blinc beauty no.8 大人のキャットアイ 前編
10.04.2014
今回訪ねたSELIMA Optique|セリマ・オプティーク プレス担当・丹羽千沙子さんは、キャットアイ眼鏡しか掛けないという筋金入りの愛好家。
そこには自分のおしゃれを知り眼鏡の個性さえもマイスタイルの一部にしてしまう、大人の眼鏡道がありました。
写真は、丹羽さんの私物のキャットアイ眼鏡コレクション。これでもほんの一部だとか。もちろん、すべてSELIMA Optique|セリマ・オプティーク!
新谷:キャットアイ眼鏡といえば、千沙さんですよね。いつも素敵なものを掛けているので、今日は、その偏愛歴を聞きたいなと思っています。
丹羽千沙子さん(以下:丹羽):私は、高校生のときから眼鏡をかけていたんですけど、眼鏡というもの自体がすごく好きだったんです。そのころは、丸眼鏡をかけていましたね。
新谷:おしゃれな高校生ですねー。
丹羽:それで、セリマで働くようになるんですけど、当時、ヘアスタイルを変えて、いまのように前髪を揃えた髪型にしたら、丸眼鏡が合わなくなって……。ヘアスタイルも眼鏡もどちらも個性的だから調和しなかったんですね。そんなとき、キャットアイを掛けてみたら、バランスがすごくよかったんです。セリマには、当時、カラフルなキャットアイが多くて、とくに定番のモデル、MIHO(写真上)は色違いで7本も持っていたの。毎日、掛けかえができてすごく楽しかった。
長尾:MIHO、懐かしいですね。私も最初に買ったセリマは、MIHOでした!セリマの眼鏡って、ほんとにおしゃれで、私にとってセンセーショナルでした。
丹羽:MIHOはどんな人でも比較的掛けやすい形だし、色のバリエーションも多かったから、似合うものが見つけやすかったと思いますね。
丹羽:セリマの最初のころのフレームは、職人さんがふたりくらいしかいない小さな工房で、素材から作って加工してっていう手作りの眼鏡だったのね。カトリーヌ・ドヌーブとか女優さんからのオーダー品を作ったりするような工房。その頃は、テンプルの内側の刻印も手で彫ったもので、ちょっといびつだったりね(笑)。新しいモデルができると、社員の名前を付けてくれたのよ。これはその時の工場の人が私の名前をつけてくれたCHISAKOっていうモデル。クリアのキャットアイ。
こういう、ぐっと目尻が上がっているキャットアイは、正直、日本人には難しいのね。CHISAKOと名前はついているけど、私にとってもちょっとハードルの高いデザインだったから、クリアフレームでつくってもらったの。色の選び方で、随分印象が変わって掛けやすくなることもありますね。
長尾:こうした大きめのキャットアイも、日本人の女性に掛けやすい気がします。フレームの幅が広いので。
丹羽:そうですね。最近は、セリマも、黒やべっ甲みたいに落ち着いた色が多いんです。クラシックな眼鏡が流行しているけど、丸眼鏡だとファニーになりすぎることがあるから、大人な雰囲気にするならキャットアイはおすすめ。今年は、大きめがとくに気分。新谷さんが掛けているような、ツートーンもいいですね。
新谷:はい。このフレーム、すごく好きなんです。キャットアイは好きだし、掛けてもしっくりくるから、つい買ってしまう。セリマは、赤いフレームばかり持ってます。
写真は新谷の私物セリマ オプティーク。
丹羽:同じ赤でもいろんなバリエーションがあるでしょ。キャットアイのカラーフレームはとくに主張があるから、フレームに合わせて服を決めるかんじかしら?
新谷:そうですね。眼鏡が主役のことが多いです。お客様にも、眼鏡をアクセサリー感覚で、いろいろ揃えて、掛けかえて欲しいですね。
次回は、ブリンクでいま買えるキャットアイ眼鏡をご紹介します!お楽しみに。