眼鏡ビギナーも必見!? 眼鏡について熱く語っちゃいました!!!

INTERVIEWROBERT LA ROCHE VINTAGE

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ゴールデンウイーク最終日まで現在開催中のポップアップショップ、Essence of the Postmodern(エッセンス オブ ザ ポストモダン)、それに伴い販売を開始したオーストリアのアイウエア、ロバート ラ ロッシュのヴィンテージについて、矢澤マネージャーと荒岡で熱く語ってしまいました。(笑)

二人の話が尽きず長くなってしまいましたが、お店では普段お話していない内容も含まれています。長いとお感じになった方は、途中で休憩することをおすすめします。(笑)
大変恐縮ではありますが、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。(荒岡)


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       ブリンク店主  荒岡俊行

今回、ロバート ラ ロッシュ(以下、ラ ロッシュと略)のヴィンテージを取り扱うことになったけど、矢澤マネージャーは以前から取り扱いたいって僕に何度も言ってましたよね?

 

YI_icon64    ショップ マネージャー 矢澤直人

そうなんです! ヴィンテージの眼鏡というとイギリスやフランス、アメリカなどが市場に多くみかけますが、ラ ロッシュのヴィンテージは形や色遣いが明らかに違います。そこに魅力を感じていて、ラ ロッシュのデザイン自体がたまらなく好きなんです。

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たしかにイギリスやフランスの場合は、年代がもっと古いものが多く出回っているというのもありますが、形や色遣いももっと落ち着いたものが多いですよね。

 

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今回店頭に実際にたくさん並べてみて、あらためてラ ロッシュのデザインのバリエーションの多さに驚かされました。コレクションに奥行きがあり、なんで、こんなデザインが生まれたのか単純に疑問を抱きます。(笑)

ヨーロッパのブランドを見ても、直接的、間接的問わず、ラ ロッシュから影響を受けていたんだろうなあと感じることがあります。 ラ ロッシュのコレクションは、何かデザインの広がりを感じます。

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今、見てもとても新鮮に映るけど、おそらく当時はもっと衝撃的だったんでしょうね。特に、70年代から80年代にかけて、イタリアの工場なんて技術革新もあって眼鏡のデザインが大きく変わりましたよね。デザイナーのロバート・ラ・ロッシュ自身が、当時オーストリアからイタリアへ行って製造を学び、アセテートで独自の明るいカラーを生み出したと言われていますが、そういう意味では先駆者で、その後の眼鏡業界に多大な影響を与えた一人だと思います。

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個性的なユニークなデザインでいえば、それこそ、イギリスでいえば、ローレンス・ジェンキンのアングロ アメリカンアイウエアやオリバー ゴールドスミスなんて、眼鏡の形が蝶々やスワン、テニスラケットなど独創的な装飾のアートピースのような眼鏡はありました。
しかし、実際に生活の中でそれを身に付けるというよりは、観賞用の眼鏡といった感じでした。
ラ ロッシュのものとは、観賞用ともまた全然違いますよね?

TY5Robert La Roche| ロバート ラ ロッシュ
PRODUCT NAME  ヴィンテージ
PRICE:  35,640 yen(w/tax)

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アートピースのような眼鏡は1点づつ手作りで作るけど、ラ ロッシュは量産でたくさん作っている。 今、このようなデザインを量産でたくさん作ろうというブランドなんてないかもしれないね!(笑)
ラ ロッシュは難しいデザインなのに、多くの人びとが身に付けるだろうという大前提でいっぱい作っているからすごい。その勇気は素晴らしい! (笑)

このブルーのサングラスを見ると、当時のファッションが時代的にも受け入れられる環境にあったとしても、きっと斬新だったと思います。いきなりこれを目の前に出されたら、一瞬戸惑うでしょ?

まず、いわゆる眼鏡やサングラスとはこういうものだというイメージ、つまり既製概念が崩される。「そもそも自分にとって眼鏡やサングラスって何だろう?」って。そこで受け手が、その形や色に対しての解釈を求められる。そして一旦納得して受け入れらると、モノと自分の距離が近くなる。こういうデザインは、それだけ愛着を持てるよね。ラ ロッシュは、受け手との対話をするデザインと言えるかもしれないですね。

 

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ラ ロッシュの眼鏡のデザインは、80年代がそのターニングポイントです。80年代という当時の時代性もラ ロッシュのデザインに大きく影響しているのではないでしょうか?

