レンズのはなし no.3 「ダテメガネって意味あるの?にお答えします」(前編)
メガネ店勤務歴20年。
これまでにざっと13,000人以上のお客様の視力測定を担当した経験のあるblinc vaseスタッフの当間が、ちょっと専門的なメガネとレンズの話をしていきます。
no.3は、ダテメガネに適したレンズについて。
当間の今日のひとこと
「ダテメガネでおしゃれすればするほど、目の健康が守れます」
ファッションとしてのメガネが定着するなか、ダテメガネを購入されるお客様がとても多くなりました。と同時に、よく聞かれるのが「ダテメガネって、かける意味あるんですか?」という質問。
視力を矯正するわけでもないし、目にとってなにか効果があるのだろうかと疑問に思うのは、当然といえば当然です。
そんなとき、僕はちょっと得意になって、こうお伝えしています。
「ダテメガネでおしゃれすればするほど、目の健康が守れますよ」と。
ブリンク・ベースでは、3種類のダテメガネ用のレンズをおすすめしています。価格帯は、5,400円と7,560円。
最初から、価格の話をするのは、ちょっと恐縮ですが、ダテメガネのレンズの場合、度入りレンズよりもリーズナブルなので、目にとってより効果の高いものに手が届きやすいと思います。
価格のことも考えた上で、7,560円のレンズのオススメ度をお伝えします。その理由は……。
まず「コンプリート UV+」レンズ。5,400円のレンズとの価格の違いは、たった2,000円(+消費税)。それなのに、このレンズには、目の健康を守る効果には、大きな違いがあります。
通常のUVカット(波長で言えば400ナノメーターまで)より、もう少し広範囲(420ナノメーターまで)に効果を広げることで、目に有害な光線をより多くカットすることができると言われています。
また、ダテメガネをかけることで、体内の栄養にも配慮することができるんです。空気中の光のひとつに青色の光がありますが、この青い光は、分散しやすく、チラつきを起こしています。青色光は波長が短く、紫外線の次に刺激が強いもの。眼が持っている“ルテイン”を破壊してしまうといわれています。
ルテインとは活性酸素を予防する大事な栄養素。体内では生成できないので、食物からとる必要があります。ルテインが少なくなってしまうと、白内障や加齢黄斑変性症、緑内障になりやすくなってしまうそう。活性酸素の過度な破壊は、“錆び”の原因、すなわち老化につながると言われ、注目が集まっているんです。
目にやさしいレンズのダテメガネをかけることは、都会のど真ん中に住みながら、できるだけ、本物の素材にこだわった食事を求め、効果的に栄養をとろうとすることと似ているかもしれません。レンズにこだわって健康的なダテメガネ・ライフを送ることが、かっこいい。身だしなみもよく、体調にも配慮するって、おしゃれですよね。
後編は、目の健康を守るもうひとつのレンズ、ブルーカットレンズにも触れていきます。お楽しみに。
Text&Edit:Saiko Ena
Photo:Kota Takakuwa
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