クラッシック好きにはたまらない、SAVILE ROW|サヴィル ロウの伝統的な製法「ロールドゴールド」

SAVILE ROW

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ご存知の方も多いと思いますが、SAVILE ROW|サヴィル ロウとは、1932年創業のロンドンの眼鏡工房、「Algha Works(アルガ ワークス)」が手がけているブランドです。アルガ ワークスは、イギリスの保険制度NHSがかつて無償で配布していた時代に、メタルフレームの製造を請け負っていた工房でもあります。アルガ ワークスのメタルフレームの特徴は、今ではほとんど見ることのない「ロールドゴールド」という昔ながらの特殊な製法にあります。上の写真の円筒形のものは、「ロールドゴールド」のサンプルです。眼鏡のメタル部分と比べてみると、かなり太いことが分かります。大人の指三本分以上はある太い金属を、細く引き伸ばしてテンプルやフロントのリムに使用しているのです。

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この「アセテートのコンビ」のシリーズも、サイドのテンプル(ツル)を「ロールドゴールド」で作っています。見た目には、サイドは普通のメタルにしか見えませんが、実は「ロールドゴールド」の特徴でもある3層の金属から形成されているのです。表面の色も、メッキではないのです。(「ロールドゴールド」の製法については、長くなってしまいますので、一番下に記載させていただきます。)
わざわざ手間のかかる伝統的な製法の「ロールドゴールド」とアセテートとのコンビのフレームなんて、アルガ ワークスくらいしか作れないのです。「ロールドゴールド」により、ヴィンテージフレームのような質感を感じ取ることが出来ます。イギリスのクラシックなフレームをお好きな方でしたら、ぜひオススメしたい眼鏡です。

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SAVILE ROW|サヴィル ロウ
PRODUCT NAME: OSRC1
COLOR: Shiny Shilver
PRICE: 38,880 yen (w/ tax)
メタルのパントの完成形と言えば、1930年代にはすでに存在していました。見れば見るほどに美しい「ロールドゴールド」の定番、サヴィルロウOSRC1。

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SAVILE ROW|サヴィル ロウ
PRODUCT NAME: DRURY
COLOR: BLACK
PRICE: 43,200 yen (w/ tax)
テンプルに伝統的な製法の「ロールドゴールド」を使っています。繊細な佇まいからは、品の良さが十分に伝わって来ます。イギリスのクラッシクな眼鏡が好きな方でしたら、「ロールドゴールド」とアセテートとのコンビのフレームを、ぜひ1本は持っていただきたいです。

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SAVILE ROW|サヴィル ロウ
PRODUCT NAME: MIDDLESEX
COLOR: TORT/HOCKEYEND
PRICE: FRAME 43,200 yen (w/ tax) , COLOR LENS 2,160 yen (w/ tax)
「ロールドゴールド」とアセテートとのコンビのフレームに濃いめのグリーンのカラーレンズを入れてみました。サイドの「ロールドゴールド」のテンプルにより、上品なサングラスに仕上がりました。

ロールドゴールド製法とは?
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通常のメタルの眼鏡フレームは、金属を混ぜて14金や18金で作るか、金のメッキ加工を施します。“ロールドゴールド”とは、3層から成り、“合金の芯”の回りに8から10ミクロンの“14金”を巻きます。その上に6回、“24金のコーティング”をして0.5ミクロンの24金の層を作るのです。それにより、ゴールドは一体化して、曲げた時も合金の芯に沿ってゴールドも曲がり、より安定感が得られます。宝飾業界から生まれた技法で、24金の輝き方を保ちます。シルバーの場合は、一番外側の部分に24金の層の代わりにロジウム(プラチナ仕上げ)を使用しています。

「ロールドゴールド」の「メタルフレーム」及び「アセテートとのコンビのフレーム」は、パント、クアドラ、ラウンドなども多数入荷しております。きっとお好きな「ロールドゴールド」の眼鏡が見つかると思いますので、ぜひお気軽にお店にお越し下さい。

Text & Photo Toshiyuki Araoka