サヴィルロウが新たな歴史を刻む② これがイギリスの“新定番”。
「若干、太めのリム」と「厚さ4mmのフラットなフロントデザイン」が、細リム中心の今の時代には不思議と新鮮に映ります。
本来あまり装飾を好まないイギリスのクラシックデザインですが、サヴィルロウの新作から感じられる“控えめな遊び心”に新しいスタイルが見えました。
フロントとテンプルを繋ぐパーツが、一際目を引きます。本来は実用的なパーツが“飾り”へ昇華され、シンプルで小さいパーツながら、フレーム全体のデザインを大きく印象付けるポイントとなっています。台形を変形させたような形状が珍しいです。
フロントとテンプル部分のジョイントは、金具をリベットで止め、プラスチックを挟み込むように表裏の両面でカシメるという、“ひと手間”加えた昔ながらの製法です。
従来の重厚感のあるイギリスのクラシックとは違い、サヴィルロウのニューモデルでは、フロントのアセテートとサイドのメタルに強弱を付けながら細く仕上げることでギャップを作り、結果的に重厚感が抑えられています。この今までとは違う軽やかさが、イギリスの新しいクラシックの解釈となる確信的モデルです。
イギリスの変わらない職人気質の野暮ったさとトレンドの細さが絶妙にミックスされています。前からあるような気もするけど、実は他には無い、この雰囲気はクセになります。新しいメガネのテイストをお求めの方にぜひお勧めです。