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これが一生物の丸めがね。E.B. Meyrowitz(E.B.メロヴィッツ)のMarcelにくびったけ!

こんにちは。
元パティシエ眼鏡偏愛家の渡辺です。

先日、私も愛用しているブランド E.B. Meyrowitz(E.B.メロヴィッツ)から商品が多数入荷いたしました。
E.B.メロヴィッツは、1875年に創業されたパリの老舗眼鏡店です。
パリのヴァンドーム広場にブティックを構えており、E.B.メロヴィッツでメガネをあつらえる事がセレブリティのステータスにもなった歴史あるブランドです。

E.B.メロヴィッツに関しては過去にもブログがございますので、こちらも併せてご一読いただければ幸いです。

丸めがねと言えば、フランスの老舗眼鏡店 E.B. メロヴィッツ
http://blinc.co.jp/blinc/journal/13104/

PRODUCT NAME : Marcel
COLOR : 009,101,168,2471
PRICE : ¥102,300(w/tax)
今回は、そんなE.B.メロヴィッツの中でも、私が愛情を持ってかけ続けている「Marcel」(マルセル)という丸めがねについて、実際にかけることで見えてくる体験談も交えてご紹介させていただきます。

E.B.メロヴィッツのモデル「Marcel」とは?
Marcelは、フランスの劇作家兼脚本家であったMarcel Achard(マルセル・アシャール)氏へのオマージュで作られたモデルです。

マルセル氏は、太いまん丸な眼鏡をかけていたことがアイコニックで、劇団界の大御所に相応しい存在感を放っていました。
Marcelの極太のセル生地と、まん丸な形は、まさに当時マルセル氏がかけていた眼鏡を彷彿とさせるディテールとなっています。

眼鏡偏愛家の渡辺流「Marcel」の眺め方
Marcelの魅力は語り出すとキリがないのですが、まずは置いてある時の見た目のインパクトの強さから体感していただきたいです!

約6mm厚のぽってりとした極太まん丸なフロントは、面取り加工によって角が取れており、つるりとした光のアーチを描くようになっています。
ブリッジ部分の上向きアーチも美しく、全体の柔らかな丸みと調和が取れています。
そんな丸みのあるフロントから伸びるのは、対極的な印象のストレートテンプル!
この曲線と直線のギャップが、視覚的に良い違和感を与えてくれるので、一度見たら脳裏から離れないくらいの衝撃が生まれていると思います。
テンプルをたたんだ時に左右が重ならず、平行に収まるところも良い違和感の原因の一つですね!

フランスの職人さんが手作業で作っているからこその温もりを感じられるのもMarcelの醍醐味です。
真円にも見えるフレームですが、じっくり眺めるとどこか歪さを残しており、作ってくれた職人さんの手の暖かさまで伝わってきそうなくらい、リアルに人の影を感じ取ることができます。
自分の眼鏡だけにしかない癖を見つけると嬉しくなってしまいます。
こんなにも高級感とクラフト感を同時に味わえる眼鏡は多くないので、とても貴重で愛おしく感じます。

Marcelとの歩みは平坦にあらず!自分の顔に合わせてカスタムすることも大事!
Marcelをかけ始めた当初は、オリジナルのままかけたいという欲が強く、そのままかけていました。
しかし、海外の方向けに作られた眼鏡のため、鼻の部分が足りず、まつ毛がレンズに当たってしまい、レンズがすぐダメになってしまいました。
レンズ交換のタイミングで、眼鏡に施した「鼻盛り」の加工によって目とレンズの距離が取れ、まつ毛が当たらなくなりました!
それだけでなく、レンズの位置が少し高くなったので、黒目の位置も綺麗になりました。

鼻盛り前のMarcel

鼻盛り後のMarcel

Marcelはストレートテンプルなので調整も重要です!
耳にかけるようなテンプルではないので、頭を抱き抱えられるように内側に巻き込むようなフィッティングになります。この角度を頭の形に合わせることが、最良のかけ心地へと繋がります。
私のMarcelも、自分の頭に馴染むように微調整を繰り返し、しっかりと頭の形に寄せてフィッティングしております。

頭の形に曲げたストレートテンプル

調整やカスタム、お手入れをすることで、より愛着が沸き、長く付き合っていくことができる眼鏡です。

一生物の丸めがね「Marcel」にくびったけ!
いかがでしたでしょうか?
凄まじいインパクトの眼鏡ですが、実際にかけ続けていくと、どんどん顔に馴染んでくる感覚を味わえます!
たくさん眼鏡は所持しておりますが、やはりMarcelをかけた時の高揚感は格別です。
私はMarcelを眺めながらお酒を飲んでしまうくらいの間柄となりました。笑

フランスの老舗眼鏡店の作る王道ラウンドフレームの「Marcel」は、時代を超えても名作と呼ぶにふさわしい佇まいです。

是非、一生物の丸めがねとして、Marcelと共に月日を重ねてみませんか?

Text : 渡辺 心(わたなべ しん)
「ブリンク外苑前」ショップスタッフ。1992年、埼玉県生まれ。専門学校で製菓技術を学び、フランスに留学。アルザス地区にある老舗「Pâtisserie Jacques」にて修行する。帰国後はパティシエとして活動するも、眼鏡の世界に魅了されてキャリアチェンジ。ラグジュアリーブランドのアイウエアショップ店長を経て、2021年6月に有限会社荒岡眼鏡に入社。趣味は古着屋とパティスリー巡り。

blinc|ブリンク外苑前
〒107-0062 東京都港区南青山2-27-20 植村ビル 1F
南青山3丁目交差点から30メートル,東京メトロ銀座線 外苑前駅 1a 出口より徒歩2分
営業時間 : 12時 〜20時(土日祝日は11時 〜20時)
定休日 : 月曜日 (月曜日が祝日の場合は、営業。翌火曜日が休み)
Tel : 03-5775-7525
Note : https://note.com/blinc

POSTED BY blinc AT 7:46 PM

TAGS: E.B. Meyrowitz, E.B. メロヴィッツ, ラウンド, 丸めがね, フランス