スウィンギン・ロンドンの流れと OLIVER GOLDSMITH|オリバー・ゴールドスミスの眼鏡
04.05.2015
今注目の「イギリスの眼鏡 」
ブリンクでは、60年代スタイルの大定番と、70年代スタイルの新定番、2回に分けて詳しく説明します。
1960年代イギリス。戦後の好景気と、昔からの階級制度に対しての反発により、ファッションや音楽、映画などの分野で「スウィンギン・ロンドン」という若者発信の全く新しいシーンが登場します。
ビートルズやローリング・ストーンズ、写真家のデヴィット・ベイリーなどが登場し、若者たちに絶大な支持を得ました。
そんな「スウィンギング・ロンドン」のアイコンだったのが名優マイケル・ケイン。主演映画「アルフィー」でスマートかつセクシーな男性像を演じきった彼は、一躍スターになりました。
おそらくサヴィル・ロウで仕立てたであろう細身のスーツに、骨太で高級感のあるオリバー・ゴールドスミスの眼鏡をかけた彼の姿は、当時の若者達の憧れでした。
もう一人はコメディ俳優として人気を博したピーター・セラーズ。007の原型となる映画「カジノ・ロワイヤル」で注目を浴びたセラーズも、がっしりと肉厚なオリバーゴールドスミスの眼鏡に細身のスーツスタイルでスタイリッシュな出で立ちでした。
イギリスで初めて若者たちの文化が起こり、大きく広がっていく中で「ただの道具」でしかなかった眼鏡はクールな装いを決めるキーアイテムとなりました。
二人の名優の目元を飾ったオリバー・ゴールドスミスの眼鏡は、今でも色褪せることのない品格を感じさせます。長く共にするなら、歴史を重んじるイギリスの眼鏡をぜひ選んで頂きたいです。