「SWIMSUIT DEPARTMENT」(スイムスーツ デパートメント)との協業の80年代を切り口にした今回のイベント「Essence of the Postmodern」からも、当時のその時代感を垣間見ることが出来ます。

 

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80年代というと、デザインの流行としても、「ポストモダン」と言われていますよね。そのいわゆる「80年代」をプロダクトデザインの側面で影響を与えたのが、イタリアのデザイナー、エットレ・ソットサスの率いるデザイン集団「メンフィス」。当時、日本では倉俣史郎の家具がとても印象的だったのはぼんやりと覚えています。
80年代に当時のシャネルを復活させたといわれるカール・ラガーフェルドも、メンフィスの家具やプロダクトのコレクターだったそうですしね。ファッションを一つとっても、メンフィスの影響は大きいはずです。あらゆるジャンルに間接的にも波及して行ったと思います。

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今回、80年代を切り口いろんなプロダクトを展示販売させていただいておりますが、ラ ロッシュの眼鏡と一緒に店頭で並べて見ると、デザインや色遣いの親和性を感じました。生活を楽しもうというメッセージが伝わって来ました。

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今回の人物のヴィジュアルを作ろうと思って、隠れ家的な素敵なカフェレストラン、J-COOKの中尾敦子さんにラ ロッシュの眼鏡をかけてもらって写真撮影をしたでしょ。

中尾さんがお店で働いている日々の風景、いわゆる日常の中で、ラ ロッシュの明るい眼鏡をかけていたのを見て、すごく腑に落ちたんだよね。

「こういうことだったのか!?」てね。ラ ロッシュの眼鏡をかけただけで、生活が楽しそうに見えたんだよね。ただの視力補正の道具だけでなく、遊び心のある眼鏡でもっと生活を楽しもうというのを感じましたね。

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(J-COOKにて 撮影:倉橋マキ  協力:中尾敦子(J-COOK))

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遊び心のある眼鏡を生活の中に取り入れることにより、使い手自身が自分の生活を楽しくデザインしているってことですかね?

 

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ですね! やっぱりその考え方って、デザインはものごとを論ずる手段として捉え、生活も論ずることの対象の一つとしていた80年代の仕掛け人のソットサスに行くつくのだと思います。メンフィスの活動が、様々なジャンルのデザインに影響して、結果論になってしまいますが「生活を楽しくデザインする」ということを世の中に広めたと言えるかもしれませんね。

ty2Echo Park Pottery |  エコ パーク・ポッテリー
PRODUCT NAME  T-Pot
PRICE: 194,400 yen(w/tax)

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たとえば、このティーポット。Peter Shire(ピーター・シャイヤー)が主宰するEcho Park Pottery(エコ パーク・ポッテリー)が作ったものだけど、見た目はティーポットに見えない! (笑)

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でも、真ん中の部分が蓋になっていて、湯を入れることが出来ます。
ただ実際は、鑑賞用にしたほうが良いと思います。(笑)
ピーター・シャイヤーは、メンフィスのメンバーで唯一のアメリカ人でした。
当時のヴィンテージではないですが、ポストモダンを彷彿させます。

 

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こういうインテリアが家の中にあるだけで、生活が楽しくなるのが伝わって来ますね。

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AVON |  エイボン
PRODUCT NAME  Ice Cream Comb (ヴィンテージ  アメリカ製)
PRICE: 6,480 yen(w/tax)

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僕は、この80年代らしいポップな色遣いのアイスクリームは、気になりますね!

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でも実はアイスクリームではなく、髪をとかすクシだったんです!(笑)

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ZOJIRUSHI  |  象印
PRICE: 10,800 yen(w/tax)

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このポストモダンなカラーリングのポットが、なんと象印だったとは!?

