blinc beauty no.11 megane and me|メガネアンドミーの新しい魅力 <アトリエ編>
01.30.2015
ブリンク女性スタッフが女の人を綺麗に見せるアイウェアを紹介する“blinc beauty”は、日本生まれのアイウェアブランドにも注目しています。今シーズンは、女性デザイナー・塚越清香さんが手がけるメガネアンドミーに、ブリンクだけの別注モデルをオーダー。昨年デビューしたばかりのブランドに込めた塚越さんの思いと女性眼鏡デザイナーとしての仕事について聞きました。
(写真)メガネアンドミーのアトリエ(デスク上のフレームは参考商品)
長尾(blinc beauty):すっきりと心地いいアトリエですね。憧れますー。壁に貼ってあるのは、ジオメトリックワールドがテーマの今シーズンのイメージボードですか?眼鏡デザイナーというのは、どんな仕事なんでしょうか。
塚越(メガネアンドミー デザイナー):私は、眼鏡メーカーで長年デザインの仕事をしていたので、ブランドコンセプトに合わせて、デザインから細かい寸法の決定、工場とのやりとりまですべてをやっていました。独立したいまもやっていることは同じですが、自分のブランドということで気持ちは随分違います。一年前にメガネアンドミーを始めて、少しづつ自分のやりたい方向が見えてきました。
新谷(blinc beauty):メガネアンドミーらしいポップさやカラーリングの楽しさはありつつ、今シーズンは、ぐっと大人っぽい印象ですね。
塚越:独立した女性像を描いています。自分もこうしてインディペントに活動するようになって、会社にいた頃とは違いやりたいことがはっきりとしてきました。ポップアートがもともと好きで、そういうものにはいまでも影響を受けますが、少し強いものを求めているかもしれません。個性のあるものでもスタイルに取り込んで、自分らしくコーディネートできる人でありたいと思うし、そういう人に掛けてもらいたいと思っています。
長尾:いろいろな職業がある中で、女性でアイウェアデザイナーを選択するというのは、珍しいような気がするのですが、なぜ選んだんですか?
塚越:もともとプロダクトデザインに興味があってやりたいと思っていました。でも当時、プロダクトデザイナーといえば、家電など大きなものをデザインするのが花形だったんです。私は、もう少し小さなものというか、手仕事のものづくりに近いことがやりたいと思っていました。
そんな時、眼鏡のデザインに触れる機会があって、すごく精密で細かい世界だということを知り、私にもできるかもって思ったんです。眼鏡はものとしてもかわいいし、それを顔にのせるということがまたいいなと思いました。肌に近いところで使うものなので気を遣うところが多いですが、だからこそ、ファッション的要素とプロダクト的要素をミックスさせて新しいものを作っていきたいと思ったんです。会社にいた12年間は私の原点。眼鏡作りのすべてを学んだといっても過言ではありません。でも、目の前の仕事を楽しみながらも、私ならこういうものを作りたいといつもどこかで思い描いていました。だから、いまは、とても楽しいです。自分が本当にいいと思うものを、分かってくれるお客様に届けていきたいと思っています。
新谷:眼鏡が大好きなんですね。blinc beautyもおんなじです!今日はありがとうございました。
メガネアンドミー×ブリンク 別注モデルは、軽やかで女性らしい細フレーム。
おしゃれに見えること間違いなしです!ぜひ店頭で手に取ってお確かめください。
Photos:Toru Kometani Text&eEdit:Saiko Ena