメージです」

<編集者>

「デザインについて伺いたいのですが、お二人にとって、アイウェア、ファッションのデザインとはどういうものなのですか?」

 

 

<森山さん>

「私にとってアイウェア(メガネ)とは、“たかがメガネ、されどメガネ”という考えのもとにデザインをしています」

 

 

<編集者>

「それはどういう意味なのですか?」

 

 

<森山さん>

「私はトータルファッションの中でアイウェアが主役になるのは難しいのではないかと思っています。 つまり“たかがメガネ”というくらいの位置付けがちょうどよいという意味です。 帽子、バック、アクセサリーなどと同様にスタイリングの仕上げのひとつであればよいのです」

 

 

<編集者>

「なるほど、ファッション小物としてスタイリングをより良く見せるアイテムの一つなのですね」

 

 

<森山さん>

「私は、ファッションとの関連性がなく作られたアイテムは、あまり好きではありません。 ボビー シングス スタンダードは、オールドスクールやブラックカルチャー、60’s〜70’sのヨーロッパのファッションなどからインスピレーションを受け、デザインしています」

 

 

<編集者>

「だから、森山さんご自身もそのような雰囲気をお持ちなのですね」

 

 

<森山さん>

「そういうものが好きなもので(笑)。 私はあたかもひとつの芸術品であるかのように主張の激しいフレームを、その人のファッションと何の脈絡もなく掛けている姿を見るととても残念な気持ちになります。 「何を掛けるか」に終始してしまい「どう掛けるか」という大切な部分が忘れられてしまっていますよね」

 

 

<編集者>

「たしかに、同感いたします!!(笑)」

 

 

<森山さん>

「そして、前述した“されどメガネ”の部分は、メガネとは最後のキメのアイテムなので、安っぽいモノではなく、しっかりとしたデザインで制作されたものを選ばなくてはならないと考えていることです。 それには、良質なメガネが必要になります。 私は物作りする者の責任として、綿密にデザインやプロダクトを考え高い品質のメガネを生産することを心掛けています」

 

 

<編集者>

「小法師さんは、どのように考えていらっしゃるのですか?」

 

 

<小法師さん>

「僕はひねくれ者なので、人が通常に見る視点をずらしたアイテムを作ることが多いですね(笑)」

 

 

<編集者>

「確かに、後ろと前が逆にデザインされたシャツや、NuGgETEEではウィットに富んだパロディー感のあるグラフィックなどを展開されていますよね。 すごく面白いプロダクトを作られていると感じます」

 

 

<小法師さん>

「ありがとうございます!(笑)。 なかなか時代がミニマルやプレーンな雰囲気を好む傾向になっていますが、僕はアイディアを駆使することで普通ではなく、ひねりのあるコレクションを展開していきたいと思っています。 右を普通に見るのではなく、左から右を見るくらいの感じで」

<森山さんの着用アイテム> カフタンシャツ:UMIT BENAN  デニムパンツ:NuGgETS  ハット:INFIELDER DESIGN  ネックレス:FLORIAN  ブレスレット:NuGgETS/ ¥11,880(税込)  アイウェア:Bobby Sings Standard,

 

<編集者>

「お二人がメガネを選ぶ時の基準などはございますか?」

 

<森山さん>

「私はヴィンテージのメガネが好きなので、基本的には、自分でデザインしたものか、ヴィンテージのものを掛けていることがほとんどです。 最近よく掛けているのもゴルチェのヴィンテージフレームです。 選ぶ基準としては、やはり自分のファッションに合うかどうかですね。 もちろん仕事柄、細部の作り方などにも目がいってしまいますね」

 

 

<編集者>

「小法師さんはいかがですか?」

 

 

<小法師さん>

「ぼくも自分が着ている洋服に合っているかで選びますが、皆が掛けているメガネやサングラスは、掛けないですね。(笑) また、好みとしては、奇をてらう物ではなく、デザイン性がありながらも洗練されているようなアイテムが好きですね」

 

 

<編集者>

「なるほど、やはりお二人ともアクセサリー的な感じでメガネやサングラスをお選びになられているのですね。 あの、、話が変わるのですが、お二人はなぜデザイナーになれたのか、教えて頂けますか?」

 

 

<小法師さん>

「前職は、洋服の販売をしていました。 ファッションについて多くを学べる環境だったため、本当に楽しい職場でした。 デリバリーされたアイテムを見た時には、“自分だったらこうするな”と色々と妄想をふくらませるのも当時は凄く面白かったですね」

 

 

<編集者>

「その頃からデザイナーのような見方をされていたのですね」

 

 

