新ブランド YUICHI TOYAMA|ユウイチ トヤマ にフォーカス

INTERVIEWYUICHI TOYAMA

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ブリンクでは、この夏、日本発の新ブランドYUICHI TOYAMAをフィーチャー。デザイナー・外山雄一本人の言葉で、自身の名前を冠したブランド設立への想いと、デザインのこだわりを語ってもらいました。

ブリンクマネージャー 矢澤直人:外山さんは、大手の眼鏡メーカーのデザイナーを経て、フリーランスのデザイナー兼アイウェアコンサルタントとして活動ののち、2009年に「USH」というアイウェアのプライベートレーベルを立ち上げました。YUICHI TOYAMAは、そのUSHから移行する形でスタートしたブランドですね。

外山:はい。USHをやって8年。おかげさまで、ブランドとして国内はもちろん海外でも自分のデザインが認知されてきたという実感がありました。そんな中、これからは、自分の世界観をもっと出していきたいと思うようになり、YUICHI TOYAMAという自分の名前でリスタートしようと考えたんです。

矢澤:僕が、ブリンクで紹介したいと強く思ったきっかけは、インスタグラムのビジュアルでした。クラシックなデザインをベースにしていながら、とても新鮮な感じがしたんです。

YUICHI-TOYAMA

外山:一筆書きのようなメタルフレームです。「ダブルダッチ」と呼んでいるんですけど、インスタのビジュアルは、ダブルダッチのダブルブリッジ(笑)。インパクトは強いですが、できるだけ余分な要素を削ぎ落として必要な線だけで構成しているので、軽やかでモダンです。かっこいいでしょ。

矢澤:すごくいいですよ。ダブルダッチシリーズについてこだわったところは?

外山:眼鏡をデザインする上で、いちばん個性や経験がでやすいのは、当然のことながらレンズシェイプなんですね。デザインしていても常に答えが出ないくらい、難しいものでもある。25年間、アイウェアのデザインをしてきて、おそらく1万パターン以上のデザインを描いているけど、その時はかっこいいと思ったレンズシェイプも、5年後にみると「あれでよかったのかな」ということもあるんです。

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矢澤:なるほど。トレンドがありますからね。

外山:つまりレンズシェイプだけで勝負しようとすると、時間が経って見た時に、自分として納得いかないことがある。そういう経験があるので、YUICHI TOYAMAでは、徹底的に普遍的なかっこよさにこだわってみたいなと。

矢澤:それはつまり?

外山:「あの当時かっこよかったよね」じゃなくて、「あの頃も、いまも、10年後もかっこいい」って言い続けられるもの、というかな。

矢澤:それはトレンドをいかないということですか?

外山:というより、例えば、クラシックの流行はずっと続いているけど、クラシックには「殿堂入り」という意味もあるわけですよね。それくらいのものをデザインをしたいという気持ちがありました。

矢澤:それでこの一筆書きのようなレンズシェイプが生まれたと。

外山:レンズシェイプとブリッジが一体化しているデザインです。まっすぐな線を意識していて、顔の中に削ぎ落とした線がすっとはいってくるようなイメージのフレームです。

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YUICHI TOYAMA|ユウイチ トヤマ
PRODUCT NAME : (上)U-067 (中)U-067W (下)U-068W
COLOR:(上)05 (中)06 (下)06
PRICE:(上)38,880yen (w/tax) (中)41,040yen (w/tax) (下)41,040yen (w/tax)

矢澤:カラーフレームも店頭でお客様にかけてもらうと、見た目の印象よりかけやすいという方が多くて好評なんです。それから、ダブルブリッジでも強い感じがしないのがいいという声も。

外山:線の細さにはこだわっていますね。メタルに刻んだ0.5ミリの段差に色をのせてます。これが1ミリあったら色はのせなかったですよ。レンズシェイプとブリッジが一体化したデザインだからできたことでもあるんです。

矢澤:ダブルダッチは、2本でやる大縄跳びの意味からとったそうですね。

外山:もともとヒップホップが好きなので、自然と目がいったんでしょうね。ヒップホップがかっこいいのは、サンプリングミュージックだってことなんですよね。昔の音源を「これだ!」とわかる使い方をする時には、音楽の制作者にサンプリング料を払って使用する。つまりコピーとは違う。原曲に対してのリスペクトがある。もともとあったものを一度崩して、また組み上げる。再構築する。そういう精神には、デザインする上でヒップホップからかなりの影響を受けていると思います。

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矢澤:だから僕は、クラシックのまねごとではない、新しい何かをこのコレクションに感じたんですね。

外山:10代のころから音楽が好きで、事務所は、レコードだらけ。レコード屋で掘り出し物を見つけ出すように「発見する」かんじが昔から好きだったんですよね。トレンドとしてすでにあるものより、自分で探してきたものの方が喜びがあったので。トレンドはトレンド、自分は自分、と分けて考えるようになったきっかけが音楽だったと思います。

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矢澤:デザインに興味をもったのは?

外山:音楽の影響で、自分の部屋の壁にグラフィティを描いてみたことがあって。そのとき「線をひく」って面白いなって目覚めたんですよね。中学3年くらいだったと思います。80年代のグラフィティアートにはまって、ノートとかいろんなところによく線を描いてましたね。

矢澤:そこから、どうやって眼鏡の道に?

外山:デザインの専門学校でプロダクトデザインをやって、就職ってときに、たまたま雑誌を見ていて、プロダクトとしても、線ということでも、直感的に「眼鏡って好きかも」と思ったんですよ。それでデザインもできる会社を探して入りました。

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YUICHI TOYAMA|ユウイチ トヤマ
PRODUCT NAME : (左)U-067SG (右)U-068SG
COLOR:(左)01 (右)01
PRICE:(左)41,040yen (w/tax) (右)41,040yen (w/tax)

矢澤:改めて、YUICHI TOYAMA を立ち上げて、どんな気持ちですか?

外山:USHも自分のレーベルでしたから、やりたい表現をしていましたけど、改めて自分の名前でブランドをやることで「これが僕なんだ」というデザインができるようになったと思いますね。僕自身、ものを買うときには「着こなせた感」とか「かけこなせた感」というのにすごく喜びを感じる。これはちょっと難しいかなと思ったものが、似合ったというような感覚というかな。自分のものにしていくような感覚で、YUICHI TOYAMAを掛けてもらえたら嬉しいですね。

Photos: Toru Kometani Text&Edit:Saiko Ena

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