とあるブランドの一世紀について Interview with Harvey Moscot 後編
MOSCOT|モスコット を代表するモデルであるレムトッシュの新色“TOBACCO”
モスコット家四代目のハーヴェイ氏のインタビュー、後編はデザインと気になる今後についてです。
-モスコットは日本ではとても人気のあるファッションアイテムです。アメリカではどのような人々に好まれ、どのようなファッションに合わせているのでしょうか。
世界的にファンが増えている事が本当に嬉しいです。
もちろん、私たち自身がモスコットを愛していますから、誰もが私たちのお店にやってきて、モスコットのフレームを掛けてくれたり、ブランドに関心を持ってくれる事を望んでいます。
典型的な顧客像というのはないのですが、モスコットのフレームを買ってくれるファンはクリエイティブで独自のセンスをもった人が多いように思います。
-日本では1番目にレムトッシュ、次にミルゼン、3番目にユケルが人気ですが、アメリカではどうですか?
アメリカで人気のトップ3はレムトッシュ、ミルゼン、そしてスピリットコレクションのフランキーです。でも、もちろん私たちはモスコットのフレームを全て同じように愛しています。
PRODUCT NAME|MILTZEN
PRICE|29,160 yen (w/tax)
PRODUCT NAME|YUKEL
PRICE|30,240 yen (w/tax)
-あなたが好きなモスコットのモデルはどれですか?その理由も教えて下さい。
個人的にはVILDAが好きです。
レンズシェイプが一番よく私の顔に合っていますし、生地が肉厚で上質なところが好みにも合っています。私自身を最もよく表しているのではないでしょうか。
最近このフレームのテンプルが、より多くの人にフィットするように改良しました。ぜひ皆様もお試しください。
PRODUCT NAME|VILDA
PRICE|29,160 yen (w/tax)
-私達はデニムやブーツ、サングラスなどアメリカのビンテージの品物を表現する時に、よく「古き良きアメリカ」(Good old USA)という言葉を使いますが、あなたの考える「古き良きアメリカ」とはどのようなものでしょう?
「古き良きアメリカ」は、私にとって、上質であって、時を感じさせない、ベーシックなデザインのものです。この言葉が相応しいアイテムは時間をかけて証明されるものだと考えています。
-創業より100年経ったMOSCOTは世界的に有名な眼鏡ブランドとなりました。この先にはどんなビジョンを持っているのですか?
私たちの変わらぬモットーは、可能な限り高いクオリティを追及した、記憶に残る素晴らしいサービスを公平にお客様に提供すること、そこに忠実であり続けることです。
また、五代目に当たるザック・モスコットがチーフデザイナーとして私たちのファミリービジネスに加わりました。彼は控えめですが、どのデザイナーにも負けないぐらい優秀で、熱意を持っています。いつの時代でも本物と感じさせられる、素晴らしいプロダクトを作る事を目指しています。
私たちは今の100周年に満足せずに今後も発展していき、もっと沢山の世界中の皆さまとモスコットストーリーをシェアすることを望んでいます。
ニューヨークに根付き、使う人が喜んでくれるプロダクトとサービスを徹底した結果が、町の眼鏡店から世界的なブランドになった要因だと語ってくれたハーヴェイ氏。五代目となるデザイナーも加わり、新しいスタートが切られました。果たしてレムトッシュを超えるものは生まれるのでしょうか。200周年を迎えないと分からないことかもしれませんが、まだまだモスコットの動向からは目が離せそうにありません。
次回のブリンク・ベースのブログは、大人気のあのブランドとのコラボレーションモデルについて、発売日に先駆けてご案内します。5月11日(月)夕方にアップです。
text:Toma
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