2年以上も内緒にしていたアイウェア、TAVAT EYEWEAR|ターバット アイウェア「Soup Can(スープカン)」

TARVAT EYEWEAR

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イタリアのアイウェアブランド「TAVAT EYEWEAR|ターバット アイウェア」から生まれた「Soup Can(スープカン)」のシリーズは、2010年に50歳の若さで亡くなった故ノーマン・シュアマン氏が生前考えていたものでした。彼は、「TAVAT EYEWEAR|ターバット アイウェア」のデザイナーでありながら、当時は、世界の名だたるデザイナーを輩出するカリフォルニアの名門美術大学「アートセンター・カレッジ・オブ・デザイン」の教授でした。

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プロダクトデザイナーの彼の考えた発想は、「スープの缶詰」から生まれたのです。
一般的に眼鏡のデザイナーは、「フレームのデザイン」や「レンズの形状」を先に考える場合が多いですが、彼はプロダクトデザイナーとして「構造」を先に考えたところに「Soup Can(スープカン)」のシリーズの面白さがあります。

実際にはスープの「缶詰」を再利用して製品にしてしまう訳ではありませんが、普段の生活の中でよく見るような「缶詰」というパッケージを使って、「別の用途のプロダクト」にしてしまおうという考える自体がユニークです。完成された製品を見ると分かりますが、「眼鏡」というよりほとんど「ゴーグル」です。構造自体が今までの眼鏡の作り方とは異なるので、既存の「眼鏡を作る機械」では製造できません。

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「TAVAT EYEWEAR|ターバット アイウェア」の創設者のジェレミーさんから、2年以上前に誰にも言わないという約束で、この故ノーマン氏のプロジェクトの資料を見せてもらいました。図面で描くのは簡単ですが、実際に製品を作ろうと思うと難しいのだなと思っていました。
そういう経緯もありながら、やっと出来上がったのが「Soup Can(スープカン)」なのです。
プロダクトとしても完成度が高いのは当然ですが、何よりもみんなの夢を形にした、そんな想いが詰まったアイウェアなのです。

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この「Soup Can(スープカン)」は、サングラスにしても良いですし、眼鏡にしても良いと思います。置いて見るよりも、掛けてみたほうが想像しているよりは、はるかに似合うと思うはずです。ぜひ、実際にお手にとってみていただきたい秀逸な作品です。

生産 イタリア製
デザイン ラウンド型とパント型が各2型の計4型
カラー 1型につき6色から8色の展開
価格  眼鏡 34,560円(税込み)〜 43,200円(税込み),サングラス 37,800円(税込み)〜 52,920円(税込み)

Text:Toshiyuki Araoka