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「べっ甲色」が魅力のローレンス ジェンキン スペクタクル メーカー

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イギリスの眼鏡の黄金時代を知る唯一の現役デザイナー

現在71歳になる眼鏡のデザイナー、ローレンス・ジェンキンは、1970年代のイギリスの眼鏡の黄金時代を築き上げた3大ブランド(*参考)のデザイナーのうちの一人です。しかも、一度は90年代に引退したものの、昨年に自身のブランドを立ち上げ、イギリスの眼鏡の黄金時代を知る、今となっては唯一の現役デザイナーです。また、ローレンス・ジェンキンは、イギリスの眼鏡の博物館に協力するほど、眼鏡の歴史やヴィンテージの眼鏡に精通しています。

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見ただけで、「セルロイド製」と言い当てたローレンス

ちょうど今から10年前になりますが、僕がロンドンに行った時、僕が掛けていた黒ぶちの眼鏡を見て、「セルロイド製でしょ?」とローレンスが言い当てたことがありました。「なんで分かったの?」と聞くと、「艶感や黒の濃さを見れば分かるよ。」と言いました。「セルロイド製の眼鏡」は、日本では今でも販売していますが、イギリスをはじめ、アメリカやヨーロッパでは可燃性があることから法律で販売禁止になり、今では見かけることはほとんどないはずでしたので、言い当てるところはさすがだなと思ったことがありました。

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「べっ甲」に似せた「べっ甲色」の眼鏡

ちなみに、日本では今でも作られている本物の「べっ甲の眼鏡」も、約20年も前からワシントン条約で「べっ甲」の素材の輸入が禁止されています。日本でも、「べっ甲の眼鏡」と言っても、「本物のべっ甲の眼鏡」ですと、10数万円から100万円以上してしまいますので、なかなか「本物」を見る機会は少ないはずです。多くの方が目にしている「べっ甲の眼鏡」は、アセテートやセルロイドというプラスチック素材で、実際は「べっ甲色」の眼鏡と「色」を付けて呼んだほうが正しいのです。もちろん、イギリスでも「本物のべっ甲の眼鏡」の輸出入も今では出来ないのです。しかも、「べっ甲」の眼鏡の製造する職人もいないので、日本以上に「本物のべっ甲の眼鏡」を見かけることはほとんどないです。無いとなると「べっ甲」に対する憧れはより強くなり、様々な色合いの「べっ甲」に似せた「べっ甲色」の素材が生まれました。

 

「べっ甲色」のバリエーションが多いローレンス ジェンキンのコレクション

ほとんどのヴィンテージの眼鏡でも、「本物のべっ甲の眼鏡」であるはずもないのです。しかし、天然素材とはまた違った「べっ甲色」の良さがあることから、古くから「べっ甲色」として人々に嗜められてきました。ローレンス・ジェンキンも、その「べっ甲色」に魅せられたひとりです。彼のコレクションを見ると、その「べっ甲色」のバリエーションの多さに驚かされます。同じように見えても、少しづつ「柄の入り方」や「色合い」が違うのです。同じ品番の同じ色番の眼鏡をとっても、1本1本の柄の入り具合が変るので、同じものは存在しないというのも魅力の一つです。今回は、ローレンス ジェンキンのコレクションのいろいろな「べっ甲色」の眼鏡をご紹介いたします。

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Lawrence Jenkin Spectacle Maker|ローレンス ジェンキン スペクタクル メーカー
PRODUCT NAME: SIRMONT (47)
COLOR: Chesnut Mottle
PRICE: 45,360 yen (w/ tax)
コントラストの効いた斜めに入った大きめ柄が特徴です。

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Lawrence Jenkin Spectacle Maker|ローレンス ジェンキン スペクタクル メーカー
PRODUCT NAME: PANTO (46)
COLOR: Honey Shell
PRICE: 45,360 yen (w/ tax)

明るめの黄色みがかったハニーの色が、優しく上品に印象になります。

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Lawrence Jenkin Spectacle Maker|ローレンス ジェンキン スペクタクル メーカー
PRODUCT NAME: QUADRA (50)
COLOR: Dark Tortoise
PRICE: 45,360 yen (w/ tax)

全体的に濃いめのべっ甲色は、落ち着いた引き締まったイメージになります。

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Lawrence Jenkin Spectacle Maker|ローレンス ジェンキン スペクタクル メーカー
PRODUCT NAME: ROUND (45)
COLOR: Paris Blonde
PRICE: 45,360 yen (w/ tax)

ヴィンテージのような透明感のある明るいブロンドは、クラシックな装いにさせます。

「べっ甲色」のニュアンスの違いは、実際に見てみないと分かりづらいです。
店頭にお越しいただいて、ぜひ手に取ってを味わってみてください。

(*参考)イギリスの眼鏡の黄金時代を築き上げた3大ブランド
オリバー・ゴールドスミス、カトラー アンド グロス、アングロ アメリカン アイウエアの3つです。ローレンス・ジェンキンは、父親の跡を継ぎアングロ アメリカン アイウエアのデザイナーとなりました。

Photo: Kota Takakuwa
Text: Toshiyuki Araoka

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