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とあるブランドの一世紀について Interview with Harvey Moscot 前編

母国アメリカのみならず、世界的に人気を誇るアイウエアブランドのモスコット。
その人気は100周年という節目を迎え、ますます加速する一方です。しかし彼らはただ100周年を迎えただけではありません。
そこにあるフィロソフィーについて、モスコット家四代目当主であるハーヴェイ・モスコット氏にお話を聞きました。

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-創業100年というのは本当にすごいことですね。この記念すべき年を迎えた率直な気持ちをお聞かせ下さい。

そう言っていただいてありがとうございます。私たち自身も100周年とはすごい事だと思っています。この驚くべき節目に恐縮しつつも、すごく幸せで興奮しています。
私の曽祖父のハイマン(一代目)が既製品の眼鏡をオーチャードストリートで手押し車を使って売り始めたのは1899年のことです。その当時、彼はきっと世界的なアイウェアブランドになるとは全く想像していなかったでしょう。
現在モスコットの商品を世界中で見かけることができ、モスコットが始まったローワーイーストサイドに今もショップがあり、勤勉で熱心なことを大事に、お客様への献身的なサービスを続けていること、それらをハイマンが知ったらとても喜んでくれるでしょう。

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-私たちはNYをさまざまな文化が交差しながら、常に新しいものが創られているエキサイティングな街だと思っています。どうして100年もこの街でビジネスを続けてこられたのだと思いますか?
モスコットはNYで生まれ育ってきました。この街は私たちの企業のDNAの一部でもあります。NYのダウンタウンのモスコットが持つ、美しく、クラシックで普遍的なフレームデザインは、NYの人々だけでは無く、様々な歴史や背景を持った世界中の一般の人々にアピールしています。
私たちのフレームと同様に、私たちの思いを反映して作られているニューヨークのショップもまた、私たちが愛し、故郷と読んでいるこの街とは切っても切り離せません。
長く同じ場所で続けてきて、すっかりその地に馴染んでしまっているので、モスコットで買い物をされる方は、たとえ初めて来られた方だとしても、何だか懐かしいような親しみをお店に持ってもらえると思います。私たちは皆さんにそういった感覚を持っていただけるのが嬉しいんです。
 
ニューヨークという場所に根付いたからこそ生まれてきたものがある。その街、そこのいる人々、自分たちの仕事、それらを愛してきたからこその100年、そう言われているのでしょう。

後編に続きます。

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2015-04-03 | タグ:  

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