100周年を迎えた MOSCOT|モスコット、そして絶対的定番のレムトッシュについて。
100周年を迎えたモスコットの中でも不動の人気ナンバーワンモデルがレムトッシュ、その“愛され”デザインに迫ります。
1950年代に生まれたそのデザインは、現在に至るまで、数々のアーティストや文化人、作家、俳優に使われ、永遠のアメリカンスタンダードとも言われています。その特徴の大きな一つはウエリントンと言われながらも、他には無い独特のレンズシェイプです。
左:OLIVER GOLDSMITH|オリバーゴールドスミス
PRODUCT NAME: CONSUL-S
PRICE: 30,240 yen(w/ tax)
右:MOSCOT|モスコット
PRODUCT NAME: LEMTOSH
PRICE: 24,840 yen(w/ tax)
1926年から続くイギリスの眼鏡ブランド、オリバーゴールドスミス。ブランドを代表するウエリントンと言えば“CONSUL”(コンスル)です。その直線的で武骨なラインは有無を言わさない程のカッコ良さがあります。
対して、独特の柔らかなラインとちょっと太めのリムの組み合わせにアンバランスさとカッコ良さを同時に感じるレムトッシュ。
どちらも掛ける人の個性を決定づけるような雰囲気を持っています。しかし、ビシッとしたカッコ良さのイギリスのウエリントン、ルーズなカジュアル感が魅力のアメリカのウエリントンと同じクラシックとはくくれません。
どちらも同モデルでサイズ違いが用意されているのですが、同じMサイズ相当を比べても、顔を覆うようなコンスル、輪郭の内に収まろうとするレムトッシュとまるで違います。
左:ayame|アヤメ
PRODUCT NAME: INSIGHT
PRICE: 32,400 yen (w/tax)
右:MOSCOT|モスコット
PRODUCT NAME: LEMTOSH
PRICE: 24,840 yen (w/tax)
日本ブランドが日本の工場で作る、とにかく美しさにこだわられた完成度の高いウエリントンがアヤメのインサイトです。
対して、レムトッシュの今っぽく言えば“ざっくり”した雰囲気には、妙に人を惹きつける魅力があります。
真摯にアイウエアに向き合っているブランド同士とは言え、現代の日本を代表するアイウエアブランドのアヤメとアメリカの100年のブランドのモスコットでは、時代観の違いが顕著に表れ、とても興味深く思います。
実は“ベッコウ色”にあまり知られていない秘密があります。
モスコットのベッコウ色は他のブランドのものに比べると濃いです。さらによく見れば、赤っぽかったり、グリーンっぽい柄も交えられています。サイズ感は小さめに作られながらも強い印象を生むのはデザインだけではなく、この色にもあります。
また見逃せないのが“ブロンド”と言われるカラー。ただのイエローではなく、少しオレンジ寄りの何とも甘いカラーは、女性に大変ご好評いただいています。
太くもなく細くもないリム、タイトめに用意されたサイズ感とそこにデザインとしては強すぎるぐらいのキーホールと菱形の鋲のバランス、そして独特の丸みのあるデザイン、きれいに収めようとはしていないかのような大胆なデザインが何故かしっくりきてしまう、真似できないアクの強さがレムトッシュの魅力になっています。
他にもウエリントンのアイウエアはいろいろありますので、ぜひ店頭にて掛け比べていただき、色々なブランドのデザインの違い、面白さを実感して下さい。