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kearnyの奥に在るもの 前編

6月24日(水)より開催中のkearnyの新作フェアに際して、ブリンクベーススタッフの田代が、kearnyの熊谷富士喜さんに新作についてお話を伺いました。(以下、敬称略させていただきます。)

 

-8年目のブランドアイコン-

田代:今回の新作から新しいブランドアイコンをフレームに取り入れていますよね。ただそのディテールが自然なので、ほとんどの方が最初は気付かないですね。

 

熊谷: 本当ですか!良かったです。狙い通りです。気付かないくらいが良かったんです。

 

田代:この間仰っていましたね、最初から伝わらなくても良いと。ある日気付けば良いかなと。
あからさまなアイコンではなく、打ち込む場所変えてるだけというところがなんともkearnyらしいですね。

 

田代:なんでここに打ち込むことになったんですか?

 

熊谷:50〜60年代のヴィンテージを所有していて、決して綺麗なディテールではないのですが、そのフレームにそういう工夫があったんです。

 

熊谷:そこから最初ヒントを得ましたね。その位置に自分だったらどういうディテールが入れられるんだろうと考えた時に、最初は「kearny」なので、「KN」とか「KA」とかアイコンを作って打ち込むことを考えたのですが、そういう一目で分かるようなデザインが苦手でして、極力kearnyだということが外に出ないように今までやっていたので、元々使われている眼鏡のカシメのディテールデザインを違う場所につけるくらいが、kearnyらしいのかなって思ったんです。

 

田代:どんなアイコンにするかというアイデアは長い間ずっと考えていたんですか?

 

熊谷:実は何シーズンか前から考えていまして、ブランドやっていると主張したくないけど、主張したくなってしまう瞬間は僕もありまして、それをどう表現するのかを考えていましたね。

 

熊谷:古いものを見てきたから、このディテールを知っていて、そこに何を入れるのか持っていけたのかなと思いますね。

 

熊谷:もしかしたら気付かなすぎて意味がないのかなとは思うのですが、自分の中ではやっていて意味があるディテールですね。

 

田代:その主張の塩梅がkearnyらしいですね。

 

 

田代:kearnyは始まってどのくらいでしたっけ?

 

熊谷:丸7年で、今年で8年目ですね。

 

田代:当時始めた頃からブランドアイコン入ってないかったと思うのですが、なぜこのタイミングなんですか?

 

熊谷:最近のkearnyはメタルやコンビが多かったので、元々好きなセルフレームで「原点回帰」を今回は頭の中に入れてたんです。

 

熊谷:それで今回は「I’m old fashioned」という曲がシーズンテーマとなっていて、古い素材を使っているからこそ、原点に戻る時に自分のエッセンスというか、再スタートという感覚があって、スパイスが一個欲しかったんです。そのスパイスが「ブランドアイコンを入れる」ということが相応しいかなと思い、このタイミングになりました。

 

僕は車やバイク、服も古い物も好きですが、それはわざと古いものを選んでいるわけではなくて、自分が良い物、良いデザインと思うのがたまたま古い年代なだけなんです。

今後2030年したら今使えているものも使えなくなる可能性がありますし、今自分の目の前にある使えるものは色んな意味で大事にしたいと日々思っています。

 

熊谷:このディテールは他のブランドがほとんどやってこなかったと工場側からも言われました。逆にいうと、昔のセルロイドという素材と工場の新しい技術を組み合わせて、ただの古い考えの眼鏡ではなく、物としては新しさもある、昔堅気なだけではない「前向き」な意味を持っているとも思っています。

 

kearny | カーニー
PRODUCT NAME: dearie
COLOR: black
PRICE: 38,500yen(w/tax)

 

-kearnyの世界観を構成してる要素-

 

田代:kearnyというブランドって、熊谷さん自身がこれでもかというくらい滲み出てますよね。

 

熊谷:特に自分で言うのもおかしいのですが、いろんな眼鏡ブランドがある中で、自分は一人でブランドをやっているので、自分自身が色濃く出てしまうんですよね。

 

熊谷・大きなブランドで何人もデザイナーさんがいて、知恵を出し合いながら、デザインを組み合わせるのもすごく面白いことだとは思いますけど。

 

田代:僕はその滲み出ちゃう感じがkearnyの良いところだと思いますね。

 

田代: 熊谷さんのことを知らない方がフレームを見てどう思うかは分からないですけど、個人的には熊谷さんとこういう形で繋がっていて、それでフレームを見て、テーマやデザインのストーリーを聞いた時に「熊谷さんだな」っていつも思いますね。
でもそれって、kearnyのフレームたちにとってマイナスなことではなくてプラスになっていて、熊谷さん自身が眼鏡という物に具体化されていて、それがkearnyらしさだなと思っています。

 

田代: 眼鏡って基本的な構造や形は覆らないですけど、ただ新作を毎回見て、熊谷さんを感じますね。
なので熊谷さんを知らない方のために、店頭ではなるべく、その「熊谷さんだな」という感覚や良さ、持ち味を分かりやすく伝えられるようにお客様には話しています笑

 

熊谷:なんか恥ずかしいっすね笑

 

田代:でも褒め言葉なんです!笑

 

 

田代:デザインの小手先で新作と言うのではなく、新作にもテーマがあって、そこにストーリーの厚みがあるのってkearnyの最大の特徴ですね。

 

熊谷:でも、なんも考えずにデザインできるのもすごいことだと思いますね、才能というか。
そういう何かに興味を持ったり、引っかからないと、手が進まない性分でして…

 

熊谷:なんも見ずに、「なんかこういうの流行っているから自分もやろう」みたいにすると、全然手が進まないんですよね笑

 

熊谷:流行は興味ありますけど、そこに流されたいかと言われると、流されたくないとは思いますね、変に避けてしまう、天邪鬼な自分も居ますね。

 

田代:流されない感じも熊谷さんらしいですね。

 

熊谷:そんな自分だからこそ、セルロイドという昔の素材を使っているという意味もあります。

 

熊谷:ただ、眼鏡工場の新しい技術を紹介していただく時は感動しますよ。

ただそれを全部自分がすぐにやりたいかと言われるとそうではなく、身勝手ですが、自分のタイミングでいつかご一緒できたらいいなぁって思います。

後編はシーズンテーマ「I’m old fashioned」について伺いました。

 

 

kearny | カーニー
PRODUCT NAME: desmond
COLOR: brown sasa
PRICE: 38,500yen(w/tax)

 

kearny | カーニー
PRODUCT NAME: ella
COLOR: brown ×  brown
PRICE: 38,500yen(w/tax)

 

 

kearny | カーニーのポップアップストア

日時 2020年6月24日(水)〜 7月12 日(日)

ブリンク ベースでは、2020年6月24日(水)から7月12日(日)まで、
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2020-06-27 | Posted in BLOG, INTERVIEW | タグ:  

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