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元々の素材が持つ美しさを引き出す眼鏡

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マルジェラの世界観を具現化させるため、マイキータの技術と知識を集結させたコレクションは3シーズン経っても尚、想像を裏切る驚きと新しい作品に合える喜びを隠せません。
今回は新しく「RAW( 生 )」というデザインモチーフが加わり、両者のクリエイションの面白さがより一層際立つ形となりました。

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「生」という表現は、出来る限り元々の素材が持つ美しさを引き出し、素材が持つ本来の味を探求する「料理人」のようだと思いました。
プラスチックフレームを製造する時は、通常「バレル研磨」といって、樽にウッドチップと研磨剤を入れて何十時間も回転させて、フレーム表面の角を落し磨く作業が何度も行われます。
その後「バフ磨き」と呼ばれる高速で回転するフェルトバフに研磨ワックスを付けて磨く、表面の艶だし作業が手作業により繰り返されます。
そのような幾つもの製作過程がある中、今回マイキータとメゾン マルジェラが表現したかった「RAW」をディテールから見てみると面白いと思います。

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フロント表面は無垢のプラスチック状態で削った跡もなく、本来の素材感を見ることができます。プラスチックフレームに使われる「アセテート」という素材は大体の場合、ノートバソコンほどの大きさの板で、研磨をしない状態では保管の際につく小傷があったり、表面にコーティングのような処理が施されている場合もあります。小傷が残る鈍い光沢のあるフロントに上部は粗く削ったままの細かなラインが残り、その緻密なコントラストに新しさを感じます。

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一見すると、削っただけで磨きや表面処理をしていない、「ラフな作り」に見えるかもしれませんが、肌に触れる部分を見るとさり気なく角を落したり、削ることで「掛けやすさ」も考慮してあります。
「エッジのある部分」と「掛け心地を考えた部分」とを微妙な割合でバランスをとっている仕上りは、単純に削っただけで手を抜いた作りではなく、明確なデザインテーマの基こだわり抜いた作品になっています。
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MYKITA + Maison Margiela|マイキータ + メゾン マルジェラ
PRODUCT NAME:MMRAW001
COLOR:Raw Black
PRICE: 61,020yen(w/ tax)
今回のデザインモチーフ「RAW」でマイキータ + メゾン マルジェラが表現したかったのは、昨今のクラシックやヴィンテージ眼鏡ブームで、クラフトワークが出過ぎてしまった過剰な装飾や職人技術アピールに対して、素材の探求や手を加えないことで引き出せる素朴な美しさだったのかもしれません。
プラスチック生地を切りっぱなしでそのままに、「生」を大胆に表現したデザインは前作以上に実験的で、マイキータ、メゾン マルジェラ双方の良さを見ることができます。

ブログだけではご説明しきれないため、実際に1本1本の特徴について説明させていただきます。
是非一度お気軽にご来店ください。

Photo: Kota Takakuwa
Text: Akihiro Honda

 

 

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