Rolf Spectacles|ロルフ スペクタクルズ インタビュー『ハンドクラフテッド・イン・チロル』
12.14.2014
オーストリアのブランド、「Rolf Spectacles|ロルフ スペクタクルズ」。
距離的には遠い存在のようにも感じますが、彼らが来日の際は一緒に東京の名所を巡るなど、実は私たちblincと親しい間柄。
そんな彼らに、ロルフのメガネがどのような人達や環境で生み出されているのかを聞くことができました。
blinc:
ロルフは、元々2組の兄弟で始まったそうですが、
それぞれどんな仕事を担当しているのですか?
「ROLF Spectaclesは小さな家族経営の会社で、5年前にたった4人でスタートしました。
それから、インターナショナルな舞台で、特別なマーケットのために自然素材の眼鏡を生産するまでになりました。
Roland Wolfは、最高経営責任者(CEO)で、皆にヴィジョンを示してくれます。(画像上右端)
Marija Iljazovic は、デザイナー。(画像中央右)
Martin Iljazovicは、技術担当の責任者(CEO)。(画像中央左)
Christian Wolfは、クリエイティブとマーケティングの責任者。(画像左端)
4人の創設者は、2組の兄弟で、まさに「ファミリービジネス」なのです。」
ロルフのフレームに「ハンドクラフテッド・イン・チロル」と刻印があります。
チロルはどんな場所?
ロルフはなぜチロルでコレクションを作っているのでしょうか。
「チロルはオーストリアの州の一つで、私たちの故郷。私たちはオーストリアのアルプスの中心部で育ち、ここに根ざして暮らしてきました。それがワールドワイドに仕事をしていても、ここに留まっている理由の一つです。」
クリスチャンはBMXやスケートボードが好きだと聞きました。ローランド、マリヤなど他のメンバーはメガネ作り以外に、どんな趣味がありますか?
「ロルフのスタッフはアウトドア派で、家族や友人と一緒に過ごすのが好きなんです。
冬はスノーボード、夏は山や湖でのんびりします。デザイナーのマリヤは馬と犬を飼っていて、動物たちと自然の中で過ごす時間から、彼女はデザインのインスピレーションを得ています。だから、自然の中で過ごすことはロルフ アイウェアにとっても重要な役割を果たしています。」
他の木を素材にしている眼鏡ブランドについてどう思いますか?
他のブランドとの違いって何でしょう。
「ロルフは最初、木材で眼鏡を作ったのですが、木材は特別な素材というわけではないので、もちろん他のブランドも素材に使っていると思います。
ロルフと他のブランドの最大の違いは、ユニークな木製のヒンジや特殊なレンズ層システムなどの製法。
あと、他と違うのは会社のヒストリーです。
チロルの山の中にある両親の家の地下室で始まった、小さなファミリービジネスはそのころのまま、自分達の眼鏡への情熱や愛が続いていることを、みんなが感じられると思います。
そして、私たちは今のまま留まらずにゲームを続けています。「石」の眼鏡と「ホーン」の眼鏡、二つの天然素材は初めての試みです」
ブランドが創業した年にフランスの権威あるシルモドールを受賞し、今や世界的に認められているロルフスペクタクルズ。
その物作りや発想は、自然豊かなチロルに根ざし生活しているからこそ生まれるのだとわかりました。
彼らの持つ「木という素材は特別ではない」という感覚は、他のブランドには真似できないものです。「私たちは今に留まらずゲームを続けている」
彼らが語る言葉の先に、まだまだ広がるメガネの可能性を期待せずにはいられません。