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メイド・イン・ニューヨークの眼鏡を再び LOWERCASEデザイナー、ブライアン・バラリオ来日(後編)

前半に続いて、デザインにまつわるお話を伺います。

矢澤:ところで、建築家だったブライアンさんが眼鏡作りに興味をもったのは、どんなことがきっかけなのでしょうか。

ブライアン: 建築と眼鏡は、サイズのスケールは違いますが、共通点があります。素材が必要で、構造で形が成り立つことです。アセテートは美しい素材で、私たちはヴィンテージの素材にもとても興味があります。また、かけ心地は、使い心地とも同じで、建築と共通するところです。

矢澤: 色や独特なデザインはどういったところからインスピレーションを得ているのでしょうか。

ブライアン: コレクションによっても違い、建築からのこともありますが、インスピレーションソースとして多いのは音楽です。50年代~60年代のNYでは、人々はスーツを着て、タイをしてファッションを楽しんでいました。音楽も今よりも騒々しい感じで、ワイルドでした。当時のミュージシャンやアーティストなどがかけていたメガネからインスピレーションを受けたり、デザインやサイズのバランスなどを参考にすることもあります。

矢澤: ヴィンテージの生地も使ったりしていますね。

ブライアン: 先日も70年代~80年代のヴィンテージのアセテート生地がマンハッタンのウェストビレッジで見つかって、リミテッドバージョンで眼鏡を作りました。今でもたまにアメリカやヨーロッパの生地が出てきたりするんです。

矢澤: ローワーケースはテンプルの形が特徴的ですが、この形はどこからきているのでしょうか。

ブライアン: これは私の好きな建築でもあるジョン・F・ケネディ国際空港のターミナルからきています。アーチがカーブして地面に入っていく曲線がきれいなので、そこがインスピレーション源になっています。

矢澤: LOWERCASEの物づくりで一番こだわっているところはどこでしょうか?

ブライアン: フロントとテンプルの合口の合わせ方も含め、シャープなラインを大切にしています。
建築のように美しく合わせたいと思っています。私たちはより高い品質とベストなデザインを目指しています。建築よりもメガネの方がコンパクトで、肌に触れるものなので、よりディテールを大切にしています。

今回の鯖江のリサーチでは、ヒンジの部分など、アメリカと違うところがあり、ホテルの部屋に帰ってからディテールをスケッチしました。合口の合わせ方や、磨きの仕上げの技術が私たちと違いました。また、MEGANEROCKのものづくりもとても素晴らしく、インスパイアされました。

矢澤: 日本の技術をとりいれて、さらに高いクオリティーになっていくのが楽しみです。
ブライアンさんが眼鏡をデザインしていらっしゃいますが、今までのモデルの中で、思い入れの強いモデルはありますか?

LOWERCASE|ローワーケース
PRODUCT NAME : Irving
COLOR: Tobacco
PRICE: 38,880yen (w/tax)

ブライアン: Irvingです。ユニオンスクエアにある、有名なコンサート会場『Irving Plaza』から名付けたモデルです。1950年代のジャズバンドのサックス奏者がかけていたメガネに影響を受けました。

矢澤: 今人気の丸みのあるシェイプとは違い、トップのラインを一直線にすることでシャープさを強調したスクエア型が非常に新鮮ですね。新作では気に入っているモデルはありますか?

ブライアン: Atrasです。生地の厚みを残し、アウトラインも太くてユニークな形になったと思います。

LOWERCASE|ローワーケース
PRODUCT NAME : Atlas
COLOR: Sage
PRICE: 36,720yen (w/tax)

矢澤: ブライアンさん、かけてみていただけますか?

ブライアン: いいですけど、僕にはちょっと大きいですよね。サングラスにすると似合うのではないかと思います。

矢澤: フランスのヴィンテージフレームに見られるような、あえてメリハリをつけずに全ての線が均等にボリュームのある太さ。アウトラインのエッジを立たせることで、ローワーケースの「らしさ」が感じられるデザインですね。

ブライアン: もう少し小さめの眼鏡も国内でも需要があり、今後数型考えてみようと思っています。これからもMADE IN USAの素晴らしいものづくりをしていくために、意見や質問など、気軽にメールで連絡してください。ご協力をお願いします。

矢澤: ぜひ引き続きご協力させてください!

今回の鯖江出張で、素材や製造方法について沢山の情報を吸収して帰国するブライアンさん。今後のローワーケースの変化が楽しみです。店頭でも新作をはじめ、数多くのモデルをご用意しています。ぜひこれからもMADE IN NYの眼鏡の進化にご注目ください。

 

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2019-03-08 | Posted in BLOG, INTERVIEW | タグ:  

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