デザインで表情の異なる 名作ラウンドフレーム
『こだわり派のメガネ』と聞いてどんなメガネを想像されますか? SAVILE ROW | サヴィル ロウの昔ながらの製法で作られた手のぬくもりが感じられるセル巻のメガネや、BLYSZAK | ブライザックなどオーバルシェイプ1型しか作っていない、形状にこだわったブランドのメガネなど様々かと思いますが、シンプルにラウンドフレーム(丸メガネ)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
実際にラウンドフレームを掛けてみようと思う経緯は様々ですが、ミュージシャンや俳優、アーティストなどメガネがトレードマークになっている方はラウンドフレームをかけている事があり、憧れから選ばれる方もいれば、メガネが好きでさまざまなデザイン、色、素材にチャレンジして、ラウンドフレームに到達される方もいます。
ひと口にラウンドフレームといっても、実は様々なバリエーションがあります。
今回ご紹介するラウンドフレームは「ラウンドフレーム一度はかけてみたい!」と密かに考えている方の好奇心を満たしてくれる名作ばかりです。
Lawrence Jenkin Spectacle Maker|ローレンス ジェンキン スペクタクル メーカー
PRODUCT NAME: ROUND
COLOR: Tort
SIZE:45
PRICE: 45,360 yen (w/ tax)
伝説のデザイナーであり、職人でもあるローレンス・ジェンキン氏がつくる、ラウンドシェイプ。何十年に渡りイギリス眼鏡界で活躍してきた彼のラウンドは正統派なラウンドフレームデザインを継承しつつ、シンプルなカシメ金具をポイントに、両端の張り出しを長めにとるなど新しい形を探求しています。
「デザインに終わりは無い」と語っていた彼は73歳ながら日々メガネを作っています。
SAVILE ROW|サヴィル ロウ
PRODUCT NAME : BOND
COLOR:Tortoise
PRICE: 43,200yen (w/tax)
メタルのイメージが強いイギリスのブランド、サヴィル ロウは2014年に発表したアセテートコレクションで、美しいラウンドシェイプを出しています。写真で見ると少し縦長に見えるかもしれませんが、真円に近いラウンドシェイプは目の錯覚でそう見えるといいます。ロールドゴールドを使ったテンプルは内部に金を使用しているため適度な柔らかさがあり掛けやすく、他では出せない雰囲気があります。
EnaLloid|エナロイド
PRODUCT NAME: FANNING
COLOR: 107
PRICE: ¥30,240 (w/tax)
日本からご紹介するエナロイドはフレームの艶にこだわり、通常の3倍の6日を費やし磨きをかけるといいます。製品の仕上がりに妥協を許さないクラフトワークは繊細で上質です。レンズのシェイプは少し横長に作られているため掛けやすく、ラウンドフレームを試してみたい方におすすめの1本です。
TAVAT EYEWEAR | ターバット アイウェア
PRODUCT NAME:Soup Can Round C
COLOR:LGR
PRICE: 46,440yen(w/ tax)
今までご紹介したラウンドフレームと一線を画すデザインはイタリアのTAVATの作り出した「Soup Can|スープカン」です。着想は1930年代飛行機のパイロットが使うゴーグルで、まるでキャンベルのスープ缶を輪切りにして作ったかのようなゴーグルが素になっています。ラウンドシェイプの持つ印象深い雰囲気と重厚感のあるメタルが唯一無二です。機械のようなディテールは独自の雰囲気がありますが、秋冬のボリューム感のあるスタイリングに合わせると以外とバランスがよく、ファッションとしてラウンドフレームを楽しみたい方にはおすすめです。
お客様の中には、一度チャレンジして「ラウンドフレームは自分には似合わない」と決めてしまっている方もいらっしゃるのですが、一度で諦めてしまうのはもったいないです。
今回おすすめしたメガネ以外にも、様々なデザインのラウンドフレームがございます。サイズや形状、素材によって、かけた時の顔の印象もかなり変わりますので、ご興味のある方はぜひ、ご自分に似合うラウンドフレームを探しにご来店ください。
Photo: Kota Takakuwa
Text: Akihiro Honda