オードリー・ヘプバーンに学ぶサングラスの掛けこなし術
サングラスを素敵に掛けこなす女優というと、必ずその一人にオードリー・ヘプバーンの名前が挙がるはずです。
実際にオードリーは、映画の中でサングラスをたくさん掛けていますが、プライベートでもサングラスが好きだったらしいのです。
当時はあれだけのスターでしたので、ファッションとして身に付けるだけではなく、プライベートで人目を避ける意味合いでもサングラスは必須でした。
オードリーのサングラスをかけたシーンでまず思い出すのは、1961年に公開された「ティファニーで朝食を」です。(大人になってその映画を見るまで知らなかったのは、邦題から勝手に推測して、「ティファニー」というのはレストランの名前だと勘違いしていました。)
ティファニーのショウインドウの前に立ち、黒いサングラスを掛けているオードリーの姿は、誰もが知る光景です。
あの映画以来、オードリーは「黒いサングラス」にハマッてしまったらしいです。「パリで一緒に」のプレス会見でも黒いサングラスを掛けていました。
その後、1963年の「シャレード」では、ジバンシーのデザインしたスキースタイルは、ジャンプスーツにポンチョ風コート、頭にはファーの帽子でした。そして、やはり「黒いサングラス」を掛けています。このサングラスは、イギリスのオリバー・ゴールドスミスというブランドのものです。
また、劇中での頭にスカーフを巻いて黒いサングラスを掛けたスタイルは、「シャレードグラス」と呼ばれ、日本でも当時大流行しました。
1966年の映画「おしゃれ泥棒」では、髪をバッサリと短く切って、ジバンシーのデザインのヘルメット風の帽子に白いサングラスを掛けていました。
オードリーのサングラスの掛け方には、共通することがあります。
基本は、長い髪をアップにするかショートヘアにして、サイドのテンプル(つる)を見せるように耳を全開に出しています。「ティファニーで朝食を」の舞台裏で長い髪を下におろした時でも、髪を耳の後ろに掛けて耳を出しています。
逆にオードリーは、「シャレード」の時のようにスカーフを巻いて耳を全部隠している場合もあります。
つまり、オードリーのサングラスの掛け方のポイントは、意外にも「耳」にあったのです。大きく分けると、耳を「全開」にするか、耳を「全部隠す」かの2パターンです。
サングラスを美しく掛けこなすには、「横顔」もいかに大事かということです。
「シャレード」で登場したオリバー・ゴールドスミスの「HEP」というモデルが、ちょうど入荷しました。
オードリーのサングラスが気になる方は、ぜひ一度お試しください。
OLIVER GOLDSMITH|オリバー・ゴールドスミスPRODUCT NAME:HEPCOLOR: NEROPRICE: ¥35,640 (w/tax)
OLIVER GOLDSMITH|オリバー・ゴールドスミスPRODUCT NAME:HEPCOLOR: DTPRICE: ¥35,640 (w/tax)
Photo: Kota Takakuwa
Text: Toshiyuki Araoka