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貝印
PRODUCT NAME  テープ台
PRICE: 8,640 yen(w/tax)

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このポップなテープ台は、意外にも伝統的な刃物を作る貝印のものなんですよね。

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この辺りのポップな色遣いのマグカップや皿は、実はアメリカへ輸出用に80年代に日本で作られたものらしいです。当時のこれらの日本のプロダクトを見ていると、80年代は日本でもポストモダンから影響を受けていたのが分かりますね。

デザイナーは、自分の目で見てきたものをデザインするとも言われているように、直接的には影響を受けていなくても、自分のフィルターを通してデザインに反映されていくのは自然なことだと思うんです。

そう考えると80年代にこういうポストモダンのようなデザインが世の中にたくさん溢れるていたというのは想像できますよね。

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今回は、80年代を想起させるプロダクトと一緒に並べて、ラ ロッシュのヴィンテージの取り扱いを始めてましたが、店頭でのラ ロッシュの反応はどうですか?

 

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ラ ロッシュのような個性的な眼鏡を提案するのは、はじめは自分の趣味を無理に押しつけてしまわないかがちょっと心配でしたが、全然そんなことはなかったです。

むしろお客さんの方からポップなカラーの眼鏡を手に取ることが多いですね。今、お客さんが潜在的にこういう眼鏡を求めているのを感じます。

ラ ロッシュの眼鏡を見ていると、10年くらい前のクラシックな流れになる前の時代を思い出します。

この眼鏡をかけて気分が上がるとか、楽しくなる眼鏡が以前は多かった気がします。アラン ミクリ、セリマ・オプティーク、バイズ アンド キュリアスとか….
ちょっとクセのある、ちょっと個性的なデザインを取り入れることによって楽しくなる。

今は、良くも悪くもクラシックな方向に流れが膨らんで、眼鏡のデザインが均一化してきています。
決してクラシックが悪い訳ではなくて、クラシック一辺倒になってきています。

 

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その問題は、モダニズムとポストモダンと似てますね。どっちが良いか、どっちが好きかの議論ではなく、両方それぞれ良さがあって時代によっても価値観って変わって来ますよね。大きな時代の流れの振れ幅の中で動いているような感じします。

その答えを僕が尊敬しているとある方が、以前に上手に例えていらっしゃいました。

「塩っぱいものを食べていると、甘いものを食べたくなる。」

全くその通りだと思いますね。また、甘いものを食べていると、塩っぱいものを食べたくなる。
今が、みんながそろそろ甘いものを食べたくなっている時期かもしれませんね。(笑)
今は眼鏡のデザインに違和感を求めだしているのは、強く感じますね。

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それは、映画や音楽でも全て同じですね。僕は、音楽で言えば最新のヒットチャートのEDMもたまに聴くし、かといってクラシックなブルースも好きなんです。(笑)

どっちかに優劣を付けるとかではなく、どっちが良いっていう訳ではないんですよ。両方に良さがあり、その時の気分とかにより交互にその波が来るんです。
話を戻しますと、ラ ロッシュの眼鏡を掛けることで、クラシックな眼鏡の良さが分かるし、逆もしかりです。

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その通りですね! ですので今回のラ ロッシュのヴィンテージは、眼鏡好きの方もそうですが、眼鏡初心者の方に見ていただきたいです。むしろヴィンテージの眼鏡は、なんだかハードルが高そうと思われているビギナーの方におすすめしたいです! 一度かけていただくと、その素晴らしさを体感していただけるはずです。
ラ ロッシュのようなユニークな眼鏡とクラシックな眼鏡のどっちが良いかという訳ではなく、それぞれに違った良さがあるので、広い目を持って選択肢の幅を広げるのは良いことだと思います。気分やシチュエーションによって眼鏡をかけ変えると、生活は楽しくなりますね!

ゴールデンウィーク中は、Essence of the Postmodern(エッセンス オブ ザ ポストモダン)というイベントを開催しています。ぜひ、お気軽にショップにお立ちよりください!

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Essence of the Postmodern(エッセンス オブ ザ ポストモダン)

日時:2019年4月13日(土)~ 5月6日(月・祝)
会場:ブリンク外苑前
住所:〒107-0062 東京都港区南青山2-27-20 植村ビル 1F 営業時間:平日12時~20時 / 土日祝 11時~20時
URL: http://blinc.co.jp/

会期中の店休日:4月15日(月)、4月22日(月)、4月26日(金)、5月7日(火)

詳細は、こちら
http://blinc.co.jp/blinc/journal/10235/

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