Lawrence Jenkin Spectacle Maker

明けまして、おめでとうございます。
今年も、旧年同様、よろしくお願いします。
本年が皆様にとって幸多き年となりますようお祈り申し上げます。

ブリンクで、買付けも担当する荒岡と申します。
ここ最近イギリスにハマり、1年に2回は足を運んでいます。
そして、今季の春夏のイチオシは、ズバリ「イギリスの眼鏡」です。
イギリスの眼鏡と言えば、うちでも人気のある「カトラー アンド グロス」や「オリバー ゴールドスミス」。
しかし、イギリスの眼鏡は、もっと深く、もっと面白いです。
「ローレンス ジェンキン スペクタクル メーカー」って、ご存知ですか?

デザイナーは、そのままローレンス ジェンキンという71歳のおじいさん。
1996年に引退し、最近までは現役から離れていました。70年代には「カトラー アンド グロス」や「オリバー ゴールドスミス」と肩を並べ、イギリスの3大眼鏡ブランドの1つ「アングロ アメリカン アイウエア」の伝説のデザイナーでした。

僕の眼鏡屋人生の中で最も憧れるデザイナーが、「ローレンス ジェンキン」です。もう雲の上の存在で、まさしく生きる「眼鏡の神様」。

その「神様」は、一度は引退したものの再び現役復帰し、残りの人生を賭けて、
新しくコレクションを作ってくれました。
それが、「ローレンス ジェンキン スペクタクル メーカー」。

数々の名作を残し、現代の眼鏡のデザイナーにも多大な影響を与えたローレンスが、71歳を過ぎて「デザインに終わりはない。」とも言っています。

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ローレンスの描く線には、センスの良い“抜け感”があり、野暮ったさの中に不思議と暖かみと気品があります。
「当時を知らない若いデザイナーがクラシック風にするのではなく、当時を知っている熟練のデザイナーが既に完成されたものを更に熟成させ、より良いものに仕上げた。」 デザインからその違いを、僅かながら感じ取れます。
この眼鏡は、なんとローレンス自身の手により、1本1本を手作りで仕上げています。
眼鏡を愛する僕ら若い世代にとっては、ローレンスの眼鏡は貴重な財産です。

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眼鏡の神様」が作った眼鏡。
一生に一度は、ぜひ掛けて欲しいと思います。

「ローレンス ジェンキン スペクタクル メーカー」の誕生までにご興味ある方は、WEBマガジン「フイナム」に以前に掲載いただいた記事をご覧ください。
http://www.houyhnhnm.jp/fashion/feature/lawrence-jenkin.html

明日は、同じくイギリスのブランド、「サヴィル ロウ」をご紹介します。