<小法師さん>

「その当時は、販売が楽しかったので、デザイナーを志していたというわけではありませんでした。 ただ、一身上の都合で会社を辞めることになった時に職場が好き過ぎたので、他の会社で働くことは考えられなかったので、自分でやるしかないと思い、自分のブランドをつくった感じです」

 

 

<編集者>

「森山さんは、なぜメガネのデザイナーを志望されたのですか?」

 

 

<森山さん>

「じつは、ファッションデザイナーを志望していたのですが、就職先がきまらなくて(笑)。 たまたま、手にとった雑誌にゴルチェのアイウェア企画の募集がありまして、当時、好きだったゴルチェに携わることができならと思い、その会社に入社したのがきっかけです」

 

 

<編集者>

「はじめから、アイウェアのデザイナーを目指していたわけではなかったのですね。」

 

 

<森山さん>

「多分、そういう経緯なので、ファッションからアイウェアを考えてデザインすることが多いのだと思います。 勿論、アイウェア専門のデザイナーなので、プロダクトデザイナーのように製品の細かい機能やデザインも考えますが」

 

 

<編集者>

「これからのお二人の展望をおしえて頂けないでしょうか?」

 

 

<小法師さん>

「僕は、夢みたいなものはありますが、今はとりあえず、このペースを保っていきたいです。 それをすることで、未来につながっていくと考えています」

 

<森山さん>

「私は、ヨーロッパとアジアの人に自分のコレクションを見てもらう機会を増やしていきたいですね。 秋に行われるパリの展示会に出展する予定です」

左下:glasses bangle / ¥11,880(税込)

右上:glasses bangle – Swarovski / ¥39,960(税込)

*こちらの商品については、http://www.nugget-s.com/ をご覧ください。

 

<編集者>

「コラボレーションのアイテムについてお伺いします。こちらの非常に面白いデザインとアイディアは、どのように思いついたのですか?」

 

 

<小法師さん>

「森山さんから、アイディアを出して頂いたのがきっかけですね」

 

 

<森山さん>

「いえいえ、小法師さんからのアイディアですよ(笑)!!」

 

 

<小法師さん>

「そうでしたね(笑)!! ハッハッ、勘違いしました(笑)!! じつは、以前に森山さんと一緒にメガネの工場を見学しに鯖江に行った事がありまして」

 

 

<編集は>

「すごいですね。 わざわざ行ったですか!?」

 

 

<小法師さん>

「僕は工場にいくのが好きで、ファッション小物関係の工場にも積極的にいきます。 それで、伺った時にその工場がメガネの素材で灰皿や携帯ケースなども作っていたのを見て、“メガネ以外でも何かつくれるな”と思ったのですよね」

 

 

<森山さん>

「後日、小法師さんからメガネを変形させてバングルを作りたいと連絡ありました。 ただ、普通の工場だとやってくれるところはないので、知人に試作作りをお願いしました」

 

 

<編集者>

「たしかに、やってくれる所はないですよね。 このバングルに使用しているメガネフレームはどのようにして作っているのですか?」

 

 

<森山さん>

「じつは、これ、ヴィンテージのデットストックのフレームを探してきて、作っているんですよ」

 

 

<編集者>

「よく見つかったものですね!! バングルにしたときのデザインとしては、すごく適していますね」

 

 

<小法師さん>

「そうですね。 フレームのボリュームとサイズなど、本当に良かったです。 あと、実際にメガネを曲げて制作している感じを出したかったので、フレームに付いているノーズパッドはあえて残しています(笑)」

 

 

<編集者>

「確かに、ノーズパッド付いている方が、デザイン的に面白いですね!」

 

 

<森山さん>

「ありがとうございます。 今回も面白いアイテムが作れたので、本当に嬉しい限りです。 このようなアイテムからでも良いので、少しでもみなさんが今以上にメガネに興味を持って頂けたら幸いです」

 

 

<編集者>

「確かにメガネに興味ない人でも、これなら面白いプロダクトなどで身に付けるかもしれせんね。 そこからメガネに興味が湧くかもしれせんね。 お二人がつくるアイテムに今後も期待しております。 今日は本当に長々とお付き合い頂きまして、誠に有り難うございました」

 

 

下記に小法師さん、森山さんが展開しているコレクションの一部を掲載させて頂きましたので、こちらも、ぜひご覧ください。

クルーネック プルオーバー ¥29,700(税込) - NuGgETS   /   サングラス: ブラック,ベッコウ柄  各¥37,800-(税込)- Bobby Sings Standard,

Koboshi , Moriyamaスタイリング写真

[ スタイリング ]

アイウェア :
Bobby Sings Standard,(left)
アイウェア :
Maison Martin Margiela (right)

Koboshi , Moriyama
小法師 隆平 / 森山 秀人

Hideto Moriyama(デザイナー)-left
Ryuhei Koboshi(デザイナー)-right

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