SAVILE ROW|サヴィル ロウ HAND MADE IN ENGLANDへの想いとは
12.12.2014
SAVILE ROW|サヴィル ロウのアセテートモデルの魅力は、少しいびつさも感じるようなオールハンドメイドならではの “風合い” 。
フロントシェイプは全て手描きでデザインされ、それをアセテート生地にうつしてから手作業で削り出して元型を作っています。デジタルでデザイン・生産されることが定番となっている今の時代に、あえて手間をかけ、効率を求めない物作りを続ける理由。
そこには80年以上続く眼鏡工房の歴史、想い、信念が詰まっています。
SAVILE ROW|サヴィル ロウを製作している眼鏡工房 “Algha Works|アルガワークス” の創業は1932年。
50年代〜70年代にはNHS(イギリスの国営医療保険制度)が国民に無償で配布していた眼鏡フレームの大量受注を受け、メタルやアセテートなど、様々なフレームを生産していました。しかし、80年代に入るとNHSの眼鏡配布が終了。
急激に生産数が減少し、経営が悪化したアルガワークスは米国の眼鏡ブランド大手、アメリカン・オプチカル社に買収されることになりました。
そのおかげで工房の存続は出来たものの、400バリエーション以上あったモデルはメタルの数型のみに絞って効率的に生産される事となり、従業員数も半数以下に、アセテートモデルはここで一度ストップしてしまいます。
その後、90年代に入るとアメリカン・オプチカル社の経営状態が悪くなったため、イギリスの眼鏡会社が名乗りを上げて歴史ある工房は本国に買い戻されることとなりました。再び小さな眼鏡工房としてスタートした、アルガワークス。その何十年と培った技術を集めたブランドが、SAVILE ROW|サヴィル ロウです。
しかし、長い歴史の中でアルガワークス以外のイギリスの眼鏡工場はほぼゼロになり、産業としてはすっかり衰退してしまっていました。アルガワークスはイギリスの物作りを復興させたいという思いから、メタルフレームの生産の傍らでアセテートフレーム製作の為の機械を一から集めはじめていました。また、全てのパーツを海外の工場などに頼らず、自分たちの手作業で生産できる準備を整えました。
SAVILE ROW|サヴィル ロウ
PRODUCT NAME: SUSSEX
COLOR: Blonde/Hockey End
PRICE: 43,200 yen (w/ tax)
同時にイギリスの眼鏡業界の若手に自社工場の一部を貸し出したりと、自分たちの国でアセテートフレームを生産することに強いこだわりを持つ彼ら。その想いは、新しくデザインされたアセテートフロントと昔から変わらないデザインのテンプルの組み合わせなど、デザインの端々からも伝わってきます。
まだまだお伝えしきれないSAVILE ROW|サヴィル ロウの魅力について、“ブリンクバイヤー荒岡”が店頭に立ち、直接お客様お一人おひとりにご案内させて頂く機会を設けさせて頂きました。
荒岡は実際にイギリスのアルガワークスに何度も足を運び、彼らの眼鏡作りを一番身近で見てきました。是非お時間がございましたら、お気軽にお越し下さいませ。
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日時 2014年12月13日(土)、14日(日)の2日間
場所 ブリンク
〒107-0062 東京都港区南青山2-27-20 植村ビル 1F
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